さて、これまた遅ればせながら(汗)、東京マラソンの報告をさせていただきます。
参加者:猛走会・明走会OBの関さん、お松さん、ハッシー (筆:ハッシー)
実は私は日本メンバーに会うのがこれが初めてでした。
まずはたった一人の前日の様子から。。。
ダイエット失敗したのにカーボローディングしっかりやって、体重は65kg。
近年にない脂肪の充実っぷりで不安だが、すでにサブスリーもとうの昔に諦めていたし、気楽なものです。
直前のポイント練習で、ヤッソ800を3分5秒⇒3分2秒⇒2分59秒と上げて終了。3時間5分は行けそうかなと思ったが、のりさんのアドバイスもあり、目標は3時間10分に決めていました。
さて、本番前々日にランナーズイベントへ。
ランナーしか入れない受付で心が躍ります。


イベント会場はランナーでいっぱい。

コースの動画紹介、東京マラソンの過去の歴史を紹介するパネル展示、参加者の名前が壁一面に貼られていたり(自分の名前も発見)、


おそらく思いつくランニング系ブランドすべてが出展しているのではないかとさえ思うビックサイトを埋め尽くすブースの数々。
なるほどこんなに楽しいイベントなのかとその時になって気づいてしまいました。
PUMAのブースに入ると、レースペースのタトゥーシールを配布していました。
目標を聞かれ、「3時間...5分!」と、のりさんとの約束(3h10min.)を裏切る目標を言ってしまう。

悪い癖がでたが仕方ない。...ということは4分23秒ペース。
やっぱ大したことないかも~と気持ちが上ずって強気。
そして、ランニングフォームをチェックするブースも訪問。
このコースをいつも通り走ってください、とのこと。

その後の診断結果は以下の通り。
- 身長が低くて地面を蹴る力が弱いのに、ストライドが長すぎる。
- 着地時に力の13%がブレーキになっている。標準より多め。(標準は10%以下)
最近更に体重が増えたのにこれではだめですね。
よって、この瞬間、極端でもいいからピッチ走法・すり足走法で行こう、と決心したのでした。これが結果的に功を奏しました。
さて本番。天気予報通りの雨が降りそうな、いやちょっと降ってるかな。とても寒い。

朝の7時前の新宿に大勢のランナー。気持ちがはやります。
ゲートに入る際にペットボトルを没収されるということで、持っていたVAAMウォーター残り半分を飲み干す。
これが後々後悔することになります(泣)
ちゃんとその後もトイレには行ったのですが、しかし、スタートが近づくと寒さと待機時間の長さで再びトイレに行きたくなり...
これまでは尿意があってもレース中に消えてしまうことが常でしたが、今回は違うかもと不安になる。
舛添知事のややあっさりした号砲でスタート。
紙吹雪が舞い、フラッシュが焚かれ、音楽が鳴り響き、とても華やかな幕開け!

手を挙げなら「ワー」とか「オー」とか声を張り上げながらその瞬間を楽しみました。
それにしてもすごい人。前に進めません。

スタートラインを通過したのは号砲から2分以上経ってから。
大混雑ですが、最初はゆっくり入る大切さも最近やっとわかってきたので、慌てず流れに任せます。
6分~5分半/kmのペース。むやみに人を抜いても仕方ないので、あまり激しい動きはせず。
靖国通りを走るという非日常の感動にワクワク!
...となるところでしたが、尿意が強くなってきて、それどころではなくなってきた。これでは感動半分だ。もったいない。
コース上にはかなり短いインターバルでトイレがあることに気付く。これは行くしかないな...
人が少しばらけ始めた5km過ぎ、意を決してトイレに駆け込んだ。
人生初めてのレース中のトイレ。でもお祭り気分だし、まあいいやと考え直した。
すっきりした後は、楽しいコースを存分に楽しもうと余裕が出てきた。
5kmを過ぎると人もばらけて来て、やっと普通にピッチを刻めるように。
左腕のガーミンは4:15ペースを刻み始めたが、どう考えても10秒ぐらい速めに出ている様子。だから4分25秒くらいのはず。
(これは最後までその調子でした。どうなってんだガーミン、というかこういうことが多いなぁ、ガーミン620J)
東京は2年しか住んでませんが、それでもいっちょ前に東京を知ってるつもりで走ると楽しい。
職場のある飯田橋、たびたび走った皇居などを走り抜けるのは、何とも言えない楽しさ。
日比谷公園が約10km。そこで恐らくランナーズハイに入ったと思われます。
まるで、まだ数百メートルも走っていないような、足も肺もダメージゼロの不思議な感覚。
たぶん前日に導入を決めた、生まれて初めてのピッチ走法のお蔭でしょう。
デブな自分を認めてピッチ走法。目からウロコです。
(もしかしたらサブスリー行けるかもよ...)
と悪魔の声がささやきます。
しかし、のりさんに宣言した3h10min.を裏切り、3h05min.ペースで走る僕。
すでにその時点で思い上がっているので、自戒してこのままのペースで行くことを決意。

品川の折り返しのずいぶん手前でトップ集団に遭遇。(写真はひらさん提供)
佐藤、離れるな、付け!と生意気な応援をしてしまいました。佐藤選手ごめんなさい。
品川を折り返し御成門近くに。
ここで、妻に見つけてもらい、写真に納まりました。


まだ元気です。
そして銀座に折れる手前では、ひらさんに遭遇。
「ハッシー!!!がんばれぇえぇぇ!!」と突然の叫び声に振り返る。
そこには、大声を張り上げるひらさんと、その声の大きさにビビッて思わず身をかがめた数名の女子、という面白い情景がありました。
ひらさん、身体も大きいけど、存在感もハンパない。
銀座の光景はこちら(ひらさん提供)

というか、ここ銀座かな?
やっぱり九州の田舎モンは、どこを切り取ってもどこかわかりません。
さて、18kmほどで右大腿骨あたりに痛みを感じます。
(半分も行かないのに。。。こりゃリタイアかなぁ)と思いましたが、不思議とその後は痛みはあまり大きくならず。
最初の5キロで目標ペース+2分くらい遅れましたが、タトゥーのラップ表を見ながらジワジワ追い上げ。
28kmほど走ったら浅草・雷門。
太鼓の盛大な音を背に雷門に向かって走るのもまた爽快!
その時点でもあまり疲れておらず、キロ4分20秒ペースを維持。
水天宮前を通過。東京の家は目と鼻の先です。遠目に自宅のマンションをちらっと確認。
こんなところで道路の真ん中を走ってるなんて、やっぱり非日常ですねぇ。
いつもの人形焼のお店の前も通り過ぎます。
35kmを過ぎると、難関と言われる佃大橋。これから3回ほど橋を渡るアップダウン。
そのちょっと前に再びひらさんの大声援をもらって元気いっぱい!
ぐいぐい橋を登る。
登り切ったところで周囲はペースダウンするが、私はペースを変えずに前を追い、抜きます。
ここまでの長距離をイーブンペースで走ったことがかつてあっただろうか?...ないです。
でも本当に不思議と足が前に動きます。
ターサーとタイツが共に効いているのかも。それとデブのためのピッチ走法が。
35kmを超えて、3時間5分切りを確信。
残り5kmはペースを上げるつもりで走ります。
実はこのころ、前を行く関さんを激しく追い上げていたそうです。
私はまだご本人にも会ったことがないので知る由もなく。
後で知ったのですが、深センのマッコリーや香港から、猛走会・明走会メンバーがWEBでリアルタイム観戦しながら、WeChatでコメントの嵐の実況中継!
大いに盛り上がったようです。
さて、結果は、3時間5分25秒。トイレタイムを含まない私のガーミンは3時間4分20秒でした。
2回目のマラソン。サブスリーに近づく自己ベスト。上出来でした。

東京マラソンは運営も素晴らしく、ボランティアを含めたホスピタリティに感動しました。
世界に誇れる大会だと思います。
今回は春節休暇と重なって日程に余裕がありラッキーでしたが、来年はたとえ週末弾丸ツアーになろうと、当選&参加したいでです。
レース後は、猛走会・猛走会極東支部・明走会などのOBも交えて韓国焼肉で打ち上げです。
走った後に初めまして、とご挨拶。
猛走会のお蔭で、東京マラソンの感動を多くの人と分かち合えました。

左より、お松さん、当然完走!3時間20分(ぐらいだったと記憶しています。すみません)
お美しい奥様とお似合いの関さんは3時間3分台。サブスリーもう一息!
深センでMBAをもうすぐ取得するという、みやさん。尊敬します!
ちょっと目を閉じてしまった菊さん、引き締まったランナー体型!デブの僕はうらやましい。
けいさん、あれ、なにお話ししましたっけ?ごめんなさい
ひらさん、大声援ありがとうございます。
もときさん、香港在住日本人学生を連れて大学受験に付き添い(!)。みんな合格したかな?
楽しい夢の時間は、あっという間でした。
猛走会の仲間と出会えて、東京マラソンが何倍も楽しいものになりました。
いま5月。そろそろデブを卒業し、サブスリーに向けて猛走会メンバーと日々精進したいです。
以上、ほぼ自分のことばかりの東京マラソンレポートでした。こんなんでよかったのかな。
(筆ハッシー)