2015年10月18日第一回敦煌シルクロード国際友好マラソン遠征報告
猛走会砂漠を走るの巻
( 参加者:はる、ユキ、きり、るー、やす)
今回は井上靖も飽きるくらい長編になっていますので適当にご覧下さい
敦煌までは深センから直行便はなく近くの都市嘉峪関へ広州より向かうルートを選択
(きりちゃんは送別会の為一日遅い17日に合流)
16日AM3:00
走るタクシードライバー、エースさんのピックアップにて広州机場へ 6:50予定通り離陸、途中予想外に西安にてトランジットがあるものの12:20嘉峪関到着
(嘉峪関は万里の長城の西の終点でありシルクロードにおける要所であったと言われている)
タクシーをチャーターし1日目の観光地新城墓群を経て万里の長城第1敦、関城公園へ。まず到着したのが古墳のようなしょぼい洞窟で地球の歩き方にには「壁画は信じがたいほどの保存の良さ」とあった。写真は撮影禁止(色褪せ)であったが素手で触れられるのはいかがなものかその1。本当に信じがたい鮮明な壁画であった。(最近書いたんと違いますノン!)
一同次の目的地長城第一敦を経て公園へ
昨年訪れた北京の長城とは違い物静かで人影もまばらで歴史を感じる趣があった
しかし恋人たちの絆の南京錠で占領されていたのはいかがなものかその2.
ここで歴史ある長城の壁において歴史的な壁ドンが行われていたが残念ながら不謹慎という事で写真は当局から制限を受けたため掲載は割愛する
公園の見学を大急ぎで終えいよいよ敦煌へ入るべく机場へ向かう 機体のわりに大きなエンジンが気になったが無事定刻に到着
空港では歓迎ムード?しかしあまり知られていないようであった
タクシー乗り場にてホテルまで行先を告げるといきなり吹っかけてくる
「何ぼってんだ!なめんなよ!苦情連絡先教えろ!」とはる。「いいよ。メーターで行くよ」と運転手 こちらのタクシーはまず値段を提示する メーターを使わないのはいかがなものかその3
ホテルでチェックイン後ゼッケン受け取り会場へ 認知度が低く場所を見つけるのに苦労したが係員の兄ちゃんは、「はるさん!やっさん!」と呼んでくれいい感じであった ついでに晩飯のポイントも教えてくれる 屋台のような繁華街で人の多そうな店を選び入る 味はまあまあだったがビールはまずい
はるさん語録:「内陸に来ておいしいもん食ったら旅行している気がしねえよ」
10月17日(土)観光二日目
チャーターしていた車にてシルクロードの関所陽関(70k)、玉門関(110k)、雅丹地質公園(180k)を目指す チャータ―車のナンバーが消えているので不思議に思い聞いてみると「砂嵐で消えてまうねん」と自慢そうに運転手 皆関心するも後でこれがとんでもない事になるとはだれが予想したであろうか(↓玉門関)
一体どこまで連れていきますのんというくらい砂漠の中を走って行く ようやく地質公園到着 ここで昼食をとるがぬるい麺と味のない炒飯は歴史的なまずさであった しかし景色は雄大で炒飯のまずさを忘れてジャンプする猛砂メンバー
喜んでいる場合ではなかった
地質公園の観光も終わりメインの鳴砂山へいざ出発!ところがあろうことかナンバーの消えた車のエンジンがかからない 周りのドライバーも寄ってたかってしまいには押し掛けも試みるがかからない
30分経過 一人がKURE556のようなスプレーを噴射したとたん復活 運転手曰く「小問題」
一抹の不安を抱えながら出発 スタートして30分も走ったであろうか、加速するポイントで減速 嫌な予感的中 砂漠の真ん中で万事休すか ここで野宿は暑いんだか寒いんだか るーさんヒッチハイクに備えて段ボールを探すが有るはずはない このままでは鳴砂山どころか明日のレース出場も危ぶまれる
はるさん:「車高い奴と安い奴どっちにしますか?」というので万が一の事があってはならぬと高い方にしたのにこれかよ!安い方ならどうなっていたんやろ
鳴砂山で落ち合う予定のきりちゃん連絡 タクで迎えも考えたという優しさ きりちゃんの勘弁してよという祈りが通じたか否か再び奇跡が起こる そろそろバッテリーが切れてセルモーターも回らなくなるかと思われたその時マシンは再び火を噴きスタートラインに着いたのであった(流石奇石の公園)
遅くなったので次の目的地へは行きたくないと訳の分からない事を言いだしたドライバー さんざん迷惑をかけておいてこの我がままぶりはさすが〇〇人 春さん二回目のブチ切れで怒鳴り散らす 「わかった。行く行く」とドライバー。なんだかんだのトラブルはあったものの無事にきりちゃんと鳴砂山にて合流
ラクダに乗って5kを散策 このラクダ名前のわりに意外と疲れる 明日筋肉痛にならないように心配しつつ腰をくねらせる
月牙泉というオアシス 砂漠の中に突如キンキラお城が現れびっくりポン
夕食は昨日と同じ屋台村へ カーボを意識しつつ早めに白飯を頼むがこれがまた香りつき 食事は諦めて乾燥果物で完走を祈願
いよいよレースを明日に控え皆緊張している 様子は全くなかったが早めにホテルに帰り休息する
10月18日 レース当日
朝6時30分にホテルを出発し会場へ 気温は7℃くらいであろうか寒いものの予想していたよりはましな感じ スタート地点も混雑はなく10分前でも最前列で記念写真パチリ
定刻5分前になぜかスタート さすが中国時間 (ここからやすのレース展開)
スタートして10kくらいまで沿道が応援でいっぱいなのにはびっくりした 太鼓や民族衣装もあり気分も高揚する
気温が低いせいか汗が出ない そのくせ水分を多くとったせいか生理現象が活発になる
なんと10kまでに3回、その後1回で計4回してしまった トイレ以外に 背中の日の丸を気にしつつひんしゅくを買わない最大の努力をする
12k過ぎ 気温が上がり着ていたポンチョを脱ぐ 意外に首がぴったりで苦労する 何か音がしたような気がしたがそのままポンチョの整理をしつつ突っ走る 頭を上げ遠くを見た瞬間 世の中が暗い
まさかメガネ?頭や顔を触りまくるがない! あの時の音か? 一瞬タイムを気にして走り続ける事も考えたが直ぐに冷静になり引き返す まるでイグアナの如く地を這い逆走する
みんな~踏まんといて~ 祈りつつ100mも逆走 とその時二回目の奇跡!
原型を保ったまま残っていた これも昨日拝んだスフィンクスの奇石のお蔭か 感謝しながら再び延々と続く砂漠の中を走る
30k地点で3:45のラクダいやラビットにに抜かれる ついていこうとしたが無理すんなというラクダの声
作戦を4:00のラビットと並走に変更 しかし40kになっても来ない そろそろ来ないとやばくね~と思いながらペースを上げようと試みるが上がるのは息ばかり 時既に遅し
4時間1分28でゴール ラビットどこ走っとんねん
他のメンバーもややタイムが悪かったものの全員無事ゴール
はるさん:3時間28分26秒 きりちゃん:3時間36分57秒 るーさん:4時間26分44秒
ユキさん 5k余裕で完走
ちなみにるーさん途中で4時間のラビットを抜いたそうでバテまくってたらしい
ラビットがバテたらあかんやろ~ いかがなものかその4
レースを終え世界遺産 莫高屈の見学へ
観光地といえども完全に管理されており入場制限から完全予約制 日本語通訳も限られており事前にはるさんに嘆願書を出してもらったおかげで日本語にて説明を受ける事が出来た
ミニ知識:前秦360年頃から元代まで1000年にわたり700あまりの洞窟が彫られ2400あまりの仏像が安置されている 壁画も保存状態が良く中国3大石窟中で最大規模を誇る「キングオブ世界文化遺産」と言われている
莫高窟の壁画で一部盗まれたものがあり通訳曰く「アメリカ人が盗んでいきました」との事 日本人でなくてよかった!と喜んでいたのもつかの間最後に日本人の落書き発見 しかし有名な探検家であったらしく少し気を使ってくれていた 1911年大谷探検隊の僧侶瑞超のものであったか否か忘れてしまった
レース翌日 きりちゃんは少し早い便にて回深セン その他一行はユキさんの親戚を訪ねて蘭州へ(20年ぶりの再会らしい)
はるさん曰く「よく20年も会ってない親戚に図々しく頼めるなあ」
蘭州と言えば言わずとしれたラーメンのメッカである 空港ではユキさんのいとこ?の男性が待っていてくださった 駐車場は非常に混雑しておりなんでもメッカにお祈りに行った人達が帰ってくる便と重なったらしい
男性曰く「こんなことメッカにない事です」 そんな事言わんやろ~
車で移動する事約1時間 着いたのは親戚のお友達が経営されている地元では有名なイスラム系のレストラン(えらいさんオーラ漂いまくり)
それまでの内陸の屋台の味に慣れていた一同 その豪華さとおいしさに言葉を失う
帰りにイスラムの教本まで頂いて本当にユキさんの親戚のすごさに驚く
はるさん語録「捨てるわけにもいかないし困るんだよな~」
最後は蘭州名物の中山橋からロープウェーで市内の山見物
本場蘭州ラーメンのおいしさを身体中で感じ取り猛砂ツアー終了
今回はユキさんのおっとりとした天然キャラとはるさんの絶妙な突っ込みの夫婦漫才付ツアーを楽しませて頂きました (偉大なユキさんに乾杯!)
はるさん皆さん 歴史に残る思い出ツアーをありがとうございました 感謝! 筆:やす