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しゅう太郎の囲碁ブログ

主に自戦譜やプロの棋譜について思うがままにコメントするブログです

第36期棋聖戦リーグ 羽根直樹九段対河野臨九段戦

2011年08月22日 23時31分38秒 | プロの棋譜

今日は棋聖戦Aリーグの山場、羽根九段対河野九段戦が行われました。

 

 

 

黒:羽根直樹九段

白:河野臨 九段

結果:132手まで白番河野臨九段の中押し勝ち

 

 

 

前回の記事で羽根九段の打ち方は2通りあると述べました。

1.まず地を稼ぎまくり、薄くなった石をギリギリのところで凌いだり、時には捨てて打って勝つ

2.終始平明な打ち方で波風立てずに静かに勝つ

 

今回は1.に当てはまると思います。結果は負けとなってしまいましたが・・・。

 

ではごくごく簡単に振り返りたいと思います。

右下の9のツケは羽根九段はそんなに打たないと思ってましたが、結構打っているようです^^;

さてこのワカレですが、羽根9段らしい打ち方ともいえますが、先手を取っては白が良いと思いました。

 

 

 

 

このあと下辺に打ち込んでしのぎ、地合いは黒が良いのかなあと観ていました。

しかし最終手のツケに対して出る手がなく、少し黒が足りないようです。

一応自分なりに終局図まで作りましたが、白の2目半勝ちとなりました。

 

 

これで挑戦者争いは混沌としてきました。

羽根九段はわかりやすく、最終局で山下本因坊に勝てばAリーグ優勝。

他は井山名人、山下本因坊、河野九段の3人にもまだ挑戦の可能性があります。

河野九段は井山名人、山下本因坊、羽根九段の3人に勝って絶好調ですね。

ちなみにBリーグは早々に高尾九段が優勝を決めています。

それでは今日はこの辺で。

 

 


第36期碁聖戦第4局

2011年08月18日 20時46分00秒 | プロの棋譜

 先日の富士通杯では李映九八段と柁嘉熹三段を破り、存在感を示した坂井碁聖。

 朴文尭九段に敗れ、2回戦で敗退した羽根九段。

 明暗分かれた両者ですが、それはそれ、これはこれ。

 果たして結果はいかに・・・。

 

 黒:坂井秀至碁聖

 白:羽根直樹九段

結果:267手まで白番羽根直樹九段の6目半勝ち

 

 

 

私は羽根九段の打ち方・勝ち方には大きく分けて2通りあると思っています。

1.まず地を稼ぎまくり、薄くなった石をギリギリのところで凌いだり、時には捨てて打って勝つ

2.終始平明な打ち方で波風立てずに静かに勝つ

 

1.の例は今期の本因坊戦や今期の名人リーグの対井山戦が挙げられます。

2.の例としては今期の棋聖リーグでの対瀬戸七段戦や今期の坂井碁聖との碁聖戦が挙げられるでしょう。

 

そして今回の碁は典型的な 2. の碁といえるのではないでしょうか?

それではこの碁を振り返ってみたいと思います。

 

あれ、この出だし、どこかで見たような?

そうです、本因坊戦第4局と同じ進行です(ただしI17はJ16の星)。

 

 

本因坊戦では山下本因坊が白のノゾキに反発しこのようになりました(本因坊戦はAに黒石)。

 

 

坂井九段は黙ってツギ。羽根九段は押しの頑張り。対して以下のようになれば普通との解説でしたが・・・

 

 

黒は1子逃げ出して以下のようになりました。ところがこれがどうも疑問で、白のN15がうまい手だったようです。

幽玄の間・関西棋院双方の解説に、ここで早くも白がポイントを挙げたとありました。

 

 

右上O2カケツギが利かないと見てH3に押さえたのが機敏。

 

 

 

 

上辺一段落後、黒はF17に詰めました。ここでいよいよ右下に手をつけるのでは?というところで打たれたE15のトビが冷静な手でした。

 

 

黒が右下に手を入れると、以下のように下辺のハザマをついていく手段があるとのことです。

 

 

左辺を少し打った後、いよいよ白は右下に手をつけに行きました。

 

 

右下は手抜いて生き。白は左辺のトビマゲに回りました。ところが・・・

 

 

なんと白は黒R18に対してもさらに手抜き!!!

 

 

右下を手にして生きた直後に捨てるという離れ業を白は披露したのでした。

しかし果たして地が足りているのかどうか。

 

 

解説によればこの白の打ち方がうまく、ここではっきり白優勢になったとのことでした。

 

総評です。

今村俊也九段:この碁は、序盤から羽根九段のペースで進み、その後も危なげなく打ち回した完勝譜でした。

秋山次郎八段:この碁は羽根さんの好局だったと思います。白が悪い場面は見当たりませんでした。

 

私もこの碁は羽根九段の名局だと思いました。

そしてこの碁の内容もさることながら、羽根九段の精神的な強さには脱帽です。

本因坊戦ではフルセットの末敗れ、碁聖戦ではいきなり2連敗、名人挑戦者決定戦でも負け、富士通杯では2回戦敗退・・・・。

まさに不屈の精神力といえましょう。

最終局も頑張ってほしいですね。

それでは今日はこの辺で。


富士通杯全日程終了。井山九段は3位!

2011年08月14日 20時40分39秒 | プロの棋譜

 

昨日の敗戦は井山九段本人にもファンにも堪えたことと思いますが、どうやら杞憂だったようです。

やってくれました、井山九段!

中国の名人・江維傑5段に勝ち、堂々の国際戦3位です!!!

おめでとうございます。

国際戦の3位以上は本当に久しぶりな気がします。

これに他の日本の棋士も続いてくれるといいのですが。

今日は決勝戦をustreamで配信とのことでガッカリしていたのですが、

なんと井山九段の対局が見えるように配信してくれてました!

素晴らしい配慮だと思います。

 

さて内容は・・・・・

 

 

 

 

 

 

私如きが触れるには難解すぎました・・・・。

羽根ー朴戦はいつか載せたいと思います。

 

明日の週刊碁は休刊です。

それでは今日はこの辺で。

 


富士通杯2回戦結果

2011年08月11日 23時11分31秒 | プロの棋譜

 日本の棋士からは、

 井山裕太九段

 坂井秀至九段

 の2名が勝ち、ベスト8進出を決めました!

 井山九段の勝ち方は難解すぎて私では理解不能です。一人異次元の強さといった感じです。

 坂井九段は昨日は結構危なそうでしたが、今日は序盤からずっとリードしていたんじゃないでしょうか?

 ちなみに羽根九段は朴文尭九段に中押し負け。左下の形は辛過ぎると思うのですが・・・。

 週末に振り返ってみたいと思います。

 

 さて明日は井山九段、坂井九段両名に頑張ってほしい!と言いたいところですが、残念ながらその二人がぶつかってしまいました・・・。まあこれで日本の棋士のベスト4は確定ですが(笑)。

 

 それでは今日はこの辺で。

 


富士通杯開幕!注目の大一番を振り返る!

2011年08月10日 20時23分12秒 | プロの棋譜

 東日本大震災で開幕が延期されていた第24回世界囲碁選手権富士通杯がとうとう今日から始まりました!

 出場選手は日本13名、中国8名、韓国7名、中華台北1名、欧州1名、ラテンアメリカ1名、北米1名の計32名です。

 なんとか優勝目指して頑張ってほしいものです。

 

 さてさっそく本日の結果を。

 日本の棋士は井山裕太九段、羽根直樹九段、坂井秀至九段、趙治勲九段、藤井秀哉七段の5名がベスト16に勝ち残りました!

 明日の組み合わせは、

 

 井山祐太九段 対 崔哲瀚九段

 羽根直樹九段 対 朴文尭九段

 坂井秀至九段 対 柁嘉熹三段

 趙治勲  九段 対 邱峻八段

 藤井秀哉七段 対 李世ドル九段

 

 です。

 私は国際戦にはそれほど詳しくありませんが、ベスト16に楽な相手はいないでしょう。

 死力を尽くして頑張ってほしいですね!

 

 では本日16局のうち、(私の中での)注目の大一番、

 羽根直樹九段 対 瀬戸大樹七段戦を振り返りたいと思います!

 

 白:羽根直樹九段

 黒:瀬戸大樹七段

結果:220手完 白番羽根直樹九段の5目半勝ち

 

 

 

 

またまた昔の布石の本に載っているような序盤ですね。

こういう穏やかな布石は白のコミが生きてくると言われていますがどうなんでしょうか。

 

 

 

あれれ、黒シチョウ良しですが、羽根九段大丈夫なんでしょうか?

 

 

 

これは・・・・・。素人目にはどうみても黒良しに見えます^^;。

 

 

この左辺の形は去年の本因坊戦でも現れました(その時は下辺)。

後に山下本因坊にD10のところにぐずまれて、羽根九段はひどい目に合わされてしまいました。

私は別にD11に棒ツギでいいじゃないと思うのですが、それでは甘いのでしょうね。

 

 

 

おや?今度は白のシチョウが良いようですが、瀬戸七段は大丈夫でしょうか?

 

 

まさに一気呵成!ぐいぐいと押していき、あっさりと黒4子を捨ててしまいました。

 

ところが、この後特に難しいところも見せ場もなく、淡々と両者打ち進め、羽根九段の5目半勝ちとなりました。

瀬戸七段の捨石作戦が問題だったのでしょうか?

右上のワカレは黒が良いと思うのですが・・・。

 

羽根九段は重要対局が続いて疲れがたまっているでしょうが、明日もなんとか踏ん張ってほしいです。

それでは今日はこのへんで。


第36期名人戦挑戦者決定リーグ最終一斉対局の結果!

2011年08月05日 07時23分06秒 | プロの棋譜

 既報の通り、名人戦最終局は山下本因坊と羽根九段が勝ったため、両者によるプレーオフとなりました。リーグ落ちは林漢傑七段、坂井秀至碁聖、趙治勲二十五世本因坊の3人となりました。

 

囲碁名人戦挑戦権争いプレーオフへ 山下・羽根6勝2敗

http://www.asahi.com/igo/meijin/TKY201108040877.html

 

結果は以下の通り(左が勝ち、△先番、敬称略)。

 

 山下敬吾(6勝2敗) 中押し △結城聡(5勝3敗)

 羽根直樹(6勝2敗) 半目  △坂井秀至(2勝6敗)

△高尾紳路(5勝3敗) 中押し 林漢傑(3勝5敗)

△張栩(5勝3敗) 4目半 趙治勲(1勝7敗)

※全日程を終了した溝上知親は3勝5敗

 

 山下本因坊と羽根九段の挑戦者決定戦ですか。本因坊戦の激闘が蘇りますね!

 羽根九段はリベンジなるでしょうか?

 プレーオフは8月8日です。

 仕事に遅れるので今日はこの辺で。

 


第36期名人戦挑戦者決定リーグ最終一斉対局

2011年08月04日 22時32分07秒 | プロの棋譜

中継されていないので、ずっと朝日の速報を待っているのですが全然出ませんね・・・。

やはり名人戦の最終一斉対局というものはかなり多くの注目が集まるわけですし、せめて有料の幽玄の間では中継するべきではないでしょうか?将棋の名人戦のほうは派手にやってるんですがね。

残念です。

それでは今日はこの辺で。


今週の週刊碁と第31期NECカップ囲碁トーナメント

2011年08月01日 22時03分19秒 | プロの棋譜

さっそく週刊碁を買ってきましたが、残念ながら碁聖戦第3局の記事は来週とのことです。代わりに棋聖戦リーグの羽根九段対瀬戸七段の碁が少し解説されていました。自分の指摘したところとは全然違うところが指摘されていました^^;。

というわけで今日行われた第31期NECカップ囲碁トーナメント羽根直樹九段対小県真樹九段戦を見てみたいと思います。

黒:小県真樹九段

白:羽根直樹九段

結果:167手まで小県真樹九段の黒番中押し勝ち

 

 

 

 

なんというか、昔の布石の本に出てくるような序盤です。

 

 

1でAはぬるいんでしょうか。幽玄の間の解説にも出てきませんでした。

 

 

白生きれば勝ち、という局面。この手で、

 

 

1のノビから以下のように打てば白生きていたのではないかとの解説でした。

 

羽根九段は一休みといったところでしょうか。この結果が8月4日の大一番、名人戦最終局に影響が出るのかどうか。頑張ってほしいですね。

将棋と同じように、囲碁も最終一斉対局を中継すればいいと思うんですがね。残念です。

それでは今日はこの辺で。


第36期碁聖戦第3局をもう1度振り返る

2011年07月31日 23時19分58秒 | プロの棋譜

 

この碁聖戦の記事 http://kk.kyodo.co.jp/pb/gosei/goseiindex.htm をみると、どうも毎日新聞・幽玄の間の解説や私が思っている感じとは違うようだ。坂井碁聖は下辺で3子を取って良くなったと思っていたとのことだし、途中白が右下隅に手を戻したところでは形勢は互角のようだ。

これは今回も週刊碁を買わねばなるまい^^;。

明日はNECカップ1回戦、羽根九段対小県九段戦があります。そして8月4日には1年で一番暑くて熱い日、名人戦最終一斉対局があります!果たして誰が井山名人に挑戦するのでしょうか?

それでは今日はこの辺で。


第36期碁聖戦第3局

2011年07月30日 16時16分48秒 | プロの棋譜

今日は7月29日に行われた碁聖戦第3局をみてみたいと思います。

この碁は終始穏やかな進行で、終始わずかに黒が良い感じの碁でした。

ただしそんな中でも1度、羽根九段の強手が飛び出します。

 

黒番:羽根直樹九段

白番:坂井秀至碁聖

結果:281手まで黒番羽根直樹九段の3目半勝ち

 

 

右上、右下と坂井碁聖は地を選択しました。羽根九段得意のシノギ勝負に持ち込ませないための作戦でしょうか?

 

 

 

 

黒3子は逃げ出せるのですが、結局捨てて打ちました。これが良い判断で黒が打ちやすくなったのかもしれません。

 

 

この黒1からの手がこの碁唯一(?)のハイライト。白8で9にポン抜くと黒1子を逃げ出されて白6子がとられですね。

 

 

この後はお互いに淡々と寄せて最後は盤面10目の差でした。先日の本因坊戦第6、7局が凄まじい碁だったので、この碁はやや物足りなく感じてしまいますね^^;。もちろん対局者はかわらず深いところまで読んでいるのでしょうが。

羽根九段は待望の碁聖戦初勝利。坂井碁聖に対しても初めての勝利です。果たして本因坊戦のように羽根九段の反撃はあるのでしょうか?第4局は8月18日に羽根九段のホームである中部総本部で行われます。

それでは今日はこの辺で。


第36期棋聖戦リーグ 羽根直樹九段対瀬戸大樹七段戦

2011年07月27日 23時46分33秒 | プロの棋譜

今日は7月25日に行われた棋聖戦リーグの羽根九段対瀬戸七段の対局を振り返ってみたいと思います。

この碁は羽根九段の落ち着きすぎともいえる打ち回しが特徴で、非常に興味深いものでした。

この碁のキーワードは「一間飛び」です。

中盤から終盤にかけて、羽根九段が一歩一歩、じわりじわりと追い詰める様子を是非堪能していただきたいです。

 

黒番:瀬戸大樹七段 白番:羽根直樹九段

結果:216手まで白番羽根直樹九段の中押し勝 

 

 

 

平明な布石でスタート。羽根九段のこのツケは比較的珍しいのではないでしょうか?

私はよく打ちますが^^。

 

 

ここまでの上辺のワカレはどうなんでしょうか?黒が厚くて不満がないように見えるのですが。白としてはF18にハネたいところではないのかなあ・・・

 

 

一間飛びその1。(実はD14とかK17も一間飛びなんですが省きました。)D4の出を緩和し中央に頭を出した手ですね。

 

 

一間飛びその2。みなさんこの局面をみてどう思われるでしょうか?私ははっきり黒優勢だと思いました。白はそれほど地があるわけではない上に黒に弱い石がないからです。

 

 

一間飛びその3。着実に一歩一歩。

 

 

一間飛びその4。Q7の出切りを緩和し、一歩一歩。

 

 

一間飛びその5。一応右上黒の分断・薄みを狙って一歩一歩。

 

 

一間飛びその6。一歩一歩、一歩一歩。ちなみに上辺から右上のワカレはちょっと黒が騙されたんじゃないかと思います。上辺の白はなんだか頼りない格好をしていますが、これは意外にカライんじゃないでしょうか?代わりに黒は白3子を取り込みましたが、得していないと思います。白N12の顔が立った感じです。

 

 

一間飛びその7。白石の整形と黒地の削減を兼ねて。

 

 

一間飛びその8。着実に。

 

 

一間飛びその9。トドメの一間飛び。

 

 

気が付けば盤面で良い勝負くらいのようです。面白い碁を見せてもらいました。

これで羽根九段は土付かずの3連勝。順位が3位なのでまだまだ安全圏とはいえませんが、次の河野九段戦がポイントとなりそうです。もしここで勝って山下本因坊が井山名人に負けると、最終局を待たずして羽根九段の挑戦者決定戦進出が決まります。頑張ってほしいですね。

それでは今日はこの辺で。


第66期本因坊戦第7局感想その1

2011年07月24日 23時25分33秒 | プロの棋譜

 結果:284手まで山下道吾本因坊の白番4目半勝ち

 

 

既報の通り、第7局は山下本因坊の白番4目半勝ちとなり、4勝3敗で防衛となりました。

第6局に続いて大激戦となった第7局を振り返りたいと思います。

 

封じ手はG9ハネでした。一番石の張った手ですね。

 

 

 

山下本因坊の攻めっ気100%の手。中央の黒への攻めに期待した手ですね。

 

 

これはいかにも羽根九段らしい手です。地を取ったということもあるんでしょうが、弱い石を無くして厚い手と思います。

 

 

この手も隅の地を取ったのと、33打ち込みから逆に黒石が攻められるのを防いだ大きい手ですね。ただし中央の黒がどうなるか・・・。

 

 

当然読み切りなのでしょうが、このツケコシがうまい手で黒ぴったりしのぎました。この局面では毎日や幽玄の間の解説でも「白の攻めは空振り」「黒良し」との評判でした。

 

 

この手が山下本因坊、渾身の勝負手。

 

 

これに対して黒は飛びましたが、左辺を受けるなどもう少し安全な打ち方では駄目だったんでしょうか?

 

 

羽根九段は緩まず最強手をどんどん繰り出します。幽玄の間の解説では「黒はあとはどう決めるかだけ」「このオキが厳しく白に良い図ができない」との評。

 

 

実戦は1と押しましたが、終局後羽根九段は真っ先にAと打つべきだったと感想を述べました。ただしそれで黒が良いのかどうかは詳しく検討しないとわからないとのことでした。

 

 

黒の大石はなんとか生きましたが、左下の黒石が全滅しては勝負ありです。

 

今期の本因坊戦を振り返ると、山下本因坊が3連勝した時は”これは終わっちゃったかなあ”と思っていました。羽根九段は山下本因坊とは対戦成績も悪いので。しかし第4局の半目勝ちから流れが変わり、第6局の羽根九段会心の打ち回しで成績をタイに持ち込んだ時は、流れからしてこれは羽根九段の本因坊奪取だろうと予想していました。事実第7局の1日目では黒が打ちやすい局面で、対局後山下・羽根両対局者もそれを認めていました。ところが終盤の山下本因坊の勝負手に対し、羽根九段は1歩も引かず最強手で応じ、結果的にこのことが負けにつながってしまいました。

今期の本因坊戦は歴史に残る屈指のシリーズだったと思います。

羽根九段は棋聖リーグや碁聖戦第3局などこれからも重要対局が続きます。どっと疲れが出て負けが続く可能性も十分あるでしょう。ここは踏ん張りどころだと思います。持ち前の精神力で頑張ってほしいですね。


第66期本因坊戦第7局1日目

2011年07月20日 22時11分30秒 | プロの棋譜

 山下本因坊の3連勝で始まった今期の本因坊戦。その時点で第7局までもつれると予想した人はほとんどいなかったのではないでしょうか?この激闘に勝利するのは果たしてどちらになるのか。

 第7局は改めて握りなおして、羽根九段の黒番となりました。

 黒:羽根直樹九段 白:山下本因坊

 

出ました、羽根九段得意の布石!

 

この白のボウシの手では左辺の3連星に打つのが普通ですよね。

 

 

I15とI17を保留してツケた手は、幽玄の間の解説の予想にも無かった手。

 

 

こうなれば白うまいかなと思いました。ただ黒C10の石を軽く見て、2のように伸びないのでしょうね。

 

 

封じ手の局面です。幽玄の間の予想は以下のA~D。私ならとりあえずDに一本切っておきます。

 

三村先生のtwitterでは黒がうまくやったのでは?というコメントもありました。

今回は前局と違って、今のところ静かな展開です。しかし嵐の前の静けさという言葉もあります^^;。

明日の夜に決着の見通しです。

それでは今日はこの辺で。


第66期本因坊戦七番勝負第6局2日目

2011年07月14日 20時49分15秒 | プロの棋譜

 

結果:279手まで羽根直樹九段の白番7目半勝ち

 

 

 

 いや~昨日激しい碁になるかもと予想はしましたが、まさかここまで激しくなるとは。それでは封じ手の局面から振り返ってみたいと思います。

封じ手は予想が全てはずれ、F15の一間トビでした。終局後の山下本因坊の感想では「一日目では苦しいと感じていたのでこの手を選んだ。」とのことでした。

 

毎日新聞の鶴山七段の解説ではF16と下辺を突きぬいて、白が良くなったとのことでした。

 

幽玄の間ではL8からK9のツケギリがうまく、白が良くなったとのことでした。

 

この白1と打ったところが本局のハイライトだと思います。シノギ勝負かと思われていたところ、羽根九段はあっさりと中央の白12子を捨ててしまいました。これには感心しきりでした。ちなみにまだ右下には手を入れていません^^;。

 

この手が山下本因坊の勝負手。

 

以下のようにコウになりました。自分はこれは黒の花見コウで白負けたかなあと思って観てたのですが、

 

実際はそうでもなく、フリカワリとの解説でした。白解消した後、下辺でさらに激しいことに。再びコウ争いが始まりました。

 

鶴山七段の解説ではこの抜きが冷静な判断で決め手とのこと。

 

S18に白が手入れしたところで、鶴山七段と幽玄の間の解説から白の勝ち確定が出ました。

 

序盤から最後まで戦い続けた一局でした。右下なんか170手まで手入れしないし^^;(結構大きいと思うんだけどなあ)

気になるのは黒がどこで形勢を損ねたかということ。山下本因坊はすでに1日目であまりよくないと思っていたそうです。私は中盤の手厚いP9が少しぬるかったんじゃないかなあと思いましたが、いかがでしょうか?

 

さあこれで星は五分。勢いからすればやや羽根九段有利かもしれません。ちなみに囲碁界では過去に3連勝から3連敗して1勝を返せたことは2回のみです。一方3連勝から4連敗は過去に6回あります。

注目の最終局は7月20日(水)21日(木)に静岡県伊豆市「東府や」で行われます。