ブログ初掲載の棋譜は先日行われた第66期本因坊戦第5局です。
結果:191手まで羽根直樹九段の黒番中押し勝ち

プロフィールに書いたとおり、自分は羽根九段の打ち方が好きです。自分は厚みを作って豪快に攻める棋風ではないので、共感できる部分が多いからです。ただ、山下本因坊の打ち回しも雄大で気持ちが良いですね。
さて実戦です。黒15手目の三三ですが、自分なら下記のA,B,Cあたりに打っていると思います。両脇の辺中央の白石の位置が甘いとはいえ、序盤での三三突入は自分は躊躇してしまいます。

黒37手目。実戦は普通に伸びでしたが、下のようにノゾキ1本で済ますのはウソ手でしょうかね?

黒39手目。ここは幽玄の間の解説でもA~Dまで候補が示されていました。自分なら間違いなくCの1間トビです。自分の陣地を固め弱い石を無くし、右上一団の白への攻めも残るので。

黒55手目。手抜いてAと打ちましたが、同じ手抜くにしても自分ならやはり1の1間トビですね。

どうも図が大きすぎるかもしれません。如何せん初めてなもので、試行錯誤しながら進めさせていただきます^^;
黒63手目。黒はごく普通に棒につぎましたが、ここで手抜いて中央にでていく手はないでしょうか。白2ならケイマで外します。解説では特に何も触れられていなかったので、ないのかな^^;?

封じ手の局面。ここでは対局者も解説陣も黒が苦しいとのこと。高尾九段も解説陣も封じ手予想はAが大本命でした。自分は中央に手を入れて、右辺の黒石は捨てて外から利かせばいいかなあと思ってました。実際羽根九段の封じ手もAで、ここは目をつぶってでも出るしかないところなんですね。

黒101手目。Aなら堅い。しかし黒は手抜いてN-17に。これでこそ羽根直樹^^

羽根九段は下の黒123手目で勝ちが見えてきたという趣旨のコメントをしています。

このアテコミは本に出てくるような見事な手ですね。このアテコミまで読み切ってのシノギだったのでしょう。

最後は一応コウになりましたが、白のコウザイが足らず、山下本因坊は下のようについで攻め合い負けの道を選んだようです。自分ならコウを争って負ける道を選びますが、どちらでも同じと判断したのでしょう。まあ左上は投げ場を求めた感もあります。

この碁は羽根九段の持ち味である粘り、頑張り、シノギが存分に発揮された内容であったと思います。羽根直樹の真骨頂の碁ともいえるでしょうね。
これで羽根九段は3連敗のあとから2連勝。過去に高尾九段相手に3連敗から4連勝を成し遂げたことがあるだけに、俄然面白くなってきました!ここまでは5局とも山下本因坊の攻め、羽根九段のシノギという展開で、双方の持ち味が存分に引き出された展開といえます。井山―張栩戦も面白いですが、山下―羽根戦のほうが内容がわかりやすく自分の好みです。第6局は7月13、14日、千葉県銚子市の「ぎょうけい館」で行われます。楽しみです。