今仕事から帰って結果だけ見ました。
ただただ無念。
しばらく囲碁から離れます。
いよいよ第37期名人戦7番勝負の最終局が始まりました!
改めて握りが行われ、羽根九段の先番となりました。
それでは封じ手の局面です。
黒番:羽根直樹 九段
白番:山下敬吾 名人
幽玄の間の予想は以下のA~Dです。
私の予想はJ-10の天元です!
上下の黒石を分断しようという意図です。
さあ私の封じ手予想は当たるのか?
そして羽根九段の悲願の名人獲得は成るのか?
非常に楽しみですね。
それでは今日はこの辺で。
11月8日に行われた第37期棋聖戦挑戦者決定戦は凄まじかったですね。
終盤まで高尾九段が優勢の碁だったのを井山本因坊が粘りに粘って大逆転の半目勝ち!
これで井山本因坊は7冠中6冠を射程距離に入れました。
そして今年度の井山本因坊による7冠制覇を阻止した男・羽根直樹が挑戦する第37期名人戦第7局が明日から始まります。
振り返れば今年の棋聖戦、本因坊戦、名人戦は全てフルセットになったのですね。
これはかなり珍しいのではないでしょうか?
囲碁ファンにとってはたくさん見れるので有難い話ではあります^^
羽根九段も気が付けば36歳。
井山本因坊の台頭もあり、今回が名人獲得のラストチャンスかもしれません。
なんとか頑張って欲しいです。
それでは今日はこの辺で。
第4局で全く良いところ無く敗れ去った羽根九段。
あまりの完敗ぶりに、羽根ファンの私は生きる希望を失いかけましたが、
今日の勝利ですっかり元気を取り戻しました^^
それでは羽根九段・会心の1局を振り返ってみたいと思います。
黒番:山下敬吾 名人
白番:羽根直樹 九段
結果:184手まで白番羽根直樹九段の中押し勝ち
布石は世界戦でも大流行の中国流対2連星。
名人得意の布石でもあります。
羽根九段も中国流を阻むなら白4でC16小目に打つとかあるのでしょうが、堂々と相手に中国流を組ませました。
白11ではE11のツケコシを狙ってシチョウアタリを打つとかいろいろ解説でやっていましたが、結局は大人しくC15のコスミ。地の問題として大きいということですね。
黒1、3は朝日の解説のほうではやや早いのではないかとのこと。
黒7は右辺を広げるのも有力で、実戦の黒は下辺を荒らしましたが得したかどうかは不明だそうです。
白8で下から受けるのはやや利かされ。
白1の打ち込みに対して封鎖して生きさせるのは黒が甘いらしいです。
白11では何か反発したいと私は幽玄の間でも発言しましたが、羽根九段は長考の末結局C14の受け。
白6で1日目終了。
封じ手は黒1の1間トビ。幽玄の間の予想にはありませんでしたが、高尾九段がブログで見事に当てていました。
どうも何か受けないとQ16からO16といった厳しい手があるようです。
白7が羽根九段らしい好手だったようです。
この手は朝日の解説でも幽玄の間の解説でも評判が良かったです。
黒8を省くとQ18という2線に置く手がありますが、これを打たされては黒が辛いとのこと。
さらに白9が巧みな手で、素直に黒12と受けるとO14ノゾキからタケフに打とうという意味。
そこで黒10ノゾキを利かしましたが、白11のツギがきたことで今度は白13が打ちやすくなりました。
これは羽根九段が誘った感じです。
形勢はすでに白が良いとのこと。
名人は右辺を受けるのでは足りないと見て、強引に白石を切断しに行きました。
しかし苦しい状況は変わらないようです。
白23切りは最強の手。
羽根九段が好調時に見せる力強いシノギが出ました!
(黒2=M9、白7=L9)
どうも白1(L9)抜きは打たずにJ7キリを残したほうが良かったようです。
白は下辺と右辺の2つの大石が生きれば勝てそうな形勢。
(白1=L9、黒12=M9)
白1が好手で白9までカライ生き。
下辺の白の大石は、下辺に1眼、P12に打てば1眼できるので中央の封鎖に気をつける必要があります。
それを睨んで黒14の打ち込み。
黒の勝負手第2弾が飛んできました。
上辺の白3子が取り込まれては白まずいんじゃないかと思いましたが、これではっきり白優勢のようです。
素晴らしい大局観と形勢判断で、感心しました。
最後は盤面でも白が勝っています。
羽根九段が第4局のときとは別人のような会心の打ちぶりで3勝3敗のタイに持ち込みました。
多少辛くてもじっと我慢し、地を取り、力強いシノギに加えて明るい形勢判断。
羽根九段の良いところが全て出たような1局でした。
最終第7局は11月12日(月)、13日(火)に山梨県甲府市「常磐ホテル」で行われます。
それでは今日はこの辺で。