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しゅう太郎の囲碁ブログ

主に自戦譜やプロの棋譜について思うがままにコメントするブログです

幽玄の間指導碁(2子局) しゅう太郎 対 桐本和夫四段

2011年11月27日 13時47分49秒 | 自戦譜(対プロ)

 

幽玄の間で初めて教えていただいたプロの先生が桐本先生です。

この局の1年くらい?前に3子で教えていただいた碁がそれなんですが、1年以上前の棋譜は全て記録から消えてしまいました。

ちゃんと保存しておくんだった(涙)。

それでは対局を振り返りたいと思います。

 

 

黒番:しゅう太郎(2子)

白番:桐本和夫 四段

結果:160手まで黒番しゅう太郎の中押し勝ち

 

 

 

 

白の初手小目に対し、黒は2と目外しに打ち大斜を目指します。

白は3から5と道策流。

黒は守りを固めてからドカンと10に打ち込みました。

 

 

 

黒12ではR7が普通ではとの指摘が桐本先生からありました。

一応それも考えたのですが、実戦の方が眼形が豊富かなと思いやめました。

 

Aの伸びですね。

 

 

 

黒が厚くなったので再度のドカン(黒10)。

 

 

 

白は実戦的に5の1間飛びと変化球。

黒は6ともたれ攻めを狙います。

白は黒8に対してもさらに手抜きで、手厚い9の曲がり。

 

 

 

黒1を1つ利かしてから黒5とのぞきました。

これはA,B,Cのシチョウアタリの意味です。

 

 

白1と受けられたので、これでギリギリシチョウが成立しています。

ただ黒も4と抑えて頑張りました。

この抑えに受けてもらえば、そこでシチョウに取ろうということです。

白も5と反発。

ただ、黒6下がりが厳しかったと局後に桐本先生から指摘がありました。

 

 

Aの断点を睨みながら、黒は中央へ出て行きます。

白は11と守りました。

 

 

 

黒は1,3と守り、白4に対して黒5と上辺へ。

さて右下の黒石の死活は?

 

 

 

白3が形の急所ですが、黒4から2子を捨て、アタリが利くので黒8まで生き。

 

 

黒1からは定型の受けですが、黒5では9割方Aに受けたほうが得です。

ただし、実戦の場合は下辺の黒が堅く白からの手段が無い上に、左辺の白は固めても惜しくは無いところなので、黒5から頑張りきる意味があります。

白は16と中央を広げつつ後述の踏み込みを見た手でした。

 

 

私としてはここまで(善悪はともかく)後悔するような手は無かったのですが、この黒1だけは後悔しました。

この手はB14から受けるかC13から受けるか白に聞いた手なのですが、白2と手抜きされてしまいました。

黒はF4コスミとしっかり受けておくか、G12と曲がり中央の白模様を制限するか、いずれにせよはっきりした手を打つべきでした。

 

 

 

黒は白を小さく生かすことを目指します。

 

 

 

実戦は黒まあまあうまくいったほうでしょう。

 

 

 

コウから振り代わりになりました。

右上と左下を取り、形勢は黒良しのようです。

ちなみに黒6で7のコスミは残念ながら成立しません。

 

 

 

黒は左上を治まりにいきます。

コウになりましたが、白はコウザイが足りません。

白12は利きません。

黒は13とコウを解消。

 

黒2とつないで白の投了となりました。

 

 

 

この碁は自分なりにしっかり打てたんじゃないかと思います。

さて、棋戦のほうですが、12月はほとん無いようですね。

記事をどうしようか^^;

 

 

それでは今日はこの辺で。


幽玄の間指導碁(2子局) しゅう太郎 対 依田紀基九段

2011年11月22日 22時23分30秒 | 自戦譜(対プロ)

久しぶりの自戦譜です。

最近物凄い勢いで指導碁をされまくっている、依田先生との指導碁です。

前回3子で勝たせていただいたので、ヤケクソ気味で2子で申し込みました^^

 

 

黒番:しゅう太郎(2子)

白番:依田紀基 九段

 

結果:260手まで持碁

 

 

 

 

それでは対局を振り返りたいと思います。

白はいきなり1とかかってきました。

仮に第一着が空き隅なら目外しを打って、プロの先生相手に試してみたい大斜定石に誘導する予定でした。

 

 

 

黒1ハネに対して白はP5から出切るのが普通でしょうか?

白2とはねてこられて、さてどう打っていいものやら^^;

とりあえず黒3と形っぽくつけて、黒5と先手を取り、黒7のハネに回りました。

黒9は2段バネから隅の地を取ることも考えましたが、置き碁だと実戦のように手厚く打つほうが負けにくいと思いました。

実際地は白に取られましたが、黒そんなに不満は無いワカレと思います。

白は黒の厚みを意識してか、白16と高目に打たれました。

 

 

 

次の手はO17としまらずに、黒1と少しひねってみました。

次にQ10と詰める手が意外に厳しいかなあと。

白は手堅く白2と詰めてこられました。

少し進んで黒7のコスミツケはまだいいとして、黒11はさすがに筋が悪すぎましたね^^;

基本的にコスミツケとノビの交換は悪手なので・・・。

ただ打っている時は代わりになる手が思いつかなくて、1歩でも早く頭を出しながらはっきり白を分断できるこの手を選びました。

黒19は隅を固めつつ、まだ下辺の白への攻めも睨んだ意味です。

固めたタイミングで白20のツケが飛んできました。

 

 

 

ただこれはいくらなんでも白がやりすぎだと思いました。

黒7の下がりがきたため、黒9が強烈。

白は必死のシノギにこられるのかなあと思いきや、なんと・・・・・・・

 

 

 

なんとびっくり、あっさり捨ててこられたのです!

これには驚きました。

下辺の白にはまだ多少活力が残っているとはいえ、これはさすがに黒がはっきり良くなったかと思いました。

ところが直後に黒に大悪手が出てしまいました・・・。

黒10なんて手は無いです。

ここは黒11に継ぐ1手。

白13にハネられて、黒は打つ手がありません。

Aにハネたいのですが、B,C,Dとなってシチョウです。

そこで黒14とポン抜いた白石への攻めを見つつ、シチョウアタリを打ってみました。

ちなみにここでB8カケツギとかB4みたいな手は死んでも打てないです。

(しかしそう打つのが冷静だったかなあ^^;;;)

 

 

 

白9に対しては気合で黒10ケイマへ。

白もならばと白11と3子を取ってこられました。

黒も12コスミから白石への攻めの態勢を構築。

 

 

 

黒4はやはり悪手だったようです。

これを打っておけば黒石は確実に繋がっているのですが、白5に石がくると白15で白石に1眼できてしまうのです。

ギリギリまで保留すべきなのでしょうが、そのギリギリがどのタイミングなのかとてもじゃないが読みきれません。

以下白15まで生き。

気を取り直して、黒は16からちょっかいを出してみました。

 

 

 

白もはっきり生きましたが、黒も下辺がはっきり地になり少し安心しました。

黒14は大きいところだと思います。

 

 

 

黒6から8と寄せました。

白23に対しては・・・・・

 

 

 

黒7までのように打って上辺だけで生きています。

以下はヨセが続きます。

 

 

 

ヨセが続きます。

 

 

 

小ヨセです。

 

 

結果は作って持碁でした。

漫画「ヒカルの碁」で、塔矢アキラというプロ棋士が多面打ちの指導碁で全て持碁にしたのを思い出しました^^;

これはまさか!と思い、依田先生の指導碁の対戦記録をすぐに調べましたが、持碁の対局はほとんどありませんでした。

真相は依田先生のみが知るということにするしかないですね^^

序盤の大胆な捨て石は勉強になりました。

 

 

次回の自戦譜は桐本先生との指導碁を載せる予定です。

 

 

それでは今日はこの辺で。


自戦譜 対依田紀基九段戦 3子局

2011年08月09日 20時17分53秒 | 自戦譜(対プロ)

今日は久しぶりに幽玄の間の指導碁からです。

 

黒:しゅう太郎(3子)

白:依田紀基九段

結果:236手完 しゅう太郎の黒番2目勝ち

 

 4(Q-8) 87(M-3) 105(J-1) 122(O-16)

 

 

26手目ではO3コスミに打つのも考えましたが、まあ見合いみたいなものだろうと左下に打ちました。

 

 

実戦は以下のようになりましたが・・・・

 

 

このようにL3の黒1子を軽くみて打つべきだったかもしれません。実戦とは地も厚みもだいぶ違います。ただし白の地も厚みも違いますが。

 

 

切って決まったかと思いましたが^^;

 

 

見事なものですね~。このシノギを10秒程度で読んでしまうのだからプロは凄いです。

 

 

このカケでは下辺にN17から堂々と打ち込むことも考えましたが、長期戦を目指しました。

 

 

手堅い!白勝ちました宣言!?

 

 

この手が黒のちょっとした狙いでした。

 

 

このコスミツケでN12と分断しに行くのは打ちすぎのようです。打っているときはここらへんで少し黒が足りているかなあと思っていました。

 

 

このノビが大事な手でJ14なんかに受けるといっぺんに負けにしてしまいます。

 

 

最後はなんとか2目残すことができました。

以前の記事にも書きましたが、本来私のような幽玄の間7段程度ではプロに3子で勝つことは100%無理です。

指導碁ゆえですが、私なりに良く耐えて打ち続けることはできたかなあと思います。

それでは今日はこの辺で。

 


自戦譜 対三村智保九段戦 3子局

2011年07月06日 19時20分16秒 | 自戦譜(対プロ)

ネタはそこそこあるのですが、参考図を作るのが非常に面倒くさいのですね。総譜を載せるだけなら簡単なんですが。名人リーグも佳境に入り、明日は注目の大一番、羽根ー溝上戦があります。しかし名人リーグは中継されないので棋譜は恐らく手に入らないでしょう。日曜日の碁聖戦第2局まで、自戦譜や碁の話でつないでいければいいかなと思います。

どの棋譜を載せるか迷いましたが、日頃ブログに書き込みもさせていただいている三村先生との指導碁を選びました。

結果に関しては普通勝者基準で書きますが、このブログではしゅう太郎を主語にしています。

結果:しゅう太郎の黒番14目負け

 

もうこれは何も言うことなしです。左辺の白石をくどく追いかけまわして、95手目のカケでN8の黒石が動けないのでは勝負あり。実戦は動いて、全部取られました^^;。右辺コウはあったようですが、勝敗には関係無いでしょうね。幽玄の間の指導碁で5本の指に入る完敗譜になってしまいました。


自戦譜 対石田篤司九段戦 3子局

2011年07月04日 22時44分54秒 | 自戦譜(対プロ)

私は実際の生碁(?)では、現在まで30局ほどプロの先生に打っていただいております。ちなみに人生初の指導碁は私が中学3年生の時に今村善彰先生に打っていただいた碁です。8子局で見事に負かされました^^;内容を覚えていれば掲載したいところですが、当然覚えていません。

これは幽玄の間で初めてプロの先生に打っていただいた指導碁です。相手は石田篤司九段で3子局です。

結果:しゅう太郎の黒番中押し勝ち

 

まず最初に言っておきたいのは、私のような幽玄の間7段下位クラスが、

真剣勝負でプロに3子で勝つことは100%あり得ません。

例えば関西棋院(http://www.kansaikiin.jp/)の12人の侍シリーズというのがあります。

これはアマ強豪12人対関西棋院プロ棋士12人の3子局(以前は一番手直り)という企画ですが、

全国クラスの有名なアマ強豪がことごとく3子(以前だと3子以上)で負けております( ̄∇ ̄;)

まあこれでもプロにとっては真剣勝負とはいえないかもしれませんが・・・。

 

ということを踏まえたうえで実戦です。

実戦は18手目でコゲイマに打ちましたが、右辺はスソアキなので1のように高く打つところだったかも。

 

白39手目まで。黒は全体的な繋がりが無く、それでいて地を稼いでいるということも無く、どうもイヤ~な碁形。

 

黒46手目。ここでは下図の1が真っ先に浮かぶところだと思います。しかしこれは相手の注文通りと思い、隅の地を取って頑張りました。

 

黒50手目。即打ち込みました。これで白を攻めて黒の右辺からの厚みを生かす展開になるか、それとも白にサバかれるだけになってしまうのか・・・。

 

実戦は下図のようになりました。白は上辺下がりも利きですしほとんど治まり形なんですが、こうなれば黒もまあまあかなと思いました。(白1=8)

 

続いて実戦図です。左上から左辺の黒はこれ以上ない張りのある好形になったと思いますがどうでしょう?中央の白がはっきり生きるとその厚みが働かないということなのでしょうが、それでもかなり黒がいいのではないかと思いました。

 

 

以下は中央の黒が大きくまとまり、黒の中押し勝ちとなりました。局後も石田先生が「中央が大きくなりすぎました」と仰っていました。