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ポジティブな私 ポジ人

SAPICAでトリプルショック

札幌の地下鉄を運営する札幌市営交通には、交通系ICカードSAPICA(サピカ)がある。

毎日通勤時は、改札にピッとタッチするだけで地下鉄代金が支払われ、キップを買う手間が省けるので便利だ。
私はクレジットカードからSAPICAへ自動でチャージする設定をしている。残金が少なくなると自動で1000円チャージされるので、残金不足で改札で不意の立ち往生になることも無い。

SPICAを初めて購入する時に迷ったのが、記名式にするか無記名式にするかだった。
記名式は名前を申請したカードなので、紛失してもチャージ分が再発行できるので無駄にならないが、無記名だと落としたら、それでおじゃん。チャージ分のお金が戻ってくることは無い。

結局、自分は何でもよく無くすので、記名式のカードにした。
カードには使い捨てをしない様に設定されたデポジット(預り金)500円がかかるが、カード使用をやめる時(解約時)に返金される。

また、大きなメリットとして、使用する度に使用額の10%のポイントが付く。貯まったら自動で地下鉄代の支払いにポイントが使われるので、ポイントが失効することもなくお得だ。
かつて、サピカ以前にウィズユーカードというプリペイドタイプのカードがあった。それは使い捨てタイプのカードだった為に、環境に負荷がかかるということで廃止となった。
ウィズユーカードは10%のプレミア付だったので、サピカにも同様のポイント制を採用したようだ。

今は無きウィズユーカードは表面に様々なデザインがあり、楽しいカードだった。
映画とコラボしたり、動物園の動物の写真、季節の風景、草花などなど。
また個人的に作成を依頼する事も出来、結婚式の記念に出席者に配られるなど色々な場面で利用され、良い思い出として図柄を楽しむ事が出来た。
息子も様々なデザインを多数コレクションしていた。
現在のサピカは、デザインが一つなので、ウィズユーカードの様な楽しさは無い。

通勤の行き帰り、毎日このサピカを利用している。
定期券入れに入れ、バッグにぶらさげている。時折、いつかこの鎖が切れて定期券ごと無くすのではないかと、そんな不安がチラリと頭をかすめることもあったが、そのまま使用していた。

ある朝、地下鉄でいつもの様に定期券入れを改札にタッチして通り抜けようとしたら、ピコンピコンとアラームが鳴った。
タッチの仕方が悪かったのかな、と思い再度タッチし直したがいつもの「ピッ」という電子音の反応が無い。
定期券入れをマジマジと見る。「?」中身が無い。どこ行った?私のサピカ!
頭の中、せわしなくカード紛失の経緯を記憶の中でたどる。

家を出て、自転車の前のかごにバッグを入れて、自転車に乗ってきた。
かごは金属製で大きな網目状なので、サピカ位の大きさなら網目をすり抜けて落ちてしまう。もしかしたら、地下鉄の自転車置き場に落ちているかも知れない。

私は自転車置き場へ走り、自転車の周辺を探した。カードは何処にも落ちていなかった。
家からここまでの何処かに落ちたかも。今は引き返して確認する暇はない。結局現金で地下鉄の切符を買い、会社へと急いだ。

仕事の帰り道、隈なく帰路を探しながら帰ったが見つからなかった。
あーあ、やっちまった。定期券入れからカードが抜け落ちるとは、想定外だった。バッグにブラブラぶら下げておくんじゃ無かったなあー。再発行かー。まあ、記名式にしておいて、良かった。少なくともチャージしたお金は戻ってくる訳だし。とにかく、私のカードを拾った人に使われないうちに、カードを無効にしてもらわないと。明日は朝一で市営交通に連絡しなきゃ。と思いながらその日は過ぎた。

翌朝、会社に着いて直ぐに市営交通に電話したところ、電話でカードの紛失届は受けていないと言う。
結局、仕事終わりに最寄り駅で落とし物として届いていないか確認した上で、カードの紛失届けと再発行の手続きをした。
再発行手数料とデポジット代で合計1000円かかった。

その翌日、帰りに最寄り駅で再発行カードを受取り、帰宅した。
定期券入れに再発行カードを収め、再び無くしてしまわないようにブラブラはやめて、バッグの中にしまう事にした。

自転車で帰宅し、いつものようにカゴからバッグを取り出した時の事。
自転車カゴには常時、雨で濡れた時に使用するタオルが無造作に入れてあるのだが、その日何気なくタオルに目をやるとピンクとグレーの見慣れたデザインのサピカがあった。ここにとどまっていたのか…あぁ初歩的ミス。
何故最初にカゴを徹底的に探さなかったのか。初動のミスを痛感。

自分の愚かさに失望し誰にも言えず、無効になったカードは、バッグのポケットにひっそりとしまった。
反省の素材として、ポケットに1ヶ月ほど入れておいたが、結局、先週切り刻んで捨てた。

このブログを書くにあたり、サピカの事を調べたら、なんと、

「再発行後に紛失したカードが出てきたら、デポジット代金を返却します」

と書いてあった。ああー、またしても痛恨のミス!デポジットー。戻って来るはずだった500円…切り刻んで捨てちゃった。くーっ、悔しい。

デポジットの認識があまかった。
子供の頃、飲み物の瓶は大半がガラス瓶だった。飲み終わった空き瓶をお店に持って行くと、空き瓶の代金10円か5円が返ってきた。あれこそがデポジットだったのだなあ。

どこで損するか分からないものだ。
初動も大事だが、後も大事だった。
紛失、発見、デポジットの喪失のトリプルショック。重ね重ねの愚かな話。
自分への戒めとして、またどなたかの何かの参考になればと私の失敗談を書いた。

長い話に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。



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