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ポジティブな私 ポジ人

はみがきじょうずかなー♪

子供の頃、歯が全て抜け落ちる悪夢をよく見た。それというのも、私の歯は虫歯だらけだったからだ。
今では考えられない事だけど、寝る間際までチョコレートなどの甘いお菓子を食べながら、夜の歯磨きをしていなかった。

ガムを噛みながら寝床に入る事もあった。その頃、鉄腕アトムのチョコレート味のガムがあって、それが大好きだった。
朝起きたら、眠っている間に口から飛び出た茶色のガムが、布団にくっついていた事もあった。

そんな事をやっている訳だから、虫歯が出来て当然だ。
奥歯には大きな穴があき、歯痛に苦しめられた。時折襲って来る痛みに、ほっぺを押さえながら、泣いた。
そんな虫歯がありながら、なかなか歯医者に行かなかった。
子供心に、「どんどん虫歯が増えて、全部の歯が虫歯になってしまったらどうしよう亅と思っていた。そんな不安が、歯が全部抜け落ちる夢を見させたのだろう。

小学校の歯の検診の時は、私の場合Cの連発だった。Cとはカリエスの頭文字で虫歯を意味する。
クラスメートには全く虫歯のない子もいて、後々、歯の質や白さは遺伝的な要素も含め、母胎内で決まってしまうものなのだと知った。

昭和40年代は、親の世代も夜の歯磨きをやっている人はほぼいなかったのではないかと思う。

今と比べると、情報の少ない時代だった。PCもスマホもない時代。
出版物の量も今と比べると少なかった。
今やマスメディアでは健康に関する情報は溢れているが、当時は歯の健康に関する情報も、まだまだ少なかった。

口腔衛生についての知識は、ほぼテレビで流れるコマーシャルから得ていた様な気がする。
歯垢の存在や、虫歯のメカニズムを教育する様なCMが増えていった。

歯の表面を爪で引っ掻くと爪の間にたまるものが歯垢だと知った。それも、CMからの情報だった。

自分も試しに歯磨きをした後、爪で歯の表面を引っ掻いてみた。恥ずかしながら、爪の間に歯垢がたっぷり詰まっていた。意味のない歯磨きをしていた事に気づいた。

歯ブラシは軽く持ち、毛先を歯に当てたら力は入れずに細かくブラッシングするのが良いと言う事も、歯磨き粉のコマーシャルで知った。

中学生になって、深夜放送を聞き出してから、番組の合間に「一人増えた夜の歯磨き♪」とメロディーに乗せた夜の歯磨きを促す様な宣伝が流れ始めていた。
そこらあたりから、夜歯磨きをする人が増えていったのかも知れない。

TVのCMは歯に関する様々な知識を与えてくれ大いに役立ったが、ただ一つ気になる事がある。
歯ブラシの上にニューっとチューブから大量の歯磨き粉を押し出して乗せるあのシーン。あれだけは、鵜呑みにしてはいけないと思う。
正しい知識を色々CMから学んでいる為、目に入った情報も迷わず受け入れてしまう。
私も子供の頃は、歯ブラシの端から端までたっぷりとペーストを乗せていた。

歯医者さんの多くが、歯磨き粉の泡が多いと、肝心の歯自体を磨けないと言っている。
研磨剤も入っているものは、磨き過ぎるとエナメル質を傷つけるということだ。昔はタバコを吸う人の歯に付着するヤニを除去する粉状の歯磨き粉があった。それにはきっと研磨剤が多く含まれていたのだろう。

現在では私はほんの少ししか歯磨き粉を使わない。朝使用する意味をあまり感じないので、夜の歯磨きにしか使わない。チューブから押し出した長さで言えば5ミリにも満たない。実際にやって見るとわかるが、僅かな量でも泡立ちは充分だ。

洗面台に歯磨き粉の固まりが落ちているようだったら、歯磨き粉のつけ過ぎ。

歯の衛生に関して気を付けるようになったのは、20代の頃、職場の上司が言った言葉が心に強く残ったからかも知れない。
「人間は“入る所”と“出る所”がダメになったらお終いだ」
もっともな事である。

子育てをしていた頃は、食品添加物や合成洗剤を避けて生活していた。
市販の歯磨き粉は合成洗剤なので、一時は使わない時期もあった。

歯医者さんも、唾液で磨くことは大いに意味のある事だ、と言っているのを何かで読んだせいもある。

しかし、歯磨き粉を使わなかったその結果、やはり歯が黄色くなってしまい、結局使わざるを得なくなった。

大人になってからも、歯磨きが上手に出来ていなかったのか虫歯で歯医者さんにお世話になる事も多かった。

三十代の頃、歯医者さんで治療の最終日、「はい、これで治療は全て終わりました」と先生が言ったあと、石膏で出来た私の上下の歯型の模型を出して来た。
「要らない?記念に」と聞かれた。
これまで、随分色々な歯医者さんにかかってきたが、そんな事を聞かれたのは初めてだった。
それはまさに頭蓋骨で言う口の部分。私の名前が書いてあった。私は喜んでもらって帰ってきた。

ほぼ上顎と下顎のそのわたしの歯型は、それ以後の私の歯のブラッシングにおいて、どの部分をどのように磨いたら良いか、イメージする上で、大いに役立った。
自分の口の中の模型がある事で、飛躍的に歯磨きの磨き方がレベルアップするとは、思っても見なかった。
歯型をくれた先生に感謝。

8020運動という口腔衛生の啓蒙活動が厚生労働省や日本歯科医師会によって進められている。
「80歳になっても自分の歯を20本残そう亅と言うものだ。

老人になると歯は抜けるものだと思っていたが、実は歯が抜けるのは歯槽膿漏という病気のせいだという事も後になって知った。

数年前、新聞の健康雑誌の紹介の見出しに「毒出しうがい」と言う言葉を目にし、気になった。
如何なるものかと検索したところ、やり方がYou Tubeにあった。
歯科医の照山裕子先生が考案された方法だという事だ。

やり方を見ると、「うがい亅と言っても、これは喉でガラガラするうがいとは違い、「クチュクチュ」と口の中をゆすぐ時のやり方だ。

口の中を上下左右4つのエリアに分けて行う画期的なうがいである。
それを知って以来、私は夜の歯磨きの際、左右上下それぞれ30回、もう一巡り20回ずつでトータル200回毒出しうがいをしている。

あるコラムで「貝原益軒の養生訓に、口腔内のばい菌は300回以上のうがいをすると、かなり減るとある亅と書いてあるのを読んだ覚えがあった。
貝原益軒の回数までいかないが、いい線いってるのではないかと思う。

私が最終的にルーティーンにしている歯磨き方法は、朝は食後、歯磨き粉は付けずに唾液のみで前歯上部と裏側を各100ブラッシング、前歯下部と裏側も同様各100ブラッシング、トータル400ブラッシングしている。(ゴシゴシが2ブラッシング)
朝は忙しいので、毒出しうがいは上下左右各20回、トータル80回で済ませている。

夜はほんの少し歯磨き粉を使って400ブラッシング。毒出しうがいはトータル200回。
今のところ、水が沁みるところが無いので虫歯は大丈夫そうだ。また、歯ぐきの健康には、毒出しうがいは大変効果的だと思う。

歯並びが良くて白い歯は憧れだ。
古くはTV「キーハンター」に出演していた頃の千葉真一。雑誌で、歯磨きにかなりの時間をかけるという記事を読み、
当時、小学校6年生だった私は30秒位しか磨いていなかったので、これはダメだと反省した。
彼の息子、新田真剣佑も父親譲りで歯が美しい。
彼が「歯が汚れるのでコーヒーは飲まない」と言うのを聞いて、歯の美しさを保つのにそこまでするのか、と驚いた。

彼はアメリカで育ったと思うが、アメリカ人は歯の美しさを非常に重視している。アメリカの慣習が、日本人の歯に対する意識改革を進めたのかも知れない。

ひと頃、歯磨き粉のCMで「芸能人は歯が命」と言うフレーズが流行った。

歯の白さで印象的なのは、歌手の松崎しげる。日に焼けた肌と対照的で白い歯が際立つ。
他に、元サッカー選手の澤穂希や元野球選手の新庄剛志。
新庄の歯は白すぎて眩しい。

歯磨き粉で白くするのには限界がある。
最近は歯医者さんで歯を白くする為の施術が盛んなようだ。

私の娘も、歯の色を気にしていた。
「クリーニング亅と言うのを行ったと写メを送ってきたが、驚くほど白くなっていた。
「クリーニング亅よりさらに歯を白くする「ホワイトニング亅と言う方法もあるようだ。
地下鉄で見かけた広告では、白さによって三段階程あり、白さが増すほどお値段が高くなっていた。

また、歯の装飾と言うのを私の友人によって知った。
前歯に小粒のダイヤモンドを埋め込むのだ。すると、笑顔のたびにそのダイヤがキラーンと光り、魅惑的なのだとか。
2、30代の頃の事だが、そんな魅せ方もあるのかと驚いた。

自分は、人生も後半に入り、この容貌に似合う歯の色は、自然なやや黄色味を帯びた生成りで充分と思う。

みんな色んな歯磨きをしていると思う。電動歯ブラシやウォーターピック等の口腔洗浄器も色々出回っているようだし、使用している歯磨き粉も個人の用途に合わせて様々だ。

歯磨きについて、世間の人がどんな風に磨いているか知る機会もない。
あえて私の歯磨き方法を紹介してみた。

誰かの何かのお役に立てば幸いだと思っている。
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