拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

バ・ロックな夜

2014年11月22日 | ヨーロッパの風
  今年はやたらと引越しの多い年で、例年ならば静かな11月の今日(21日)も日本からジュネーブに越してきた企業から派遣された方の引越しが一件あった。

  帰宅し、熱いシャワーで疲れを流した後、今スイス-フランス間でそれこそ熱い視線を注がれているテニスの国別対抗デビスCup戦決勝第一戦を見る。
  14時に始まったスイス国内2位世界4位のバブリンカ選手はフランスのツオンガ選手を下したが、スイスのホープ、フェデラーはフランスの
  モンフィス選手に苦戦し負けてしまった。こうなると明日のダブルス戦の勝敗が非常に気になってくる。

  フェデラーのファンの相方はすっかり熱くなって、今夜招待券を頂いていたコンサートの事を忘れていたが、幸いボクは覚えていて20時に始まる
  コンサートに出かけた。

         
  会場はアパートから徒歩10分のサン・ロゴン教会で、街に出かけるとほとんど必ずその前を通っているにも関わらず中に入るのは初めてであった。
  毎年11月日本人パイプオルガン奏者小糸女史が『フェスティバル・バッハ』を主催し17回目を迎え地元にすっかり定着した感があり、数年前からボク等
  夫婦も毎回招待して頂き、秋の深まりを中世の音楽で・・・みたいな一つの行事となりつつあるが、今年我々が参加したこれはボクにとって、そして
  父親がオペラ歌手であった為に幼少時から沢山のコンサートを聞いてきた相方にとっても一生忘れがたいものとなったようだ。

  クラッシック音楽、しかもバロック・・・不教養のボクがこれほど感動したこと自体、ボク自身が驚いたが、それこそ琴線が大いに振れてしまった。

         

           グループ名  『IL Canto di Orfeo』  指揮&オルガン『Gianluc Capuano』
           聖書を主題にした歌と演奏が一体となって教会内の聴衆を魅了。特にソプラノ・ソロ Silvia Frigatoの歌声は素晴らしい。

  『琴線に触れる』音楽は皆、ロックである・・・という勝手な一撮解釈が許されるなら、彼等が歌う歌詞がイタリア語で一言も意味が分からないのに
   人の心を打つ彼等の音楽バロックは じつに『バ・ロック』であった。

  

  

  
  


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