拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

  義父の葬儀

2024年07月04日 | 娑婆惰罵駄(シャバ・ダバダ)

  一昨日、7月2日義父の2回目の葬儀が無事終わった。

 

  6月17日に、わけあって相方ニコルがひとり取り仕切った、親族、親しい友人だけで行った葬式。

  相方にとっては大変な心労であったが、父への個人的思いを十分に込めることができ、友人等と気持ちを分かつ親密な葬儀であった。

 

  義父(93歳)の死は、地元の新聞などに取り上げられ、どの新聞も『黄金の歌声の終焉・・・』的な書き出しで、義父のオペラ歌手としての

  功績を称えるもので、読めば読むほど私の知らない義父の一面が語られていた。

 

  私が彼と出会った頃は、オペラ歌手としての華々しいキャリアに終止符を打ち、一歌唱指導者として音楽学校に勤めていた頃で

  私も自分の事で忙しく、まして音楽(クラッシック)にはまったく興味がなかったこともあって、彼が築いたオペラ界での功績など知る由もなく

  また相方も断片的に、少女時期を父の公演に伴って各都市を旅した・・・思い出話話をするぐらいであったから、今回新聞の記事を読むことで

  彼が社会に与えていた影響の大きかった事を知り、改めて義父とのいろいろな思い出に思いを馳せてみた。

 

  一昨日の二度目の葬儀は、若きマリンバ奏者2人組の深淵な演奏が教会内に響いたが、義父が生前深交のあった彼らに自分の葬儀の際に演奏することを依頼、

  それを実行、彼らと義父とのエピソードでは、晩年にあってなお音楽の本質について情熱的に語り合う姿が語られた。

 

  最期に詩人である相方の姉による『父に捧げる詩』が朗読され、参加するもの一様に義父の面影を偲び、静かで厳かな葬儀を終えた。

 

   

 

  4年前、音楽専用TVチャンネルにてたまたま見かけた、カラヤン指揮による(左図)、交響曲? にて唱歌する義父(4人並ぶ右端)の姿に見入る相方図

  


最新の画像もっと見る

コメントを投稿