新しいカテゴリーを追加することにした。
『 娑婆シャバ・惰罵駄ダバダ 』…これを2回繰り返すと、知る者ぞ知るかの有名なフランス映画『男と女』(1966年)の主題歌である。
これまで、『空(そら)』ばっかり観ていて、娑婆(色)を少しお留守にしていた感があり、世の中『男と女』があるように『色と空』
で一つであるのだから、娑婆で体験した出来事をも今のうちに語っておかなければ忘れてしまいそうなアレコレをブログしようかな〜…
というアイディアが突如湧いた。色即是空、空即是色・・・でバランスが大事かと。
今日のお題は『まぐわい』で、いきなりこのテーマはちょっと抵抗がある…が、まぁいいか。『人”間”工学』的に考えると重要なことではある。
電子辞書でしらべると『目合ひ』・・・と綴られて、1.目を見つめて愛情を通わせること。2.男女の情交…とあった。
いつものごとく、私はこの『目合ひ』という言葉が何かしっくりこず、自作して出来た言葉が『間具合』って・・・ちょっと
これはまずい…と、思うほどよく出来た言葉ではあるが、私の大事にしている『間』…が、こんな色事に使用していいものであろうか…。
23歳、私は写真学校を卒業したあと、何をしていいのか分からず一旦郷里の北海道に帰ることにした。
高卒してから5年、郷里を別な視点から見ることが出来て、写真を活かした仕事なども、なんかあるのでは?…という甘い思いで帰ってみたが
華やかな神戸に比べると、私の田舎には何にも無い・・・感じがした。
それでもブラブラしているわけにもいかず、職安に行ってあるバイトを見つけた。私の田舎、北見は『ハッカ』『馬鈴薯』『玉ねぎ』など
が案外有名で、そのうちの馬鈴薯を利用した砂糖工場が将来を見越して、『酵素研究所』を設立しそこの研究補助員を募集していたのだ。
季節は秋頃であったろうか?『酵素補助研究員』という名目の仕事に出かけると、男ばかり5人ほど集まっていた。
真面目そうな大学生が一人、何やら商売が失敗して札幌から夜逃げしてきたという太めのおっさん、片足が悪くびっこ引いているおっさん、
イギリスから帰ってきたばかりという長髪、顎髭のニヤけたお兄さん、そして網走刑務所に入っていた…ことを盛んに自慢気に話す
眉に入れ墨のある自称元ヤクザのおっさん…であった。
私も含めて、どう見ても白衣を着て試験管とピペットで仕事をするメンバーにはまるで見えない連中と
それとは対象的な我々を指導する大学出たてとおぼしき品のいい本物の若き研究員が二人・・・。
ここでどのくらいの期間働いたのか?たぶん3〜4ヶ月くらい?ここでやった仕事の記憶はほどんどないが
記憶にしっかり刻まれたのは、昼休みや休憩時間に元ヤクザから毎日聞かされる徹底した『下ネタ話』というより
昨夜の奥さんとの『間具合』の実況中継の如き微に入り細に入ったエロ話をえんえんと聞いたことであった。
嘘か真かわからないが、話がじつにうまく、ちっともいやらしい感じがなかったのが不思議だった。
私は奥手でその頃まだ女性体験がなく、そういった話は苦手であったが、アッケラカンと笑いを取りながら『性談』する
元ヤクザの話に、いつの間にか『性』に対する私の『こだわり』がすっかり吹っ切れていた。
私は写真家根性が起きて、一度、この元ヤクザに奥さんとの『間具合』の様子を写真に撮りたいが…と聞くと、『いつでもOK』と言われ
逆に私はビビってしまい写真を撮ることができなかったのだが、そのことはまったく後悔していない…。(一流の写真家になれなかった原因かも)
それにしても『人間至る所、師在り』・・・とはよく言ったもの。
そのバイトが終わって、私は再び神戸に仕事を求めて帰り、『間具合』も体験することとなった。
間具合ですって。
そんなのは「間に合わせ」に過ぎませんわよ。
ジュネーブに何十年もお住みになっていらっしゃるのにやはり昭和臭は抜け切れませんわね!
お写真いやらしいわぁ〜💕
これがうまくいったら『う間い具合…』っていうじゃないですか。