拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

  極められた『タイ摩』

2022年04月24日 | 娑婆惰罵駄(シャバ・ダバダ)

  先日、相方の25年前の職場の同僚、日本人女性に出会い、退職間近に控えた彼女が退職後に何をするか…という話にいたり

  けっきょく『趣味の有無』が話題の焦点となった。

 

  その数日後に新天地の地元(モルジュ)でタイマッサージを久々に受け、その『極めたマッサージ技術』に感銘を受けたが

  『マッサージを受ける』・・・というのも、もしかしたら私の『趣味』の一種?かもしれないと、ふと思ったのだ。

  私自身も30歳のとき、国家試験で、鍼灸、あん摩マッサージ指圧師の免許を取得した関係もあって

  日本にいたとき『マッサージ』は積極的に受けたものだ。

  まして50歳の時、スイスで『引っ越し』を仕事にするようになり、疲れる私は、月に一回ぐらいの割で体をほぐしてもらっていた。

  温泉はもとより銭湯すらないヨーロッパに住み、『指圧の心、母心、押せば命の泉わく…』ではないが、自分に許す唯一の贅沢であった。

 

  ヨーロッパで『マッサージ』というと、伝統的に『オイルマッサージ』ということになるが、ツボを知る人間にとって

  正直オイルマッサージはあまりに物足りず、かと言って『指圧』もあるが、まだまだこなれ出来る指圧師は少ない。

  その意味では経験を積んだタイ人のマッサージ師がヨーロッパ各地で勢力を伸ばしているようだ。

 

  ローザンヌに住んでいた時、優れたマッサージ技術を持ったタイ人のスタッフのいるマッサージ所にかよっていた。

  先日、新住所で久々に受けた『タイ人のオイルマッサージ』の技術は特別で、極めるとはこういうことかと、感銘するほど

  ツボにハマったテクニックに驚嘆、その年配のタイ人女性のマッサージ師を尊敬の眼差しで見つめてしまった。

 

  型通りのタイ式マッサージをするタイ人がほとんどである中、相当の研究心がなければこのレベルには到達できないであろう。

  こんな『タイ摩の達人』が意外な場所に、ひっそりと業をなし、それに出会えた我が幸運に感謝した一日であった。

        

  写真は先週ジュネーブで観てきたエクスポジションの作品。

  『青く小さい魚人間』が私で、女神が『タイ摩師』・・・そんなイメージの図

  この彫像の作家については、去年ブログに書いたので参照してください。素敵な作品群です。

          ヨーロッパに観る 『 丹電力 』 - 拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

 



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