Youtubeで『Pivot〜人類はどこから来て、どこに向かうのか』のテーマで、国立博物館、館長:篠田謙一氏の話は面白かった。
彼の近著『人類の起源』をもとに、2006年の『次世代シークエンサ』による人類学に起きた革命について解説・・・。
『次世代シークエンサ』とは
『生命の設計図はDNAに刻まれ、そのDNAを構成する塩基の結合順を表したものが塩基配列であり、
現在、その塩基配列を高速かつ大量に解読する技術が生命科学の研究分野で利用されています。
この高速かつ大量の塩基配列を解読する装置のことを次世代シークエンサーと呼びます。』 (国立環境研究所ホームページより)
この装置の開発は、ミトコンドリアDNA分析からさらに、『核DNA解析が可能』・・・云々ということで、
私にはちんぷんかんぷんであったが、とにかくこれまでの人類学とは一線を画す出来事であるらしい。
人類が誕生したのは、およそ500万年前のアフリカで、それから世界各地に拡散した形跡をこれまで、骨の形から推測していた
人間の形跡を、2006年になって『遺伝子』の解析から分析に出来るようになった・・・というのであるからビックリ!!
『何故、人類はアフリカから、世界各地に広がったのでしょうか?』という茂木健一郎氏の質問に
篠田謙一氏は、『人間は本質的に動く動物ですから・・・』と答えたのであるが、怠惰で、引きこもりを好む私は『エエーッ!』と
内心強烈な『疑心暗鬼』を抱いたのであるが、
しかし、冷静に考えてみれば、ニューヨークに行ったり、ヨーロッパに行ったり来たりし、国内でも北海道から東京、神戸、東京と住まいを変え
40歳になってスイスに安住するまでの、20〜30代までの20年間は人一倍『動き回った人生』の私は、まさに『動・物』そのものであった。
今回のPivotのテーマはある意味、『人類史における混血の歴史』の意味を探る・・・という風に捉えることも出来るが
アフリカを起源とする人類が世界中に広がる形で『旅』に出た本当の理由は、じつは人類のルーツ、『郷里』・・・私の言うところの『悟り』を
求めての旅ではなかったか・・・という、トンデモ的、馬骨的結論を導き出してしまった。
しかし、篠田謙一氏も『人類は、現在の多様性にばかり眼を向けるのではなく、皆アフリカ起源であるというような共通性に眼を向けることで
もっと寛容な社会を形成できるのではないか・・・』というような考えを発されていたが、それってまさに禅でいうところの『直指人心』であろう・・・と、
いきなり『禅』の話に飛んでしまうが、『禅』は読んで字の如く『単(シンプル)に示す』・・・人間の中にはそんな『羅針盤』があって
それは『直指人心』として、直接『人の心』を示し指している。
しかし、その真意が解るまで、人類は『釈迦』の『悟り』まで何百万年と待っていたわけであるが、
それが今からわずか2500年前にとうとう釈迦という人間によって『観自在』される事で、輪廻の旅を終えた・・・わけだ。
私も36歳でフーテンの旅を終え、真剣に『直指人心』の禅に打ち込む決意をした図(小ダルマ如く口を一文字に結ぶ・・・に注目)
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