拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

    彼岸・華

2024年08月05日 | 東洋自分なり研究所

  なんでもパッと思いついた『言葉』が、その日のブログタイトルになる・・・ので、それにしても『彼岸』っていうのは季節はずれでは??

  と思い、ググってみると今年は9月19〜25日らしい。

  私は家族バラバラの家に生まれついたので、『先祖供養』という慣習とは無縁で、『彼岸』という言葉も本当に自分の言葉として

  私の辞書にインプットできたのは、40歳も遥かに越えた頃であったろうか。

                   

                『 彼岸華 色もかたちも 様々に 愛でるあなたの 詩(うた)になりたし 』 馬骨

 

  修行中に皆と一緒に大声をあげて唱えた『般若心経』・・・その後、修行に一区切り付けスイスに渡ってから、一体何が書いてあったのかと『般若心経入門』的

  書籍を紐解くと、サンスクリット語の漢訳『般若波羅蜜多』は、『般若智到彼岸』、つまり『般若智の完成』であるということを知り、

  はじめて『彼岸』という語源の出所を学び、『彼岸』は、たんなる御先祖様の墓参りの慣習ではない、もっと人間にとって根源的な欲求に根ざす

  意味合いを持っている・・・ということを徐々に深まるように感得してきた。

  そして、『般若心経』の最後『ギャテイ、ギャテイ、ハラギャテイ、ハラソギャテイ』は『渡ろう、渡ろう、彼岸へ渡ろう、皆で渡ろう』・・・と、

  叱咤激励し、『到彼岸』を悲願しているのが『般若心経』であった。

 

  そこには『渡るべき彼岸』『咲かすべき華』・・・それらを総称して『道』と、捉えることができると思うが、

  それを提唱しているのが、大乗仏教であり『般若心経』なのだ。

  だから、人生は何のためにある?・・・という疑問に対して、『渡るべき彼岸』『咲かすべき華』がありますよ、と答えている。

  

  

                          Fujii Kaze - Hana【Lyrics/Romaji/Terjemahan】

  藤井風さんの『まつり』以降の歌を聞いていると、このブログテーマによりふさわしい曲があったので変更することにしました。

 

  (変更以前の『まつり』Youtube動画 について、私の感想でした。↓

  だいぶ以前に、『まつり』という藤井風さんの歌を紹介したが、この『彼岸・華』を書いていると、この歌を思い浮かべ

  彼のこの歌こそ『渡ろ〜、渡ろ〜、皆で渡ろう〜』の般若エスプリで、『花祭り』というのも釈迦の誕生日、つまり『悟り』の成就を歌っているだろう。

  『色即是空』は、根源的疑問(?)という『色』在ってこその『空』を示唆し、この歌もそれを歌っているように聞こえる。



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