拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

  喫茶去(きっさこ)の時代

2023年02月06日 | 東洋自分なり研究所

  年頭にあたり、ざっと世の中を見渡すと・・・2023年はなんだか暗〜い感じがするが、気のせいだといいなぁ。

  『AI』だ、なんだかんだ〜と、我々人類は物凄い進歩しているんじゃないかと・・・思っていた矢先、ウクライナ戦争が起き

  『淡い幻想』から叩き起こされた2022年、『人間の愚かさ』を一層際立てる方向に風が吹いているように観えるのは私だけではないだろう。

  昨日だか?わけのわからないニュースで、米国上空を中国製の気球が飛んでいたので、米軍が撃ち落とすと、中国が『怒った』・・・って

  漫画みたいな話が両国の緊張を高めている・・・という『バカ』としかいいようのないニュースに私の気持ちは一層沈んでしまった。

 

  なんとなく意気消沈しているのは、それだけではなく、一昨日私が所属している会合で(男は私一人)、私のそばに坐っているご婦人等に

  『在外投票をしてますか?』・・・と聞いたら、3人中2人が『していない』という答えで、ああ、やはりなぁ〜・・・と、気が沈んだのだ。

  なにせ、当方60歳(2012年)まで、一度も投票したことがなかった身なので、人様に『投票しろ!』と言える立場ではないのだ。

  ただ、2011年の『3・11』以降の日本を思えば・・・、まして海外から故郷を観れば・・・『投票しましょ!』とならなければ…とは馬骨の意見。

 

  トランプが出現してから、アメリカで人々の『分断』の声が聞こえてくるが、『電脳』や『IT機器』の発達が『個人主義』的傾向や

  『情報貧富』の差など猛スピードで人々を『分断』しているようで、そのスピードが『分断』の修復を一層困難にしている悪循環に

  心ある人々は恐怖を覚えているのではないだろうか。

 

  そんな時に、この有名な禅の公案『喫茶去』(きっさこ)がそれこそ、『物を言う』時代なのだと思う。

  『喫茶去』とは、『まぁ、お茶でも一杯・・・』といってお茶を勧める・・・というだけの話であるが、

  この公案(禅問答)には『AI時代』に対抗できる『般若の智慧』を開く『鍵』となる気がするので、是非ググってみて欲しい。

        

          誰か、この爺さんに『喫茶去!』と怒鳴ってくれないだろうか(もはや耳が遠いようなので)