気の向くままに

KLOの風の吹くまま気の向くままの日常雑記 

寿人遊星

2012-12-13 02:21:01 | 
九段下を歩いていたら、何やら奇妙な彫刻を発見。



銘板には『寿人遊星』
説明によると、1986年のハレー彗星地球接近を記念して、
人々の清福を祈願して、星と縁の深い寿老人を模して制作されたそうだ。
寿老人は中国の道教に登場する、南極星の化身とも言われる架空の神。
本来の寿老人が連れている鹿はボディー背面に彫り込まれ、
長い頭のてっぺんには彗星の彫り込みもある。
この角度だとお顔が拝見出来ないので、
少し前へ回り込んで、







南極星はシリウスの次に明るい恒星。
確かに長寿の願いをかけるには適材な星かもしれないが、
ほぼ氷のような彗星に願う長寿は、いささか寒そうだ。
よく見るとヒゲも彫り込まれているが、あまり判別できず、
ぱっと見には老人というより赤子の表情にもみえる。

SF映画の名作『2001年宇宙の旅』の最後は、
宇宙旅行の果てに胎児に戻る話で終わるが、
この寿老人ももしかしたら、宇宙旅行の果てに辿り着く、
赤子を表してるのかもしれない。

ともあれ、ただの寿老人の像があるよりは、
こういった彫像の方が、いろいろ想像をかき立てられて、
楽しいことには違いない。


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