気の向くままに

KLOの風の吹くまま気の向くままの日常雑記 

神田明神

2012-01-12 04:45:23 | 
昨年の暮、父親が東京医科歯科大学病院に入院し、
その流れでお茶の水へ足繁く通うこととなった。
面会時間はすぐ終わってしまうので、
せっかくだから、滅多に来ないお茶の水を散策。
既に父親は退院したが、アップしていなかったネタを、
昨年に引き続き少し。

御茶ノ水と言えばやはり神田明神。



ニコライ堂や湯島聖堂とともにその名前は知っていたものの、
訪れるのはやはり今回が初めて。
神田、日本橋、丸の内、築地魚市場などの108町会の総氏神であり、
創建も700年頃というから凄い。
東京にそんな歴史があったのかと驚く。







しかしひとたび境内に足を踏み入れると、
早速獅子舞のおみくじが出迎えてくれる等、
その雰囲気は極めて観光寄り。
そこがまた下町の親しみを感じさせてくれる。







拝殿横にある石獅子は、
千代田区内に残る数少ない江戸時代の石像物らしい。
千代田区でもそんなに江戸の石像物は残ってないのか、
とこれまた驚きを隠せない。
関東大震災で獅子山と子獅子は崩壊したものの、
この夫婦獅子はかろうじて助かったらしい。







江戸時代の狛犬などは、
都内各所の神社に残っているので、
それほど珍しくはないが、
この夫婦獅子は、周囲や獅子山の造りのせいか、
とても貴重なものの様に錯覚させられる。








屋根の裾には黄金の水鳥。
火事が多かった江戸の街を守るための屋根飾りは、
まるっこく、とても愛嬌がある。







大時化のような荒波の上で、
平然としたお顔でサーフィンをなさる恵比寿様。
亀や鯛など、みんなビックリ。







隣接地には昭和初期に内神田に建てられた、
遠藤家の旧店舗と住宅主屋が移築公開展示されている。
江戸時代の伝統的な建築を受け継いでいる点等から、
千代田区の指定有形文化財になっているそうだ。

夕暮れ時に訪れたため、
それほどゆっくり参拝出来なかったが、
奇麗に整備された境内は遊びに満ちあふれ、
面白いディテールを探すだけでも楽しめる。

B級スポットとの狭間を行ったり来たりする神田明神。
改めてゆっくり遊びに来たいものだ。