気の向くままに

KLOの風の吹くまま気の向くままの日常雑記 

新宿御苑の紅葉2

2012-12-04 01:03:55 | 花・植物
前回の記事で新宿御苑の紅葉をアップしたあと、
今年はどんな様子か見たくなて、11月の末日に新宿御苑へ出かけた。
一昨年の紅葉に比べるとまだ少し前の感じ。



銀杏はほぼ完全に黄葉していた。
それにしても新宿御苑の銀杏は、
どの木も育ち放題に育った印象をうける。







木の下は黄金の絨毯。
銀杏と言えば銀杏の臭さだが、あまり臭くない。
子供のころ、家の裏にあった神社の境内に銀杏並木があり、
この季節になると落ちている銀杏を拾って、
たき火であぶってよく食べた。
採れたての銀杏を直火であぶると、
中の実は透き通った翡翠色をしていて、
その色はとても魅惑的だったのを思い出す。







一昨年と同じ葉を見ようと、
次に向かったのはフランス式庭園。
プラタナスの木は紅葉や桜のような微妙さがなく、
褐葉の様子は一昨年と殆ど変わらなかった。







プラタナスの褐葉の絨毯は、
踏むとパリパリと音がしてきもちいい。







前回の記事でも取り上げた手向山紅葉は、
一昨年よりやや紅葉が遅い感じ。
今回は正面からの画像。
遠目に見ると葉の集まりというよりはムック。







その後ろには桜の木があるが、
桜は紅葉も落葉も、楓より早いようで、
多くの葉が落葉していた。
しかし桜の紅葉はプラタナスは勿論、
楓と比べてももっと千変万化の色を創り出す。
紅葉の中ではもっとも複雑な色合いではないだろうか。







ピグモン。







前回もアップした、御苑の南西に位置する、
偽木の橋のある場所。
この橋の袂に育つ楓は他のものと比べてグラデーションが奇麗で、
根元を埋め尽くす落葉も、
すごく立体的な色彩になるのが魅力だ。







そして落葉前せずに、
枯れ始めるまで枝に付いている葉もある。
殆どの葉の周囲がすでに枯れているが、
遠目に見ると白くふちどられた紅葉に見え、
これはこれでまた面白い。

紅葉のグラデーションを見ていると、
漆器に塗られる赤系の色が目指しているのは、
この紅葉の色ではないかと思えてくる。

これらの画像が先週の金曜日なので、
おそらく今週が一番見頃ではないだろうか。

新宿御苑の紅葉1

2012-11-24 02:36:58 | 花・植物
紅葉の季節。新宿御苑の紅葉が半端無い。
画像は一昨年の秋に撮影したものだが、
春の桜に負けず劣らずの狂乱ぶりである。



新宿門から入るといきなり紅葉の応酬でおどろかされる。
しかもこの日はタイミングが良かったのか、
全ての葉が完璧に紅色に染まっていた。







入口付近には、紅葉と同様、銀杏の黄葉も半端ない。







さらに少し奥へ進むと、
手向山紅葉という園芸品種の紅葉が、
まるでステージの一人芝居のように独立して立っているが、
これがまたアホの様な紅葉だ。







葉の先が複雑に枝分かれしていることが、
とても柔らかい印象を与え、
さらに遠目で見ると密度が濃い印象も与えている。







御苑の東寄りにはフランス式庭園があるが、
そこに植えられたプラタナスは褐葉し、
紅葉や銀杏とはまた違った、
ヨーロッパ的な秋の装いを感じさせる。







そして、新宿御苑と言えばやはり桜。
園内には至る所に桜の落ち葉も散見できる。
そしてあたりには桜の香りが充満している。
桜は、花が殆ど香らないかわりに秋に葉が香る。
勿論香りはあの桜餅の香りだ。







桜と言えば、紅葉にまぎれて十月桜とう、
秋から冬にかけて咲く桜もちょうど先頃。
紅葉全開の中に咲く桜は、まさに藤原定家の短歌
「見渡せば 花も紅葉も なかりけり 浦の苫屋の 秋の夕暮れ」
を具現化した世界だ。







紅葉は樹木単体でも凄いが、
池の周辺等に連なるグラデーションもまた素晴らしい。
春の桜が、何十種類もの桜を植樹している様に、
秋の紅葉もまた効果的なグラデーションを生み出す様に植樹されているのだろう。
御苑の西寄りにある母と子の森は、
いつも水が少なく、倒木等も多くて、いつもはひっそりとした森だが、
この時期は紅葉のグラデーションで、
いつになく華やいだ雰囲気に変わる。







また御苑の一番東寄りにある下ノ池の池畔は、
園内でももっとも様々な紅葉が入り乱れ、
さながら紅葉のバトルフィールドと化している。
カメラを携えた紅葉撮影クラブの人たちが群がり、
半端ない混雑ぶりを呈する。







下ノ池の末端には、
現存する国内初の義木の橋、つまりフェイクの木橋があるが、
その周辺もとにかく紅葉で埋め尽くされている。

花と実は、植物にとって種の反映に欠かせないものだが、
紅葉はいまだにその真の目的が解明されていないという。
果たしてただのきまぐれか、それともちゃんとした意味があるのか、
それはともかく、あらためて紅葉をじっくり眺めると、
神秘の光景であることには違いない。

金木犀

2011-10-07 09:29:54 | 花・植物



街には金木犀の香りが充満している。
春の沈丁花、そして秋の金木犀の香りは、
また季節が一つ巡ってしまい、
それだけの時間を費やしたことをやって来たのか?
と反省を促される香りでもある。