気の向くままに

KLOの風の吹くまま気の向くままの日常雑記 

今日のにゃんこ

2012-12-18 04:35:56 | 動物



猫は距離感の名手。
たとえ、ごろにゃんと近づいてすりすりしていても、
どこか距離をもってすりすりしている感じ。
かといって警戒しているわけでもない。
程よい距離感。
しかしこの二匹は、ちょっと距離を取り過ぎか。

中の島@隅田川

2012-12-16 19:14:32 | 
東京下町エリアの象徴の一つ、隅田川。
浅草流域の春の花見や夏の花火などで知られる川だが、
その河口付近に、河川唯一の水上公園である<中の島公園>がある。



中の島は、東京湾の中でも古来の埋立地である、
月島と越中島を結ぶ相生橋のたもとにある。
鉄骨トラスが美しいこの橋の歴史は、
明治36年(1903)、中の島を中継地点に、
佃島(月島の最北端)側に相生大橋、越中島側に相生小橋
という二つの木造の橋がかけられことに始まる。
両橋は関東大震災で焼失したが、
その後昭和2年(1927)に再建された時に、
中の島も水上公園として整備されたという。







島の中央を、相生橋を通る清澄通りが貫通し、
島はほぼ上下(南北)に分断されている。
まずは島の北側から。
月島方面から相生橋を渡りきると、
島へ降りる緩やかなスロープがあり、北部へと降り立てる。
島へおりるとまず目につくのは、様々な石造りの遺構。

テーブルと椅子の構造とも、砲弾の土台とも、
はたまた噴水跡とも、ストーンサークルとも、
様々な解釈ができそうな石の遺構だが、
周囲になんの説明板もないので、
果たしてこれがなんの目的で作られたかはわからない。







その他にも、古墳内部の石造りの遺構とも、
また単に、道路工事の際の古い石堤の残骸を並べただけとも見える、
やはり何の為に置かれているのか分からない石が沢山ある。







画像は島の北部から越中島方面を見た様子。
中の島は川の中央より東寄りに位置するため、
ご覧のように中の島と越中島の間はそれほど距離がなく、
かつて相生小橋が掛かっていた場所は、
現在は完全に塞き止められ、
その上は相生橋から続く清澄通りとなっている。







島の北部から月島方面を見ると、
相生橋の下を通って中の島の南側へ抜けられる道が作られている。
道といっても平坦なアスファルトではなく、
円柱状のコンクリートが飛び石の様に作られた道で、
奇妙な印象を受ける。







島の南側へ抜けると、
石で囲まれた池や、隅田川の航行の為の小さな燈台、
そして高台には展望台が設置される等、
こちらは公園らしく整備された雰囲気だ。
底に僅かに水が残る池は「感潮池」というもので、
潮の満ち引きにあわせて池にも潮が出入りする池だそうだ。
この付近は東京湾がすぐ近くなので、
川といえど、干満の影響を受けるのだろう。
先ほど通過して来た飛び石の通路も感潮池の一部らしく、
潮が満とると、飛び石の効果が発揮されるようだ。







再び相生橋へ戻り、橋のたもとから南部を見た光景。
昭和の初期に、水上公園として整備された時は、
その珍しさから大変な賑わいだったという。
当時は、月島と越中島が最も海に近い埋立地だったので、
中の島の南からは東京湾が一望できただろうが、
現在では晴海、豊洲、お台場と、
その先に幾つもの埋立地が並び、
とても当時の光景を追体験することは出来ない。







相生橋を再び月島方面へ向かって渡り、
橋のたもとからほどないところにある、
『ひさご屋阿部』に立ち寄って、
レバーフライを一枚頂く。
下町の子供たちのおやつとして、
メディアなどでもよく紹介される店。
ハムカツの中身がレバーになったようなものだが、
レバーの臭みがなく、ジューシーでとても美味。






寿人遊星

2012-12-13 02:21:01 | 
九段下を歩いていたら、何やら奇妙な彫刻を発見。



銘板には『寿人遊星』
説明によると、1986年のハレー彗星地球接近を記念して、
人々の清福を祈願して、星と縁の深い寿老人を模して制作されたそうだ。
寿老人は中国の道教に登場する、南極星の化身とも言われる架空の神。
本来の寿老人が連れている鹿はボディー背面に彫り込まれ、
長い頭のてっぺんには彗星の彫り込みもある。
この角度だとお顔が拝見出来ないので、
少し前へ回り込んで、







南極星はシリウスの次に明るい恒星。
確かに長寿の願いをかけるには適材な星かもしれないが、
ほぼ氷のような彗星に願う長寿は、いささか寒そうだ。
よく見るとヒゲも彫り込まれているが、あまり判別できず、
ぱっと見には老人というより赤子の表情にもみえる。

SF映画の名作『2001年宇宙の旅』の最後は、
宇宙旅行の果てに胎児に戻る話で終わるが、
この寿老人ももしかしたら、宇宙旅行の果てに辿り着く、
赤子を表してるのかもしれない。

ともあれ、ただの寿老人の像があるよりは、
こういった彫像の方が、いろいろ想像をかき立てられて、
楽しいことには違いない。

新宿御苑の紅葉2

2012-12-04 01:03:55 | 花・植物
前回の記事で新宿御苑の紅葉をアップしたあと、
今年はどんな様子か見たくなて、11月の末日に新宿御苑へ出かけた。
一昨年の紅葉に比べるとまだ少し前の感じ。



銀杏はほぼ完全に黄葉していた。
それにしても新宿御苑の銀杏は、
どの木も育ち放題に育った印象をうける。







木の下は黄金の絨毯。
銀杏と言えば銀杏の臭さだが、あまり臭くない。
子供のころ、家の裏にあった神社の境内に銀杏並木があり、
この季節になると落ちている銀杏を拾って、
たき火であぶってよく食べた。
採れたての銀杏を直火であぶると、
中の実は透き通った翡翠色をしていて、
その色はとても魅惑的だったのを思い出す。







一昨年と同じ葉を見ようと、
次に向かったのはフランス式庭園。
プラタナスの木は紅葉や桜のような微妙さがなく、
褐葉の様子は一昨年と殆ど変わらなかった。







プラタナスの褐葉の絨毯は、
踏むとパリパリと音がしてきもちいい。







前回の記事でも取り上げた手向山紅葉は、
一昨年よりやや紅葉が遅い感じ。
今回は正面からの画像。
遠目に見ると葉の集まりというよりはムック。







その後ろには桜の木があるが、
桜は紅葉も落葉も、楓より早いようで、
多くの葉が落葉していた。
しかし桜の紅葉はプラタナスは勿論、
楓と比べてももっと千変万化の色を創り出す。
紅葉の中ではもっとも複雑な色合いではないだろうか。







ピグモン。







前回もアップした、御苑の南西に位置する、
偽木の橋のある場所。
この橋の袂に育つ楓は他のものと比べてグラデーションが奇麗で、
根元を埋め尽くす落葉も、
すごく立体的な色彩になるのが魅力だ。







そして落葉前せずに、
枯れ始めるまで枝に付いている葉もある。
殆どの葉の周囲がすでに枯れているが、
遠目に見ると白くふちどられた紅葉に見え、
これはこれでまた面白い。

紅葉のグラデーションを見ていると、
漆器に塗られる赤系の色が目指しているのは、
この紅葉の色ではないかと思えてくる。

これらの画像が先週の金曜日なので、
おそらく今週が一番見頃ではないだろうか。