日々の雑感を綴って行こうと思い始めたが、
忙しくなるとどうしてもおろそかになり、
こうして約半年も更新してなかった。
その間にいろいろ見たり聞いたりしたんで、
ゆっくりとアップして行ければと思う。
8月の末に神奈川県の葉山へ行った。
目的は神奈川県立近代美術館・葉山館で開催されている、
アントニー・ゴームリー展を見るためだ。
アントニー・ゴームリーは、自らの身体を型に取り、
鉄やFRPで等身大の彫刻を制作することで知られる、
イギリスの大御所アーティストだ。
詳しくはwikiなどで
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/25/e2b225dce1d4d37210321468c972f205.jpg?random=e6a6d3b53cc6a3868af87d9e2622d9a3)
葉山。もう20年位前に行って以来、
すっかりご無沙汰してしまった場所。
御用邸がある、関東では由緒ある風光明媚な土地。
美術館へ向かうバスの車窓からは、
森戸神社の鳥居が立つ岩礁の様な島、名島や、
都知事、石原慎太郎が裕次郎を偲んで建てた「裕次郎燈台」
そしてその向こうには江ノ島が見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/50/47049bd63ad71c92dc8cb19f73bfd97a.jpg?random=f5f492a46f56ebe1c823aa847e389659)
JR逗子駅からバスで約20分。
美術館に着くと、至る所に今回の展示
「アントニー・ゴームリー彫刻プロジェクトIN葉山
TWO TIMES ふたつの時間」
の案内掲示板が付けられている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/f9/58df72d268417943dbd2d7686b0c6254.jpg?random=485a2bb12c5f4be88fe529ba24afc2d6)
が、ゴームリーは後にして、
庭に展示された他の彫刻作品をさらっと見学。
保田春彦『地平の幕舎』
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/db/af4ec981c7b1e02fca9f4db4ea8ae44e.jpg?random=5446e27b8a6c7034fee025a3ce4be1a6)
富樫一『ハーモニーⅡ』
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/6f/6325697005e9c4e3f5ccaa344339444e.jpg?random=1f02bd8d34d1717857a852f1d9377454)
西雅秋『大地の雌型より』
の他、李禹煥の『項』や吾妻兼治郎の『YU-4』など、
さすが近代美術館らしく、
懐かしい近代然とした作品が展示されている。
西雅秋『大地の雌型より』は、
かつて訪れたベネッセ直島の屋外に展示してあった、
大竹伸郎の作品を思い出した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/68/283bec85a22aed645a88374ca83542df.jpg?random=98ee30da6346765d7c33a6e2da017079)
ひとしきり庭の展示を見学しながら海岸に近い所へ辿り着くと、
あずまやの向こうにお目当てのゴームリーを発見。
それにしても西洋現在彫刻とあずまや、
一見合わなそうな二つが見事に融合しているのに驚く。
まあ、要は<動かない人>だから、
どんなシチュエーションでも合うか。。。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/cf/ff74bb791380eba3da854c8780db83f7.jpg?random=7365a2803c6a7b9c329d241e4f84ae60)
あずまやの前に一体、そして美術館の屋上に一体、
2体のゴームリーが展示されている。
それでタイトルが「Two Times」なのか。
一体は手前側、つまり海を見つめ、
屋上の一体は山側を見つめている。
決して見つめ合うことのない2体のゴームリー。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/5e/c4c543e927d26a3fba1832b077561333.jpg?random=d750b68b6e5da2824c6e27a336ed4bf4)
周囲には和的な松林が茂り、
その中にひょろり~んと立つ彫刻は、
法隆寺の百済観音をも彷彿とさせる。
特に腕と腰の曲がり具合はまさに百済観音。
いつのまにか異世界へ引きずり込まれている自分に気がつく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/59/d874e9390b6fe322e0c90e5cd396c040.jpg?random=38c780541b899d48e1d6474d6ebb6f00)
鉄という素材は決して消滅しない素材だそうだ。
人間の体内に含まれる鉄分も、
遥か何十億年も昔に、ある星で生まれたものが、
その後宇宙で細かくなり、地球に降り注ぎ、
そして体内に入り込んでそのまま残存していると聞いた。
もしかしたら、体内で最も太古の記憶を宿しているのは、
DNAではなく、鉄なのかも知れない。
海を見つめてゆら~っと立つゴームリーを眺めながら、
そんなことを想った。
会期は2013年3月初旬まで。
詳細はこちら→オフィシャル・ブログ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/76/17f819c7dce8c8d7375ac8b0776f3686.jpg?random=302e765cb2155dcf5e4d870d3536c4e3)
美術館を後にして海岸へでた。
海岸には、嘗て原宿にあった伝説のカフェ、
「カフェ・ド・ロペ」を復刻した海の家があった。
原宿のそれとは全く違うカフェだったが、
しばし懐かしさに浸りながらビールを飲んでいると、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/f1/bc69d66f365cfa483142f4a5a2c250f3.jpg?random=84aa2b02b00d9cdc23eb40df8aaab3e7)
日が沈む頃につれて雲が晴れ、
残照にシルエットを浮かべる富士山がくっきりと見えた。
忙しくなるとどうしてもおろそかになり、
こうして約半年も更新してなかった。
その間にいろいろ見たり聞いたりしたんで、
ゆっくりとアップして行ければと思う。
8月の末に神奈川県の葉山へ行った。
目的は神奈川県立近代美術館・葉山館で開催されている、
アントニー・ゴームリー展を見るためだ。
アントニー・ゴームリーは、自らの身体を型に取り、
鉄やFRPで等身大の彫刻を制作することで知られる、
イギリスの大御所アーティストだ。
詳しくはwikiなどで
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/25/e2b225dce1d4d37210321468c972f205.jpg?random=e6a6d3b53cc6a3868af87d9e2622d9a3)
葉山。もう20年位前に行って以来、
すっかりご無沙汰してしまった場所。
御用邸がある、関東では由緒ある風光明媚な土地。
美術館へ向かうバスの車窓からは、
森戸神社の鳥居が立つ岩礁の様な島、名島や、
都知事、石原慎太郎が裕次郎を偲んで建てた「裕次郎燈台」
そしてその向こうには江ノ島が見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/50/47049bd63ad71c92dc8cb19f73bfd97a.jpg?random=f5f492a46f56ebe1c823aa847e389659)
JR逗子駅からバスで約20分。
美術館に着くと、至る所に今回の展示
「アントニー・ゴームリー彫刻プロジェクトIN葉山
TWO TIMES ふたつの時間」
の案内掲示板が付けられている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/f9/58df72d268417943dbd2d7686b0c6254.jpg?random=485a2bb12c5f4be88fe529ba24afc2d6)
が、ゴームリーは後にして、
庭に展示された他の彫刻作品をさらっと見学。
保田春彦『地平の幕舎』
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/db/af4ec981c7b1e02fca9f4db4ea8ae44e.jpg?random=5446e27b8a6c7034fee025a3ce4be1a6)
富樫一『ハーモニーⅡ』
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/6f/6325697005e9c4e3f5ccaa344339444e.jpg?random=1f02bd8d34d1717857a852f1d9377454)
西雅秋『大地の雌型より』
の他、李禹煥の『項』や吾妻兼治郎の『YU-4』など、
さすが近代美術館らしく、
懐かしい近代然とした作品が展示されている。
西雅秋『大地の雌型より』は、
かつて訪れたベネッセ直島の屋外に展示してあった、
大竹伸郎の作品を思い出した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/68/283bec85a22aed645a88374ca83542df.jpg?random=98ee30da6346765d7c33a6e2da017079)
ひとしきり庭の展示を見学しながら海岸に近い所へ辿り着くと、
あずまやの向こうにお目当てのゴームリーを発見。
それにしても西洋現在彫刻とあずまや、
一見合わなそうな二つが見事に融合しているのに驚く。
まあ、要は<動かない人>だから、
どんなシチュエーションでも合うか。。。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/cf/ff74bb791380eba3da854c8780db83f7.jpg?random=7365a2803c6a7b9c329d241e4f84ae60)
あずまやの前に一体、そして美術館の屋上に一体、
2体のゴームリーが展示されている。
それでタイトルが「Two Times」なのか。
一体は手前側、つまり海を見つめ、
屋上の一体は山側を見つめている。
決して見つめ合うことのない2体のゴームリー。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/5e/c4c543e927d26a3fba1832b077561333.jpg?random=d750b68b6e5da2824c6e27a336ed4bf4)
周囲には和的な松林が茂り、
その中にひょろり~んと立つ彫刻は、
法隆寺の百済観音をも彷彿とさせる。
特に腕と腰の曲がり具合はまさに百済観音。
いつのまにか異世界へ引きずり込まれている自分に気がつく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/59/d874e9390b6fe322e0c90e5cd396c040.jpg?random=38c780541b899d48e1d6474d6ebb6f00)
鉄という素材は決して消滅しない素材だそうだ。
人間の体内に含まれる鉄分も、
遥か何十億年も昔に、ある星で生まれたものが、
その後宇宙で細かくなり、地球に降り注ぎ、
そして体内に入り込んでそのまま残存していると聞いた。
もしかしたら、体内で最も太古の記憶を宿しているのは、
DNAではなく、鉄なのかも知れない。
海を見つめてゆら~っと立つゴームリーを眺めながら、
そんなことを想った。
会期は2013年3月初旬まで。
詳細はこちら→オフィシャル・ブログ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/76/17f819c7dce8c8d7375ac8b0776f3686.jpg?random=302e765cb2155dcf5e4d870d3536c4e3)
美術館を後にして海岸へでた。
海岸には、嘗て原宿にあった伝説のカフェ、
「カフェ・ド・ロペ」を復刻した海の家があった。
原宿のそれとは全く違うカフェだったが、
しばし懐かしさに浸りながらビールを飲んでいると、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/f1/bc69d66f365cfa483142f4a5a2c250f3.jpg?random=84aa2b02b00d9cdc23eb40df8aaab3e7)
日が沈む頃につれて雲が晴れ、
残照にシルエットを浮かべる富士山がくっきりと見えた。