goo blog サービス終了のお知らせ 

日記的雑記

馬バカな日々

ミホシンザン

2014年12月06日 14時48分18秒 | 日記
 2014年12月4日、ミホシンザンが世を去りました。


引退名馬 より

https://meiba.jp/news/view/1787


「父のシンザンが種牡馬を引退した翌年から谷川牧場で種牡馬生活をスタートさせた馬で、思い出に残る一頭です。
 
最近足腰が弱ってきており、広い放牧地から厩舎そばの放牧地に移動しておりましたが、今朝眠るように息を引き取りました。

父シンザンに肩を並べるくらいまで長生きして欲しかったのですが、残念でなりません。

応援してくださった方々に、この場を借りてお礼申し上げます。」


 私はオグリ世代から競馬を意識して見るようになった人間ですので、彼の現役生活を見ていませんでした。

高校生の時、競馬をこの先も好きでいられるのに足る存在なのかを確かめたいと、始めて生で馬を見るために日高を訪ねて出会ったのが彼の父であるシンザンでした。

その初対面は私的には運命的と表現するに相応しい出会いであり、以後の人生を大きく変えた出会いでありました。

今の私を築く大きな意味を持つ記憶が生まれたのが、谷川牧場さんという場所であり、そこにいた人と馬なんです。

 当時シンザンはすでに30歳を超える年齢であり、まだ馬に詳しくなかった私ですら、もう次は会えないかもしれない。

そんな覚悟をして見学に通ったものです。

 しかしシンザンは私のそんな不安を吹き飛ばすように、サラブレッドの国内最長寿記録を打ち立てるほどの長生きをしてくれました。

担当者であった斎藤さんに『シンザンが亡くなったら必ず駆けつける』と言った私。

本当に亡くなった当日に北斗星に飛び乗り、翌日には谷川牧場さんに飛んでいった当時の自分を今でも褒めたい。

本当に…本当に…多くのものを私に遺してくれました。

 そんな大切な思い出が今日まで薄れることなく今も胸にあるのは、ミホシンザンと先に父の元に逝ったミナガワマンナ。

シンザンが残した二人の息子たちのおかげしょう。

シンザンを見学していた頃から変わらずに谷川牧場さんへ見学にお邪魔し、シンザン像、タケホホープの墓に手を合わせ、二人の元気な顔を見る。

20年近く変わることなく繰り返してきた事です。

 とはいえ今年の旅行記では敢えて詳しく書きませんでしたが、馬体を見た瞬間、今年はこうした事態を覚悟せざるをえないと思ったのも事実でした。

長生きして欲しい

それはもう願いではなく、祈りと表現するしかないほど年を重ねた馬体。

そう危惧させられたのは、腰からお尻にかけての筋肉の落ち具合。

特に左の後ろ脚の上部の落ち方には、一緒に見学した人に今年は覚悟するしかないかもと口に出してしまったほどでした。

 しかし現実にその時が訪れてしまえば、私がしたつもりになっていた覚悟なんてものが役に立つはずもなく、ただただシンザンから始まってこれまで繋がり続けてきた大事な記憶の最後の拠り所であり、そんな事情が全部なくても、その穏やかな性格に惹かれて今と同じくらい好きになっていたであろうミホシンザンの死が辛かった。

目を閉じると浮かんでくる彼の顔はいつもこうした表情



人に噛みつく姿なんて思い付けもしない。

重賞馬が出るくらいの種馬は凶暴なくらい負けん気が強い方がいいというし、自分もそういうものだと思ってる。

 きっとシンザンの血脈は優しすぎたのだ。

頭が良いからレースの意味を理解して勝つ者が出る時もあるが、自分が見てきたシンザンの子や孫はみな性格が穏やかだった。

だから四世代目の後継馬を残せなかった。

シンザンの血が途絶えた時、そんなことを考えた。

 ただ…種馬として直系の血はなくなっても、シンザンやミホシンザンの血が血統表から姿を消したわけでない。

そしてなにより偉大な存在は、語るものがいなくなった時に初めてその存在が死に至るものだと思う自分にとって、彼らは今もこの胸に生き続けている。

来年の夏も谷川さんにお邪魔して、皆に手を合わせ、そして始めて会った頃の自分と向き合う。

そうして初心を取り戻す限り、彼らも本当にいなくなる日は来ない。

 この2日間悲しむだけ悲しんだので、この別れにも自分はお疲れ様とありがとうの感謝を込めて送り出す。


今までほんとうにありがとう。

ミホシンザン

ジャパンC・回顧

2014年11月30日 20時15分56秒 | 日記
 馬券は外しましたが、それよりも期待を大きく上回るエピファネイアの快走に感動しました。

『これが見たかったんだ』

ゴール前に思ったのはこの一言。

2歳時からこれくらいの競馬が出来るようになるのではと、馬の潜在能力に期待感を抱かせてもらいながら、今日までそれが見れなかった。

気性の難しい馬なのは分かるけど、そこをなんとかするのが騎手の役目と前走までの鞍上に期待しては裏切られ続けてきた積年の思いに終止符がうたれた解放感。

まだまだエピファの戦いは続く。

騎手もスミヨン騎手が乗り続けられるわけではないので、根本的に問題が解決されたわけではないけど、今日だけはこの勝利を心から祝おう。

 
 ジェンティルドンナ、イスラボニータの敗因はおそらく馬場。

◆4着ジェンティルドンナ

・ライアン・ムーア騎手
「昨日の雨で馬場が緩くて、グリップが利かず、地面をつかみきれなかった感じでした。今日は切れ味勝負ではなく、スタミナ勝負になってしまいました。仕上がりはよかっただけに、とても残念です」

◆9着イスラボニータ

・蛯名正義騎手
「レースは上手く運べたと思ったんですけどね。追い出しもギリギリまで我慢して、負けることないくらいの手応えで来たけど、追い出してからが…。まだ3歳だし、よく頑張ってくれてます」

想定よりも馬場の回復が遅れたことが予定外でした。

府中は内から馬場が乾くので、枠順的に良馬場に回復してくれれば、比較的に前目に位置取りするであろう両馬は馬場の良いところを選べるのでそこまで深刻に考えなくても大丈夫かと思ったのですが、ここは完全に読み違いました。

乾いた軽い良馬場ならこなせた距離が、スタミナ寄りの馬場に変わったことで重くのしかかった印象。

それでもジェンティルはこのメンバーで4着という成績はその名に傷をつけるものではありませんし、イスラは来年以降はおそらく安田記念を視野に入れることになると思いますが、今年の成績を考えればマイル路線の主役になる可能性は非常に高く思えるので、2頭とも、今日はお疲れ様でした。

ゆっくり休んでそれぞれの次に備えて下さいというのが素直な心境。

 2着のジャスタウェイは体調が万全でなかったと思いますが、それでも2着に来る辺り、条件に左右されることのない本当に強い名馬であることを証明した印象。

 ・福永祐一騎手
「レース自体は良かったと思います。返し馬の感じも良かったし、直線まで理想的なレースが出来ました。ただ、1頭強いのがいましたね…。ラスト100メートルくらいで脚が鈍ってしまいましたが、距離かどうかはわからないです」

 3着スピルバーグはやはり外枠と脚質から精いっぱいの着順だったかと。

・北村宏司騎手
「コンディションもよかったですし、やる気を出してくれましたね。スタートは出たけど、外枠もあってあの位置どりになりました。馬場が掘れてるところもあって、追走に苦労しましたが、内からよく伸びてくれました。この秋は本当に頑張ってくれてますね」

予想記事で書いた通り、JCは内枠有利なレースな上、今日は外からは伸びない馬場という条件を考えると、天皇賞秋はフロックではないという証明をした3着だと思います。

ただ脚質に幅が出ない限りは府中限定馬になりやすいですし、展開に注文がつくのも成績を安定させるには課題を残しています。

堅実な末脚の破壊力は国内トップクラスなだけに、さらなる成長を期待したいです。

 5着ハープスターはなんというかつくづく運がない。

・川田将雅騎手
「3~4コーナーの中間で故障した馬が下がった時に、目の前で避けきれず、接触して躓いてしまいました。それでここまで来てくれたので、本当にすごい馬です。何より、無事であって欲しいです」

まああの位置取り自体がほめられたものではないのでアクシデント云々以前に勝つまでは至らなかったでしょう。

凱旋門賞でも批判の的になったように、あの脚質では今後も成績は安定しないでしょう。

素質は最上級ですが、まだまだ荒削りな彼女の強さが今後は洗練された強さに進化出来るのか、それとも不安定ながらもそれを上回る力でねじ伏せるスタイルが強化されていくのか、楽しみに見守りたいと思います。

 さて最後に触れたいのはそのハープと接触したトレーディングレザー。

その無事を祈っていたのですが…

競走中止トレーディングレザーは右第1指骨粉砕骨折 予後不良の診断

http://keibalab.jp/topics/25247/

日本のファンだってアドマイヤラクティの事がついこの前あったばかりですし、関係者は勿論母国のファンの人たちの気持ちも容易に想像できます。

海を越え挑戦してくれた事に感謝を。

追悼の意を表し、いつまでも異国の地で挑戦者として散ったアイルランドダービー馬の姿を忘れずにいたいと思います。


ブログ引っ越しました

2014年11月04日 00時14分43秒 | 日記
OCNのブログ人が今月で閉鎖されるのでやむなくこちらに引越ししました。

本当は日高2014旅行記を書き終わってからにしたかったのですが、本業の方が忙しくて写真をセレクトしている時間が作れず、また閉鎖ぎりぎりでの引っ越しだと、アドレスが変わったことを来た人に知らせにくいと判断しました。

内容的にはこれまで通り、ただただ競馬をメインに馬にかかわることを気が向いた時に書いていくスタイルを続けていくつもりです。

『馬バカで行こう。』 閉鎖のお知らせ

2013年12月15日 23時24分21秒 | 日記

 確かシンボリクリスエスが活躍していた頃、2002年末くらいから準備を始めて2003年から本格的に動き始めた私が初めて作ったサイト、『馬バカで行こう。』を本日閉鎖させていただきました。

大きな理由はサイト更新に使っていた初代マイパソコンをとうとう処分することになったのが決め手です。

本当に長い間頑張ってくれたのですが、OS の windows xp 共々さすがに限界です(´;ω;`)

また『馬バカで行こう。』の制作にはホームページ・ビルダ-で作成していたのですが、当時購入したホームページ・ビルダー はヴァージョン8。

今年発売されたのがバージョン18…

さすがにここまで月日が経ってしまうとデータを移行するとかで済ませるのも難しく、使用していた画像自体、かなり昔のスキャナーで取り込んだ画像ですし、そうした事情からもここらで一度綺麗さっぱりなくして、改めて今後どうするのかを考えたくなりました。

 実際当時に比べて仕事量も増えましたし、個人で自由にする時間をなかなか持てなくなっているのも事実。

まあ続けるのもやめるのも好きなタイミングで出来るのが個人サイトの利点の一つですし、やりたくなったらまた始めるときも来るかと思いますので、気長にお待ちいただければ幸いです。

またブログ、you tube の方は引き続きこのまま続けていきますのでご安心を。


ご連絡

2013年09月12日 10時46分07秒 | 日記

 最近不定期連載化したおかげか、アレなサイトのリンクが張ってある誰がこれで引っかかるのか理解不能な文章付きのコメントや、対話する気が見えない書き殴り的なコメントもなくなったので、コメント承認制をやめました。

以前のようにお気軽にコメントしてもらえると嬉しいです。