行って来ます、北へ。
歴代地方競馬最多勝記録(54勝)という大記録を保持していたエスケープハッチの引退が報じられて早数日。
来年の元旦に高知競馬場スタンド前ステージで引退式が予定されているハッチですが、引退式後のハッチの進路を報道していたメディアは意外なほど少なかった気がします。
そんな気になる引退後のハッチの予定ですが、幸運な事にも引退馬ネットさんの5頭目のサポートホースとなり、『エスケープハッチの会』が立ち上げられ、無事に余生を送れる事になったそうです。
http://www.intaiba.net/top.htm (引退馬ネット)
こちら引退馬ネットさんのトップページ、Informationでその事が確認出来ますが、詳しい事はまだ報道されていません。
ただこちらではすでに同様の形でブライアンズロマンなど4頭の馬の余生を支援している実績もありますし、一競馬ファンとしては一安心といった所でしょうか。
いずれにせよ、また一頭、無事に余生を送れる名馬が出た事は何よりです。
毎日ニュースを見る度に溜息しか出ないような世の中で、こういう話は本当に馬バカとして救われます。
最終的に馬券の方は◎のフィフスペトル単勝で勝負したんですが、直線で上手く外から脚を伸ばす姿を見て勝てるかと思った瞬間、内から捨て身の策に出たセイウンワンダーが目に入り、「アー」っと思ったらやはり届かずの2着。
仕上がりは決して良くなかったと思いますが、実力的に一番強いであろう馬がここまで一か八かの勝負に出て、しかもパンプキンがあっさりたれてスペースがポッカリ空いたため、その策が上手い具合にハマってしまったんですからそりゃ勝てない。
うーん、セイウンワンダーを凄いと思う気持ち半分、期待に応えてベストを尽くしてフィフスペトルとルメール騎手に勝たせてあげたかった気持ち半分だった朝日杯でした。
どちらも来年以降も自分の適距離では期待が持てる存在だと思います。
しかし先週に引き続き、今週も親子制覇がキーワードだったとは(偶然ですがなんか負けた気分です)
他の馬で目に付いたのはホッコータキオンとブレイクランアウト。
ホッコータキオンはやはり自分でレースを引っ張りつつも最後に勝つというこれまでのレース内容通り、現段階ではこの世代の中では1番強い先行馬。
大外枠のハンデは想像以上に厳しかったようですが、流れ次第ではGⅠでも警戒が必要な逃げ馬に成長しそうです。
ブレイクランアウトは結果4着ですが、ダート戦に舞台が移れば更に強くなる印象を受けました。
来年の春は芝が中心になりそうですが、血統的には早めにダート路線に移って欲しい一頭です。
あと対抗に支持したシェーンヴァルトは、レース後のコメントを見る限りはやはり中山が不向きだったみたいです。
元々ジャンポケ産駒は中山不得意の傾向が強かったんですが、今の時計の掛かる中山ならと思っての評価だったんですけどね。
同じ事はミッキーパンプキンにも言えるんですけど、こちらは今日始めて経験する早めのペースに戸惑っていた感じでした。
ペリエ騎手なんでうまく立ち回れればと期待したんですが、血統の壁は思った以上に高かったです。
とはいえ、今回負けてしまった馬も含め、今年の2歳世代のレベルは全体的に高めだと思います。
負けた馬も中山コースへの適正が原因の馬が大半ですし、それぞれの得意とする場所での成長が楽しみな馬が多いので、今から各馬の来年の活躍が楽しみです。
もしかしたら来年の今頃は、出走馬の半分くらいはなんらかの重賞勝ってるかもしれませんね。
そう思う位、それぞれの持ち味を持った癖のある面白い素質馬が揃ったレースでした。
さて昨年はゴスホークケンだけが競馬をしたような朝日杯の予想ですが、今回は趣向を変えて、先ず最初に各項目別にチェックなんぞ。
■ 馬場状態
土曜日の中山競馬場では計4レースも芝1600の番組があったのですが、下位条件戦が多いとはいえ、基本的に上位陣の上がりが34秒台後半~35秒台前半という点から見ても、そこそこ力のいる馬場になっていそうです。
今の中山は末脚の切れ味だけでは上位に来れない馬場になっているのは間違いないでしょう。
■ 脚質
土曜に行われた同条件の4レース中、2レースが逃げ切り勝ちという点は見逃せません。
このコースのセオリー通り、脚質的には先行有利の傾向がハッキリ出ていると判断できそうです。
■ 血統
それぞれのレースで上位に来た馬の血統を見る限り、ダートにも適正がある、またはパワー型の血統が来ている傾向にありますね。
時計に限界があるマイネルラヴ産駒のゲットフルマークや、ヨーロッパ系の種牡馬を父に持つ出走馬にはこの馬場はプラスに働きそうです。
■ まとめ
個人的な見通しとして、この条件下では上位7頭くらいは拮抗している感じです。
枠順がかなり結果に作用するレースですが、内に入ればと思っていたホッコータキオンが大外枠にいってしまったり、ただでさえ仕上がりに不安があり、出遅れ癖のあるセイウンワンダーが内に入ったりと、ややこしい状況です。
先週のブエナビスタの様に、能力差で他馬を封殺できるほどのポテンシャルを感じさせる馬はいません。
今回の予想を当てるキモは、力のある先行馬が揃ったこのレースで果たして前を行った馬たちは潰れるのか?
それとも直線で脚があがろうとそのまま粘りきってしまうのか?
ここの読みを当てた人、もしくは素直にBOXで買った人が当たり馬券を手に出来る気がします。
★ 予想
◎ フィフスペトル
(函館で2連勝した洋芝適正と、前走で東京でも切れ負けしない事を証明した事から今回の条件下ではかなりの期待をしています、なによりこの秋大暴れの鞍上が確保できた点は心強いの一言)
○ シェーンヴァルト
(仕上げに不安がありますが、血統面、とりわけ母系から大きく期待しています)
▲ ミッキーパンプキン
(ダンス産駒とあって血統的には結構な不安がありますがw、今までのレース内容はそれを補って余りある内容で、その能力を活かせそうなペリエ騎手の手腕に大きく期待)
△ ホッコータキオン
(大外枠ですが、テンの速さを見る限りはそこまでハンデにならないと判断し、先行勢では最も安定して力を出せそうな能力に期待したいです)
△ ゲットフルマーク
(馬場が荒れてきたので時計的に付いていけそうにないという事はなさそうですし、雨さえ考えられる点も苦慮すると、むしろ例年ならネックと思っていたこの馬の血統が大きな武器になる事さえありそうです、この条件では成績の良い蛯名騎手が鞍上というのも切るには恐い存在)
買い方としては各馬の3連複か、3連単のBOXになりそうです。
ちなみにセイウンワンダーは出遅れ癖のある点と、それでいてトラブルからの休み明けが大きなマイナス材料と判断して切りに。
現時点で1番人気のブレイクランアウトは、後ろからの脚質、今回はマイナスに働きそうな東京向きの切れ味、特に仕掛け所が重要になりそうなこのレースで、武豊騎手と言えど今週復帰するテンはやはり割引。
っで最後にここまで長々と書いてきておいてなんなんですが、本音では難しいから馬券買わないのが一番賢い気がしてます(笑)
阪神JFは1番人気に見事応えたブエナビスタの圧勝で幕を下ろしました。
結果を見終えた今となっては、この馬の単勝を買った人は正しかったなーというのが正直な感想。
今後暫らくは単勝で2倍以上は付きにくくなりそうな着差以上の圧勝劇で、レースを見てディープインパクトを思い出した人も多いのでは。
ウオッカ、ダイワスカーレット級の素質を感じさせるほど、次元の違う力を魅せ付けました。
私はお母様のビワハイジが勝った時、単勝で儲けさせてもらったんですけど、現時点ですでにその母を超えた気がするほどの内容でした。
兄弟は2000Mを中心に活躍していますし、今後距離がある程度伸びたとしてもパフォーマンスが下がる事は考えにくく、来年の主役早くも登場と言った感があります。
ライバル達の能力が低かった訳では決してないので、今日は余計にこの馬の強さが際立ちましたね。
見事なこのレース親子制覇でした。
そして個人的にはなんと言っても待望のスペシャルウィーク産駒のGⅠ制覇!
シーザリオ以来で、しかもこの強さ、この血統で将来性ばっちりとあって感無量(笑)
多くの代表産駒そうであるように、故障だけは何卒無いようにと今から祈ります。