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日記的雑記

馬バカな日々

凱旋門賞 雑感

2014年10月06日 13時08分33秒 | 競馬

 日本から3頭も挑戦者が挑んだ年のなので、簡単ながら私的な感想を書いておきたいと思います。

まず全体的な総括としては、今年の凱旋門賞はトレヴのための凱旋門賞だったというのが納得のオチ。

トレヴのヘッド氏は昨年優勝後のインタビューでこう答えていました。

日本馬については「オルフェもキズナも素晴らしかった。

日本馬はあと数年のうちに凱旋門賞を勝ちますね。

ただ、来年は無理。

トレヴがまだ現役ですから」と余裕の笑みだった。

見事に師は自身の発言を現実のものとしましたが、そこに至る道のりは決して平凡な道筋ではありませんでした。

昨年の衝撃的な勝利から一転、3戦未勝利で本番に臨むこととなった敗因は脚元の不安と腰の痛み。

しかしレース直前のインタビューではそれが改善されつつあったようで

『今年は脚元の不安、背中の痛みとふたつの問題があった。

でも馬は前走よりもどんどん良くなっている。

ここまで良くなるとは思っていなかった。

準備は整った』

と発言しています。

トレヴと陣営にとって今年は他馬との戦い以前に、自分達との闘いだったのでしょう。

 ジャルネ騎手は昨年の優勝後、デットーリ騎手に手綱を譲りましたが、前走からコンビ復活しての勝利。

レース後に涙を流しましたが、今年精彩を欠いたトレヴの姿を見かねて自ら騎乗を志願したという話もあるようで、あの涙の理由も納得。

レースも勝つためにはこれしかないという覚悟が伝わる完璧な内容。

凱旋門賞4勝という最多記録を飾るに相応しい素晴らしい騎乗でした。

そんなわけでトレヴの周囲の話を知れば知るほど、馬自身の力は勿論のこと、トレヴの周囲が一体となって凱旋門賞という目標をしっかり見据えた結果が最高の形で現れたのだと私は思います。

 翻って日本馬はどうでしょう。

ここまで外野に凱旋門賞を勝ちたかったという姿勢が伝わってくるものがあったでしょうか?

少なくとも私には伝わらなかったです。

まず騎手に関しては、『餅は餅屋』という言葉通り、現地の一流を確保しておきたかったと思わずにはいられませんでした。

今年の凱旋門賞は結果を見てもわかる通り、後方から競馬した馬にはチャンスはありませんでした。

展開が向かなかったと言えばそれまでですが、今年は他頭数でのレースだったため、そうなる確率は事前にかなり予想できたはずです。

それが揃いも揃って3頭すべて後ろから行くとは…

福永騎手は距離不安を考慮して内を突く選択をしたのならもっと前につけるしかない。

何故なら日本と違い、最終コーナーで向こうの騎手は絶対に内を開けないから。

そして仮柵が外れて内が有利というのは事前に周知の事実でもあったから。

川田騎手はあの位置取りで外を回した時点で勝ちを手放したといえる。

勝ちたいのならうちが有利な時点でその距離ロスがそれほど致命的だから。

横山騎手に至っては論外。

『馬は頑張っている』と毎度のコメントを出しているが、では自分はゴールドシップを勝たせるためにいかなる努力をしたのか問いたい。

 本当に勝ちたいのなら池添騎手を降ろしたオルフェ陣営や、通年で現地に挑んだエルコンドルパサーのような勝つための執念がなくてはやはり無理だというのが今年の感想。

それはトレヴの勝因と日本馬の敗因を見れば火を見るよりも明らかだと思う。

直前で現地のレースを使った方がいいとか、そんな話ではなく、凱旋門賞を絶対に勝ちたいという姿勢がまず日本の関係者には必要だと改めて思い知らされたトレヴの勝利。

今回参加した3頭がトレヴに絶対に勝てなかったとは思えない。

少なくともトレヴの位置にハープか、ジャスタウェイがいれば、勝てたかどうかはともかく日本馬の結果は大きく違っていた可能性は高い。

そしてその位置を掴む可能性を少しでも引き上げるためには、やはり現地の一流騎手が望ましい。

日本の騎手にこだわるのなら、豊さんや蛯名騎手のように、事前に経験を積むべきだ。

 また一部日本のマスコミ関係者には猛省を促したい。

実況でトレヴの名前どころか、直線で1,2,3着馬の名前を一度も口にしなかったフジTV。

日本馬の惨敗・完敗という言葉を並べるだけの見出し。

トレヴの牝馬としては1937年コリーダ以来77年ぶり、77、78年のアレッジト以来となる史上6頭目の連覇達成という大偉業を祝福しない姿勢も不愉快極まる。

 日本馬による凱旋門賞制覇はもう夢物語ではなく、実現可能な目標であることは長年苦楽を共にしてきたファンは良く分かってる。

あとは勝つだけなのだ。

その勝つことが如何に実現するに難しい事かは理解していますが、だからこそ必死になって欲しい。

勝者と敗者を隔てるあと少しの差、それを決めるのは結局参加した者の覚悟の差だけにしか思えないから。


ダービー回顧は…

2014年06月02日 21時25分00秒 | 競馬

 昨日せっかく現地観戦したので書きたいのですが、その現地観戦での暑さによるダメージにより書く気力が出ません(+o+)

でも明日に伸ばすとずるずる結局書かなそうだから端的にここにざっと書きなぐっておこうかなと思います。

2.23の誕生日繋がりなど出来過ぎた感もある勝者に加えて、直線でトーセンスターダムがラチにぶつかるわ、逃げたエキマエが故障で競走中止(右寛跛行とのことで怪我にはかわりませんが大事に至らず一安心)などなどとにかく色々な意味で濃い内容になりました。

 1、2着馬の差は末脚の破壊力の差ですね。

イスラを上回る脚をもっていたのがワンアンドオンリーとベルキャニオンの2頭だったのですが、スタートを決めて同じような位置からの勝負に持ち込んだ時点で勝敗は決していたと思いました。

ただ2ハロン延長を物ともせずに、ハーツ産駒のワンアンドオンリーと最後まで競り合ったイスラを評価したいと思います。

まあ秋は天皇賞秋と菊花賞にそれぞれ別の道を歩みそうな気もしますが(苦笑)

 人気的に3強の一角だったトゥザワールド。

川田騎手のコメントは前に行こうとしたが動かずに後方からの競馬になったという主旨のもので、その通りだったのなら今日は馬の出来が皐月賞と違ったのかもしれません。

ただ個人的にはやはり中山向きなのかという見方を強めたので、秋にトライアルで連対→菊で3着以内という感じの成績なら有馬でも穴候補として狙いたいです。

1,2着馬と比べるとまだまだ未知数という印象。

 3着マイネルフロスト、4着タガノグランパは馬は勿論評価しますが、騎手の腕も高く評価したいところ。

特に菱田くんは今後も大注目ですね。

 レッドリヴェールに関しては正直あの枠が決まった時点で想像できた敗戦。

身体が小さいので馬群に入れず外々を回らざるを得ない時点で今の府中ではやはりこうなってしまったというのが正直な印象。

今回は完全に評価対象外として、秋に元気な姿を見せてほしいと思います。

素質という点では私はハープよりも上の評価をしてます。

あと出来れば鞍上はチェンジで(T_T)

ジャスタウェイにも戻ってこなくていいです。

 


オークス・回顧

2014年05月25日 22時14分52秒 | 競馬

 当然と言えば当然なのですが、それにしても今日のハープスターにかかった重責は尋常なものではなかった気がします。

私は昨日からの体調不良で予想もできず、朝から寝込んでレース映像を見るだけでしたが、2週連続で逃げ馬が勝っているにも関わらず単勝は1.3倍でオークス史上歴代3位となる65・25%の支持率、メディアもその先の目標である凱旋門賞のためにここはパッシングポイントに過ぎないみたいな見出しが躍るし、父ディープの時と同等くらいに偏重気味な空気を感じてました

レース後も『敗れたハープスター33秒6の“不発”』という見出しがつけられる。

 個人的に今日の敗戦とその内容自体は十分に予想できたことだと思ってますし、現代競馬で後方からの競馬をする馬がこういう負け方をするというのは至極当然だと思う。

阪神JF後の彼女は外をまわして届かなければ仕方ないという乗り方なのだから。

レース前は多くの人がハープの輝きに目がくらみ過ぎてないかと思ってました。

桜花賞のタイムで推定すればわかりますが、他馬と上がり1秒差をもつハープとて、ラスト3ハロンで11馬身前に上がり1秒差でまとめる馬が位置取りしていれば、その馬を交わせないのは自明の理であり、それが可能な馬は数頭いたのだから負けてもなんら不思議なことではない話にしか見えない。

 川田騎手が「最後の直線に入ってくるときはいつも通り」に感じられたというが、驚異の末脚は見られない。「時計は出ているが、感覚からは弾けきらなかった」と首をかしげたらしいが、これ以上の上がりを3歳牝馬に望むのは酷な話にしか見えない。

負けたとはいえ、今の東京の馬場を考えればみんなが望んだだけの力を出しているのにこれ以上を望むのは先ほど言った通り酷な話だし、川田騎手の乗り方を非難するのも筋が違う。

桜花賞を見てもハープはこういう競馬をするというのはレース前から分かっていたことだ。

それと変にハープを庇うのも真っ向勝負で彼女を退けたヌーヴォレコルトを卑しめる。

一番多くの人が勝つことを望んだ馬が2着だったとはいえ、オークスの名に相応しい非常に良いレースであったと思う私は、これを機にもう少しメディアが盛り上げるためとは1組のスターホースと騎手に必要以上の重責を与えないでほしい。

競馬はライバルがいてこそ面白い。

こんなにすごい馬が今週のGⅠでは主役だが、そんな馬を倒せるかもしれないのがこの馬たちみたいな盛り上がり方こそ、一番誰もが盛り上がれる形だということを私はオグリやマック、テイオーたちがいた頃に学んだ。

穴馬探しはライバル探し。

ライバルを探すという作業は個々の良いところを把握する作業に尽きるわけで、そうしてストロングポイントを見つけられた馬というのは引退まで長々とその活躍を期待して応援できるようになる。

強い主役に感情移入するのも良いが、それだけがレースの楽しみ方ではない。

 そういう意味でもっとも自制を促したいのは今日のみんなの競馬の実況者。

直線前にすでに気分を害するほどのハープ主体の実況は本当に耳障り。

彼女は主役に違いないが、ライバルたちも同じ舞台にいるのだ。

ハープに固執してゴール後に勝ち馬の名前を挙げるなど愚行の極み。

猛省して欲しい。


天皇賞(春)・回顧

2014年05月04日 16時45分41秒 | 競馬

 なんというか、本当にウインバリアシオンという馬は運がない…

最大のライバルが去り、ついにGⅠ、それも春の盾に手が届くかと思ったらまたしてもその前にステイゴールドの血を引く馬が立ちふさがったわけでして、ステイファンでもある私の心中は複雑です(;´・ω・)ウーン

急遽乗り変わった幸四郎騎手でしたが、後方から来た馬の中で最先着したわけですし、ミスのない乗り方だったと思います。

 ただ今日はフェノーメノの回復具合と、この舞台への適性の高さが想像以上だったとしか言えないです。

とはいえ春天連覇はマックイーンとオペラオーだけが成しえた偉業であり、2勝した馬も他にはライスシャワーのみ。

勝ったフェノーには惜しみない賞賛と祝福を送りたいと思います。

ステイ産駒は基本的にこのコースは不得手な子が多いと思ってるのですが、フェノーメノは身体も大き目だし、結構異質な存在かも。

 しかし3着のホッコーブレーヴ、5着のタニノエポレットなどを見ると、なんだかんだ言ってまだまだステイヤーとしての資質が活きる舞台なんだな~と思いますが、どんどん春の天皇賞というレースは現代競馬での特異点になりつつある気もしますね。

今の競馬は距離が伸びるほどペースがスローになりやすく、それゆえに長ければ長いほど最後に求められる適性が末脚の切れ味という構図になりやすいのですが、3200mという距離になるとさすがにそれだけでは勝ちきれず、それなりのスタミナも問われるというのが今日単勝1倍台という圧倒的支持を集めたキズナの着順と、そのキズナを前後する馬たちの戦績によく表れていると思います。

ステイヤーと中・長距離を切れ味で勝ってきた馬たちとのせめぎあい。

来年も馬券的中は難しそうです。

 そのキズナのレース内容に関しては予想通り過ぎてなんとも。

まあ多くの人はもっと前目に位置取りすると考えていたと思いますが、あの位置取りで外を回った時点で終わってますよね。

一時期よく言われた豊の溜め殺しをそのまま再現。

しょっちゅうあれで痛い目見てきた人間なので今日は多分やると思ってました。

父ディープはあの位置からでもまくって勝ちましたが、あんなのは例外中の例外。

私あの春天でディープを日本競馬史上最強馬と認めた人間なので、あんなことを出来る馬が早々出るわけないと思っていたので、今回は案の定という感想しか浮かびませんでした。

っていうか、なんの工夫もなくこの結果を招いた豊さんの今日の騎乗に関しては正直失望してます。

いっそエピファネイアとキズナは出るレースを取り換えた方が良かったのではとさえ思いますね。

次走の巻き返しを期待。

 ゴールドシップはまだ裏をとっていませんが、ゲート入りからかなりドタバタしていたみたいですね。

現地の人の情報ではゲートに入る際、係員に鞭を入れられてから暴れだしたそうですが、その影響か出遅れた時点で競馬に参加出来なかったので今日は評価対象外。

またゴールドシップとヒットザターゲットがゴール後下馬したそうですが、タフなレースを走った後ですし、出走した全馬に何事もないことを祈るのみです。


悲報・わたくし春天回避

2014年05月04日 15時16分51秒 | 競馬

 大阪杯終わった時点で決めていた◎ウインバリアシオンがまさかの直前乗り変わり。

しかも岩田(落馬事故加害者で騎乗停止)⇒シュタルケ(当日落馬負傷)⇒武幸四郎という経緯を経て…

個人的にどんなレースでもまず致命的なアクシデントに合わないという最低限の運がないと勝つことはできないと思います。

それがGⅠならなおさらであり、幸四郎騎手の技量がどうこうという話ではなく、ここを勝たなければいつGⅠを勝つんだとすら思っていたバリアシオンの鞍上が直前にこの流れというのは…(ノω<;)

さすがに馬券購入は断念。

大人しく春天は応援に徹し、馬券は新潟12R中ノ岳特別で生産牧場とのご縁も深いカーティスバローズの応援&勝負馬券だけにしときます