別に本命が惨敗したからいう訳ではありませんが、期待していたほどレベルの高い内容にならなかったというのが素直な印象。
12.9 - 11.7 - 11.8 - 12.2 - 12.1 - 12.1 - 12.3 - 11.4 - 11.3 - 11.9
前半1000m 60.7 後半1000m 59.0
時計が絶対的な能力の裏付けではないですが、勝ちタイム1.59.7は過去10年間で2005年にヘブンリーロマンスが勝った年に次ぐ遅い時計。
お世辞にもレベルが高い内容とは言えなかったと思います。
稍重に近い馬場だったとはいえ、ブエナビスタとメイショウサムソンが稍重で1分58秒台で勝っているのですから、それも言い訳にはなりませんし。
勿論勝ったスピルバーグの能力は卑下しません。
しかし今回は差し馬有利な傾向にあった馬場、思いの他緩い流れになった展開の恩恵、ジェンティル、イスラが想定よりも前に位置取りした分詰めが甘くなったことなど、自力以外のアシストがあったことを考えると、JCや有馬記念で馬券を買うかは慎重になってしまいます。
本命にしたフェノーメノは惨敗…
すぐ後ろに勝ち馬がいたことからもポジショニングの失敗とは思えませんし、今日はレース以前に体調面で勝負に加われなかったのでしょう。
一戦叩いただけで体調が戻れるのかが心配になるほどでした。
ジェンティルは内容的に一番強い競馬だったかと。
スピルバーグの出し抜けを喰らったとはいえ、イスラには2着を譲らなかった意味は大きい。
JCでは今のところ本命予定です。
そしてイスラはやはり懸念材料だった外枠があだになった印象。
ルメール騎手が良いポジショニングをしようと序盤に動いたのが結果として末脚を鈍らせる形になってしまいました。
それでも世代のトップとして初の古馬との対戦内容としては十分胸を張れるものだったと思うので、今後のめどは立てたと思います。
近年天皇賞秋は、トップホースが凱旋門賞に挑戦するケースが増え、国内組もJC,有馬を先に見据えて休養明けの初戦に使う傾向が増えた結果、レースレベルが低下しているように思えます。
昨日の予想段階で敢えて触れませんでしたが、スピルバーグに関しては末脚の破壊力は認められても、1~3番人気に支持された馬の誰かが能力を出し切ればさすがに頭にはこれないと判断していた私にとって、4番人気は過剰人気と判断して▲以上の印を打ちませんでした。
天皇賞秋は重賞未勝利馬が初GⅠを勝てるレースであってほしくないという願望も少なからずありましたが、来年以降は認識を入れ替える必要があると痛感させられました。