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雀の手箱

折々の記録と墨彩画

鎮魂の鐘

2009年08月10日 | 雀の足跡
 昨9日は長崎に原子爆弾が投下された日。あれから64年の歳月が経過していても、傷跡は生々しく重く、苦しみは続いて消えることなくこの日には新たなものがあります。
 小倉に落とされるはずの爆弾が気象条件が悪く、目標が定められなかったために次の目標である長崎へと向ったものと聞いています。
 夫は長崎の高射砲連隊に配属されていた親友を失っています。小倉だったら、私達も無事ではすまなかったと思うと、この日は格別なものがあります。

 満州から引揚げ、苦闘の生活を耐えぬいて、地元で開業医として慕われていた従兄弟が、86歳で、この日病で他界しました。故人の強い意志により近親者だけの密葬で送りました。
 同じ時代を生きた一人です。周辺がまた寂しくなっていきました。