本当の賢治を渉猟(鈴木 守著作集等)

宮澤賢治は聖人・君子化されすぎている。そこで私は地元の利を活かして、本当の賢治を取り戻そうと渉猟してきた。

賢治研究の発展を阻害しかねないこと

2017-03-25 18:45:14 | 賢治の真実
 この度、

 「典拠欄」の<〇囲み数字、頁数>は、下掲の【典拠リスト】のそれぞれに当たる。








という資料を作った。
 私のような者が今頃になって作るまでもなく、疾うの昔に少なからぬ賢治研究家の方々がこのような一覧表を作っていて当然のはずだ。それもかくの如き叩き台のような中途半端なものではなくて、もっと完成度の高い一覧表をである。ところがそのようなものはもちろんのこと、このような中途半端なものでさえも作った人は未だかつて誰一人としていないはずだ。全く不思議なことに。

 では、何故私がこのような《「羅須地人協会」の会員等一覧(叩き台)》を作ったのかというと経緯は以下の通りだ。
 私は昨年末、
 『羅須地人協会のメンバーを調べて一覧を作り、この3月25日に行われる「賢治学会イーハトーブセンター」主催の「2017年春期セミナー」で発表してほしい』と、当セミナーの責任者外山 正氏から間接的に依頼された。
と私は認識していた。
 そこで、去る12月21日(水)にその責任者と直接お会いした際に、この《「羅須地人協会」の会員等一覧(叩き台)》をお渡しし、
 なぜ私がそのような認識をしたのかということの顚末を同責任者に話し、その一覧作成のためにわざわざ上京したということ、そしてそれは何故だったのかということも説明した。しかしこの発表については同責任者からの直接の指示はなかったことだったから、『私は一体今度の「春期セミナー」で発表するのですかしないのですか、はっきりさせていただきたい』とお願いした。
のだが、その後本日まで同責任者からは一切の回答がなかった。一方で、あったことは、同責任者が私の一連の賢治研究を痛罵しているという事実だった(もし私の研究を外山氏が批判したいのであれば、陰で仰有らずに直接私に言ってほしかった。そうすれば、この痛罵の論理が脆弱、感情レベルのものであり、しかも私に比べて外山氏は羅須地人協会時代のことや、賢治に関することをよく分かっておられないといういうことを直接お伝えできたであろうに)。

 さて、その痛罵を知った私ではあるが、私如き田舎の老いぼれの一連の賢治研究に対して、セミナーの責任者をなされておられるお方からみそくそにけなしてしていただいたということは、ありがたいご批判なのだと受け止めて甘受しようかなと思った。そこには或る方を介していることもあるので私が我慢すればいいだけのことと諦め、イーハトーブ館を訪れてことの顚末を説明して、妥協しようと思って次のようにお願いした。
 もし、私の当日の発表がないということであれば、この《「羅須地人協会」の会員等一覧(叩き台)》を当日配布させていただけないかということを春期セミナーの責任者にご連絡頂きたい。
と同館にお願いし、譲歩案を申し入れたのだが、この件に関しても同責任者からの回答は全くの「梨のつぶて」だった。

 そして、その春期セミナーが本日行われた。

 もしせめて私の譲歩案を受け容れて貰えていたらばこんなことを投稿するつもりはなかったのだが、同責任者のここまでの徹底した無視と痛罵をつらつら振り返ってみて、春期セミナーの責任者の私に対するかくの如きアンフェアで無責任な対応にもし私が泣き寝入りをしていたならば、賢治研究の発展を結果的に阻害しかねないということに私は気付き、このような
    《「羅須地人協会」の会員等一覧(叩き台)》投稿の経緯
をアップし、勇気を奮って
 この度の春期セミナーの責任者の賢治研究に対する態度は、賢治研究の発展を阻害しかねない。
と抗議することにした。
 もともと、研究者たる者、真実を求めたいのであれば研究に対しては真摯な態度と謙虚な姿勢が必要条件となるはずだが、今回の春期セミナーの責任者の私ヘの対応の仕方から同責任者にはそのどちらも欠けているということが分かったし、まして他ならぬ「責任者」の立場にある方のそれだから、今回のことは個人レベルの問題ではない。延いては、このようなことが放置されていては春期セミナーそのものが瑕疵を内包しかねないということを私は危惧し、泣き寝入りなどせずにその警鐘を鳴らさねばならぬという結論に達してこのような抗議をしている。

 同時に、この「叩き台」はその後放置しておいていたから何ら練り上げていないものではあるが、ある方から、
「羅須地人協会員名簿」(《「羅須地人協会」の会員等一覧(叩き台)》のこと)はまさしく労作で、たぶん、(私としては)今までこのようなものは見ていないと思いますので、今回のセミナー資料として有効に利用されることを望みますが
という評価をいただいたものであり、折角その春期セミナーが行われているこの時期だから勿体ないので取り敢えず公にした次第である。

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 あるいは、葉書か電話にて下記にその旨をご連絡していただければまず本書を郵送いたします。到着後、その代金として500円(送料込)分の郵便切手をお送り下さい。
    〒025-0068 岩手県花巻市下幅21-11 鈴木 守
             電話 0198-24-9813
 なお、本書は拙ブログ『宮澤賢治の里より』あるいは『みちのくの山野草』に所収の、
   『「羅須地人協会時代」検証―常識でこそ見えてくる―』
のダイジェスト版です。さらに詳しく知りたい方は拙ブログにてご覧下さい。
 また、『「羅須地人協会時代」検証―常識でこそ見えてくる―』はブログ上の出版ゆえ、紙媒体のものはございません。

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