岩手の野づら

『みちのくの山野草』から引っ越し

妹尾義郎(せのおぎろう)の「大凡」とは

2017-11-23 14:00:00 | 理崎 啓氏より学ぶ
《『大凡の日々-妹尾義郎と宗教弾圧』(理崎 啓著、哲山堂)の表紙》 さて、この本のタイトル『大凡の日々-妹尾義郎と宗教弾圧』の「大凡」とはどんな意味なのだろうか。そのことを理崎氏は同じく「序」で次のように説明していた。  田中智学や本多日生はたしかに天才と言える。彼らに比べれば妹尾も凡人と断ぜざるをえない。妹尾には、エリート意識もそれに伴う傲岸さもなかった。自分が凡人と知りぬいていたのである。凡人 . . . 本文を読む

妹尾義郎は日蓮主義の社会主義者、という希有な存在

2017-11-23 10:00:00 | 理崎 啓氏より学ぶ
《『大凡の日々-妹尾義郎と宗教弾圧』(理崎 啓著、哲山堂)の表紙》  ではここからは、同じく理崎啓氏の『大凡の日々-妹尾義郎と宗教弾圧』(哲山堂)を読み乍ら、妹尾義郎について学んでゆきたい。  「序」はこうして始まっていた。  妹尾義郎は日蓮主義の社会主義者、という希有な存在として知られている。と。  私はここ10年間ほどの検証作業を通じて、賢治は社会主義者でなかったと仮にしても、それに近かったと . . . 本文を読む