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(07/06/01)

大吟醸の音楽100枚勝負 第4回 「SUNSHINE,MOONLIGHT」

2006年03月25日 | 大吟醸の音楽100枚勝負
 こんにちは大吟醸です。今回お勧めするアルバムは・・・・

   TOSHI・KUBOTAの「SUNSHINE,MOONLIGHT」です。

 「TOSHI・KUBOTA」はもちろん久保田利伸のことであり、日本
の音楽シーン、とりわけ「日本R&B」の草分け的な存在です。
久保田利伸がもしいなければ今の日本のR&Bといわれる土壌は
なかったでしょう。もっと言えばケミストリーだってdoubleだって
いなかったかもしれません。

 日本での地位を確立させた久保田利伸は周囲の反対を押し切り
アメリカのNYに行き新たな音楽活動をはじめるのでした。今までの日本
の歌手・アーティストが日本で出したアルバムをアメリカのCDショップ
の片隅にちょっと置いて「アメリカデビューしました!」というのと
違い、自らの足と歌でエージェントを探し、ひとりの新人として
デビューしたのです、そのデビューアルバムがこの「SUNSHINE,MOONLIGHT」
です。

 しかしアメリカのとりわけR&Bのジャンルで日本人が歌うことは
多くの偏見と好奇な目でみられていたのです。ある音楽番組では「サムライ
の格好で歌ったらどうか?」と本気で言われたり、出演を約束されていた
番組でもアメリカ人の歌手が急に出演することになり時間がなくなったら
番組に出れなかった、なんてこともあったそうです。
 それでも彼が日本に逃げなかったのはブラックミュージックに対する
情熱と尊敬の念があったからでしょう。その後もアメリカでアルバムを発売し
近年ではあの「SOUL TRAIN」に日本人のソロアーティストとしてはじめて
出演したのです。(グループではYMOが出たことがあります。)

 今、日本で活躍しているR&Bシンガーの人たちは確かにうまいと思う。
レベルだって下手すりゃアメリカ人を超えている人だっているだろう。
だけどそれはいわば「教本にならって歌った」と思われ「まあうまいね」
と技術面だけを評価されておしまいになってしまうのではないか?
けどTOSHI・KUBOTAはそうはならないだろう。
 
    TOSHI・KUBOTAは確実に彼らに持っていないものを持っている。
 
 

 
コメント (9)
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