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(07/06/01)

出口のない海

2006年09月17日 | 手代日記
わてが丁稚の定吉だす。
9月17日公開の「出口のない海」を観て来ました。
読売新聞で酷評されていたような役者の現代顔が似合わないということ以上に、作品全体の雰囲気が現代っぽくて気になりました。
「北の零年」での「殿が来たぞ~!」レベルの爆弾発言こそないものの、清楚なお嬢様が「アタシ」なんてスレッカラシしか使わなかったような言葉を使ったり、「予備、つまりスペア」ってあの時代はスペアという英単語の方が通りがいいのか?と思わせるような現代人のための言い換えをしてみたり、そういう細かい違和感の連続のために現代風味の戦中劇になっています。そうなると人物のバックボーンがなんなのかよく分からなくなって、彼らの言動が現代人のものなのか当時の人のものなのかが分からなくなるから、結局何をしたい映画なのかが伝わってきません。
現代風味なら現代風に徹して欲しかったが、現代に徹したら成り立たない話だからって中途半端にアレンジしたのでしょうか?
だとするなら、そういう筋が通ってないところが苦手です。
劇場入口に著名人の寄せたコメントが掲示されていたのですが、回天という機械の描写についてだけ書いてる人がいたのも納得出来ます。
ただ死に臨む人間像としては普遍のものがあり、その狂いっぷリには目を見張る部分がありました。香川照之が演じる狂ったソルジャーは常にハマリ役です。
舛添要一が、こういう人たちの上に現在が、なんてコメントを寄せていましたが、本当にこの人は映画を観たのでしょうか?観て言ったのなら相当ピンボケしています。
野球ファンとしては、テロップで野球指導が鹿取だったことを知り、納得しました。道理であのフォーム。
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