サーフィンに医学のメスを!

整形外科医/医学博士イナダクニマサのブログ

豊根先生、これまで本当に有り難うございました。

2014-03-26 | 2014年までの記事
今朝の

Tlw@ 近所のビーチ
今朝のジョグは、結構ロング・ディスタンスでした。

そんな今日も
帝京大学ちば総合医療センターにおいて

スーパー・ドクター「豊根知明教授」の
最後の脊椎外科手術に参加させていただきました。

手術は
腰椎の前後合併固定手術(カラダの前からと後ろからを一度に行う大手術)を、
現在の最先端の手術手技である、最少侵襲脊椎手術(出来る限り小さなキズで、体に負担を掛けない手術)で行うものでした。
豊根&男澤&イナダの3人で行う
これまでやってきた数々の脊椎外科手術に終止符を打つような、

そして
これからの帝京大学ちば総合医療センターの
脊椎外科医療の未来を見さていただいたような気分でした。

私にとっての豊根先生は、

私が千葉大学を卒業して、千葉大学医学部整形外科教室に入局した当時の先輩医師でした。
つまり、医師としての卵から生まれたばかりの私が、初めて見た母親鳥です。

それから研修医時代の年月を経て

私が、2000年から勤務した安房医師会病院時代から、
当時、君津中央病院で大変ご活躍であった豊根先生に
事あるごとに難しい脊椎疾患の患者さまの治療法に関するご相談と手術をお願いしてきました。

そして
豊根先生が今の帝京大学ちば総合医療センターに移られてから
水曜日に研修日をとって、脊椎外科手術の勉強に通わせていただくようになりました。

今や
最も難しい脊椎外科手術の一つと言える

複雑な成人脊柱変形(背骨がひどく曲がって歩くのが困難な患者さま)に対する
「脊柱変形矯正固定手術(PSO:Pedicle Subtraction Osteotomy)等」を
日本でもトップクラスの手術技術、そして素晴らしい術後成績を達成していることは、
私にとっても本当に名誉なことであり、私をこんなレベルの脊椎外科医として育てて頂いた豊根先生に
とにかく感謝の気持ちでいっぱいです。

これからも
豊根脊椎外科」の名誉ある一番弟子(自分で言ってもいいでしょうか?)として、
難しい脊椎疾患で困っておられる多くの患者さまのために
私の持っている脊椎外科手術の技術で答えていきたいと思っております。

豊根先生
これまで、本当にお疲れさまでした。
そして
これからもよろしくお願いいたします。
コメント (1)
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