これは、一つ前の記事の続きです。
「・・・・・」
「・・・・・」
最初に沈黙を破ったのは・・・。
オジサマではなく、私だった。
「どっちにしたって、餅とり粉は、今、ここに一つはあるのですから、これを買ったらいかがですか?」
すると、オジサマは、急に、にかっと笑った。
「あんたァ~!餅つくのに、どれだけ餅つき粉がいるか、知らんやろ~!
たった、一袋じゃ、足りんよ~~~!
今度ね、餅つき大会をするんよ!15臼!
分る?? 分らんやろうねえ」
なにせ、お嬢さんは、昭和初期生まれじゃないから・・・
ってな感じで、オジサマは、陽気に喋ると、再び笑顔を向けた。
「15臼って・・・。餅をつく臼に15杯分ってことですか?」
「そうよっ!」
オジサマが餅つきについて、詳しく説明しているところへ、携帯電話が鳴った。
「あっ、いいよ、もう 行っても」
どうやら、本社の三つ富クンとやらが、売場へ出向いてくるらしい。
「担当なのに、商品知識も無くて、未熟者で申し訳ありません」
立ち去る前に、そういうと、オジサマは、笑顔で言った。
「担当だからって、すべての商品知識を持つのは無理よ。いいよ、いいよ!」
(へっ!?)
最初とは、随分、意見が違うものだ。
このあと、仕事を終えて、二階へ行くのだが、其処でも同じセリフを耳にすることになる。
偶然だが、連鎖のように話が繋がるときがあるから不思議だ。
とにかく、もう行ってよいという許可も下りたので、私は自分の持ち場へ戻ろうとしたが、その途中・・・。
調味の発注をしていた矢木さんにバッタリ会った。
こんな珍事、とても黙って入られなかった私は、
ことの成り行きを手短に矢木さんに説明した。
担当者の私に引き継いだ、雑貨担当の末永さんも、側まで寄ってきて、話を一緒に聞いている。
「餅とり粉を買ってきて!って、奥さんか誰かに頼まれて、本人も違いなんか、分ってないんよ。餅粉も一緒じゃないかね??
それで?? 昭和初期の方が詳しいって言ったら、相手は何て言ったの??」
矢木さんの興味は、其処に集中した。
良く、そんな大それた事を 相手が本社の人間だって知った上で、言えたわねえ~って感じだ。
「オジサマは・・・・ 黙った」
「へっ!? 黙った???」
「はい」
矢木さんは、最初は ものすごく驚いていたが、一呼吸置くと、にっと笑った。
「そういう時は・・・ね、一言、こう言うんよ。
勝った! 」
「勝った!ですか?」
ゴクン。 ほんとは、わたくし、とてもじゃないけれど、日本企業の常識に当てはめれば、上層部に意見できる立場に無い!
欠品多し。廃棄に加えて賞味期限ギリギリの値引き多し。
そして、パートやバイトの立場でーこれが、一般的な役職付きの人間がこの国で考えることだろう。
でも、餅つき粉のオジサマは、そうではなかった。
私を下っ端従業員としてではなく、一人の人間として扱ってくれたということだ。
声がでかく、態度もでかいが、人間の器も でかいということである! 稀に見る、いい人だ。
「そのオジサン、どんな人かね?」
「まだ、売場に居ますよ!本社から人が降りてきてるみたいです」
乾物売場に居ると聞いて、矢木さんは、斜めに積まれたエンドの商品を きちんと並べ直すフリをしながら、オジサマをささっと観察し、戻って来た。
「見たことない人やね。オッサンの方やろ?」
「そうです」
私と矢木さんは、どちらとも無く顔を見合わせ、ぷぷっと笑った。
缶詰売場でビーンズを補充していた時だった。
先ほど、二階から降りてきた上層部の人が、私が居る棚のエンドの商品、つまり、ペットを真っ直ぐに並べ直す手つきをしながら、目は私を向いていた。
(ん・・・?)
(・・・・・・・・!! 退散~)
さっきの矢木さんと、同じ心理だわ、きっと。
楯突いた小娘(昭和初期のオジサマから見たら・・・ネ、あくまで)の顔を一目、見てみたかったに違いない。
(修店長、一体、一年以上、どういう教育をしてきたのか・・・?
そういえば、南副店長が、固まるようになったのも、あの子がここへ来て、しばらく経った頃からだったな・・・。確か、年末の反省文を提出させてからだったような・・・?
上司達も・・・・。
思いっきり苦労だなあ。
南無阿弥陀仏。。。上層部の独り言)
鈴木鈴子
それで、次の登場はサンタおじいちゃまですか
クリスマス。。。
昨年は、南副店長と、乾物のバイヤー、花園課長がペアでサンタさんに!
今年は誰がサンタおじいちゃまになるんだろ??
それにしても15臼分ってすごいねヾ(≧▽≦)ノギャハハ☆!!!
餅つき隊員は数名は必要よね。じゃないと身体がバキバキになっちゃいそうw。
この根性を見込んで、臨時ボーナスをあげたいです!
(こだましてる。。。)
あのオジサマは、ほんと、いい人でね~!
もしかしたら、社長かもね~。
そうだと、いいね~!
このスーパー、発展するよ。
保証書付きね。
きっと、さくらの発展を願って(他の店舗も)
餅付き大会するんだわっ。
何処からお餅、ばら撒くんだろ???
聞いておけば良かったぁ~!
ありがとうございまっす。
言いすぎたと、多少は反省しているんですけどね。。。
たま~に、つい、英語圏のノリで、
はっきりと物を言い過ぎたり、
わ~い!幸せ~~と、
はしゃぎ過ぎたり。。。
この、「はしゃぎ過ぎ」で顰蹙をかってしまった お話については、また、いつか。。。
餅粉?
それとも餅にするための粉?
餅を搗いた後に餅を取り出す時に使う粉?→これはうちの田舎では片栗粉を使うけどね。
田舎では餅とり粉って言葉自体使ってる人も居ないので知らないのよ
もうすぐ(浅草ふくまる旅館)が始まる。
見なきゃ~~~ヾ(〃^。^)o
◇原材料など とうもろこし澱粉
◇商品特徴 もちをまとめる時にくっつかないようにまぶします
◇保存方法 高温多湿を避け、冷暗所にて保存してください。
開封後は吸湿・虫害・臭いがつくのを防ぐため、密封し、なるべくお早めにお使いください。
◇賞味期限 6ヶ月以上期間のある物をお届けします。
◇配送方法 常温
メーカーへ問い合わせるのが、一番いいのでしょうが、試しに今、ネットで調べてみました。
上記のような説明でした。
餅粉も、後で調べてみます。
コメントありがとうございました。
※白玉粉
寒ざらし粉とも呼ばれ、もち白米を原料とする。
昔は冬の寒さが厳しい頃、清流の得られる場所で製造していたらしい、もち米を精白し、水に漬けて柔らかくし、水ごとすりつぶす。その白い液を圧縮脱水し、それを細かくけずり乾燥してつくられる。
良質なものは、乾燥が完全で、白色で光沢があり、粉質が微細。
茹であげてフワッとした柔らかさと弾力があり、冷やしても固くならない品が、良品とされている。
餅とは別なまろやかな風味があり、白玉だんごやギュウヒとして高級菓子材料になる。
※もち粉
もち米を精白し、水に漬けて粉砕し、乾燥して作る。
メーカーによってはうるち米に澱粉を入れる場合もある。
白玉粉と同じく、歯ごたえがまろやかで粘りの強いおだんごになるが、白玉粉より製造工程が少なく、低コストなので、和菓子原材料として業務用を中心に需要がある。
※だんご粉
うるち米・もち米を精白し、水に漬けて粉砕し乾燥してつくる。
また、うるち米・もち米の配合比率は一定していないが、うるち米の入った分だけ、白玉粉やもち粉に比べてコシの強いだんごになる。
柔らか過ぎないので、おだんごを作りやすい。
※上新粉
うるち米を精白し、水に漬けて粉砕し、乾燥して作る。
もち米が入らないので、粘りやまろやかさよりも歯ごたえの強さをいかしたおだんごに向く。
家庭では、みたらしだんごや柏餅に最適であるが業務用としては各種和菓子原材料として需要があり、米穀粉の中では最も多く生産されている。
更に詳しく載っている!
次に聞かれて説明できるかというと、ちょっと。。。