大阪恵比寿フーズ様の商品は、合計金額が**円にならなければ、発注を受け付けてはくれないらしい。
そういう訳で、矢木さん担当の調味と乾物を合わせて発注している。
火曜日の今日が、恵比寿フーズ様の商品を発注する日。
いつもなら、先輩の矢木さんがファックス発注してくれるので、私は必要分をメモして手渡していただけだった。
しかし、今日は、頼りの矢木さんはお休み。
これまでとは逆に、矢木さんからメモを預かっていたのだが・・・。
乾物の棚に入れておいた筈のメモがない!
いくら探してもない!
おかしい。
帰宅前に、一番上に分りやすいように置いておいたはずなのに。
年末の正月用品の販売通知も一枚も無い!
どうして・・・?
数日前に整理して、ファイルに綴じたが、あれは11月までの販売通知を綴じた筈。
念のために、みてみたが、やはり12月の販売通知は綴じていない。
すべて消えた。
何処かに置き忘れちゃったわけ・・・?
誰も、触らないよね・・・?
仕方が無いので、矢木さんに電話して必要な商品名と個数をもう一度、教えてもらうことにした。醤油か油だった筈だから。
しかし、ここで新たな問題がーーー。
矢木さんの電話番号、聞いていなかった。
私が知っているのは岸辺さんと梅子さんの携帯の番号のみ。
岸辺さんに電話しても、留守電になっている!
ハマグリ君なら知っているだろうと思い、(友好関係広し!) 聞いてみたが、
「矢木さん・・・? しらないっすね。店長室に履歴書があるから、それを見れば、わかるっすよ! 店長に聞いてみたら・・・?」
という、お答え。
しかし・・・。
店長室では、不機嫌??そうな部長が店長と話しこんでおり、
「割って入る気になれないんだけど・・・」
ハマグリ君も、「うーーーん!」
と、しばらく考えていたが、
「社員しか、多分、見れないっすからねえ・・・」
といいつつ、去って行った。
さようなら~~~~!
次にやって来たのは、じん山さんと、カト吉と、曽我くん。
「誰か、矢木さんの電話番号をご存じないですか?」
私の質問に答えてくれた人は、じん山さんだった。
「唯一、電話番号を知っていそうなのは、ハマグリやろ~ね?」
「私も、そう思ったんですけど、知らないそうです。店長室になら、履歴書があるってハマグリ君は言うんですけど、店長は部長とお話中で・・・」
じん山さんは、ちらっと店長室を覗いて見た後、
「急ぎの用事?」
「はい。5時までにファックスを送らなきゃいけないから」
時計を見ると、4時35分。
じん山さんは、もう一度、店長室を覗き、う~~~ん・・・。
「カトちゃん、助けてあげて」
「・・・・・(
カト吉)」
He said nothing, and he just left me alone・・・・・How cold he is!!!!!
意を決したように、じん山さんは店長室の中へ入り、電話番号をゲット!!!して来てくれた!!!!
やっぱり、独身は、いざという時、駄目だ。
既婚者が魅力的で頼れるのは、一家を支えている自信からか・・・ねえ?アリスさん?