書きたいことはいっぱいある。だけど すべて書ききれるだろうか。 とりあえず、メモ変わりに。
ビンラディン射殺のニュース。帰宅後、夕刊を広げて悪寒が走った。ほんとうだろうか?米大統領が自ら宣言している。そしてニュース
映像では喜ぶ米国市民達。 ただ、喜ぶんじゃない、歓喜に沸くというか、お祭り騒ぎ。 これを観て、身震いしたのは私だけ?? 怖い。 正直言って、怖いよ、物凄く。 瞬時にソトンの険しい表情が浮かんだ。 怒りの声が心の中でこだまする。 9.11事件が起こったあの日。 そして翌日も。 ソトンと大喧嘩した。 あの映像をみて 「やった! アメリカ、ざまーみろ!」というソトンに それでも人間? 罪もない人達を無差別に殺すなんて、という私に彼はくってかかった。 そして何時間も、何日も、彼らの話…イスラム教徒の人々の話を聴いている内に、次第に分かって来た。 なんてアメリカ一辺倒のニュース報道に世界は踊らされてきたのだろう・・・と。 アメリカが空爆を行ったとき、世界でこれほど大きく報道されたか、 一体、どれだけ日本人が知っているというのか。「許すことこそ、大事なのよ。 日本人は寛大なんじゃない。 誰も今、生きているアメリカ人を あの原爆が原因で憎んでいるという人は、そんなにいないと思う」
憎しみは憎しみを呼ぶ。 どこかで止めなきゃ。 それを実行したのが日本。 復興して、平和な国作りを目指すことこそ、必要だったんじゃない。
こういうと、ソトンは更に怒った。 長崎は? 広島は? 日本人が知っているほど、他の国の人々は知っているのか? 自分たち、イスラムの人は知っている。 特攻隊もしっている。 そして日本は友人だと信じてきた。 それなのに、小泉は何だ? アメリカの家来なのか? 日本人はふぬけだ。原爆落とされておきながら、アメリカのいいなりだ・・・と。 無差別的な空爆を行うのはアメリカの方だ。 まゆみは知っているのか? 日本人なら アメリカに抗議して、怒って欲しい これがソトン達の言い分だった。
あの時、 ソトンたち、イスラム教徒と一緒に暮らしていなければ、きっと 9.11が起こった直後、 あの飛行機がビルに突っ込み炎上する、信じられない悲惨な映像を見ながら、あの惨事で命を奪われた米国人以外のことは、きっと思い浮かばなかっただろう。 なんてヒドイことを・・・原理主義は怖いって、 きっと 一般的なイスラム教徒側の立場で考えることもしなかっただろう。
9.11以前だって、 職場の上司であるイラン系移民のボスも幾度となく言っていた。
「サダム・フセインが悪いと思うか? それは米国がそう言うから、まゆみも そう思うんだろう?」
フセインは捉えられ、国際法で裁かれた。 戦後になって作られた国際法で一方的に裁かれた日本を思うと、これだって殆ど米国主導でフェアとは言い難い。でもビンラディンの場合もいきなり射殺ではなく、せめてフセインと同じ経緯をたどることは出来なかったの? 射殺による死と聞いて、身震いしたのは その為だ。
報復・・・。 「こんなことは絶対しない。ただ、言うだけ」と言いながら、「やられたら、やりかえす! でも…そう。 まゆみが言うように正しいことじゃない。 だから、やらないだけ。 親しい人達を苦しめるから」 とソトンが興奮してバングラ語でしゃべるのを 私に英語に通訳してくれた温和なショへップ。 「大丈夫。 そんなに恐がらなくても。ソトンはただ、今は一方的な米国が許せないだけ。 何かにつけて、こういった感情が心を突き破ることがあるだけ。 何も心配しなくていいよ」
皆がみな、彼らのように、意見をぶつけ合って、時には感情的になるけれど、すぐに普通に戻って、友達で。 そんな理性ある間柄ならいい。 彼らでも あれだけ怒り狂っていたんだから。 9.11の被害者は明らかに米国側だった、あの日でさえ・・・。
テロの活性化につながりませんように。 今は そう願うだけ。
北海道は まだ寒いのですね。
桜もまだなんだ・・・こちらは新緑の季節です。
日中は25度を超え、汗ばむ陽気ですよ。
シャフィ!
これまた、懐かしい名前!
「向こうでは英雄」
そうかもしれませんね。ソトンも同じことを言っていたなぁ。かなり激しく! ソトンらしく!
いつも彼をなだめるのは、ショへップです。
バングラ英語の通訳をしつつ…。そのショへップとも歴史の話になると、たびたび衝突しました。国によって歴史認識は こうも違うのかと。でも、近代史に関しては、彼もアメリカがいう歴史をそのまま信じ込んでいたんですよね。話しあう中で、自分が間違っていた、日本へ行きたいと涙ぐみました。ほんと、色々あったよ。でも安心して意見を戦える人達だった、友人だから。 これって とても大切なこと! 自分の大学院での専攻とも重なって、毎晩プレゼンテーションをやっていたようなものです。時間が許す限り…。
貴重な体験でした。
ビンラディン射殺のニュースは最悪の「終わらせ方」だったよね。いかにも米国らしい。 でも実際には何も終わっちゃいない、これから益々テロも激化するだろう・・・って、一人でもイスラム教徒の友人が居る人は特に震え上がっただろうと思う。
>負のスパイラルは、どこかで切らないとね...
そう!
職場等でもそうだよね。キレまくって暴れる人とかいるけど・・・当たられる方は たまったもんじゃない。 いつも切る側にいる人は、新底疲れ果てています。
数年前、夫は妻に八つ当たりし、妻は子供に当たり、子供は猫に当たり、猫はネズミを追いかけ、ネズミは夫の背広をカジる。
という例えを書いたけれど、日常の人と人、宗教と宗教、国と国、すべてに当てはまる。
一人ひとりが考えたいところです。
そうそう、ここね。コメントチェックを滅多にしていなくて、気付くのが遅れ、お返事も遅くなってゴメンネ。
カトちゃんにも宜しくお伝え下さい!
あ、それからfacebookアカウント持ってる? もし、持っていたら教えて~私はショへップに最初、誘われて始めました~
あそこで交流あるのは、殆どシドニー時代の友人達です^^;
お元気ですか?私達は元気です
今年は例年より寒く、GWなのに桜がまだです
今回のお話、とても共感です。
私も同じ事を考えましたし、昔シャフィックさんに言われました。「彼は向こうでは英雄だよ」と。
まぁ、シャフィさんはソトンよりも落ち着いた口調でしたが、紙の表と裏みたいに、片方だけを見るだけではいけないんだなぁ...と感じさせてくれた言葉でもあります。
911の事件はそれだけでは済まされない噂もありましたが...それは置いといて、どうしてこんな短絡的な形で解決させてしまったのかなぁ...?と疑問に思ったりもしますね。
憎しみからは、憎しみしか生まれない。
負のスパイラルは、どこかで切らないとね...