こんなの
AppleのiTune Music Storeが上陸する前に何とか日本でもサービスを離陸させとかんとイカンということで始まったAnyMusicのサポートを受けて始まったサービスだが、いろいろと使い勝手が悪そうだ。
・高い
1曲150円から270円という価格設定。日本のアルバムの価格が2500円から3000円程度というところからはじき出された金額だろうが、iTunesが1曲99セントという価格と比べると、どうしても高いという印象を受ける。この後触れるが使い勝手の悪さから比較すると割高感が拭えない。
・使いにくい
DRM機能の付いたWMPでの再生を前提としていて、まずAppleユーザは使えない。さらにポータブルプレイヤへ落とすことは原則不可なので、iPodユーザもここでアウト。DRM機能付きWMAファイル再生可能な機器なら聴けるとはいうものの、動作保証はしかねるとのこと。何様だ。さらに、WMPのDRM機能は1台のWindowsPCでのみの再生を前提としているため、PCの買い換えや更にはOSの再インストールをすると購入した曲が聴けなくなる。
パソコンが壊れてOSの再インストールをしたり、HDDやCPUを交換した時には、
別のパソコンと認識され、再生できなくなります。
あらかじめご了承の上、ダウンロードして下さい。
だそうだ。承服できるか。
現状の一般的なユーザのPCの購入サイクルは基本的に4年から5年の間だ。となると4年程度で聴けなくなる曲に270円も払うかと言われると、払いたくないというユーザの方が多数と思われる。
しかも、Windowsはバグの多いOSである、PCの償却前にOSを再インストールする必要があるケースなんざゴロゴロある。そんなリスクまで背負って払える金額はいいとこ1曲100円以下だろう。新しい端末に移行できない携帯の「着うた」が30円程度からというところから考えてもその程度かと思われる。
ユーザ不在の著作権法改正といい、音楽業界は暗闇への跳躍を行ってるような気がしてならんのだが、偉い人はそこら辺ちゃんと考えているんだろうか?
と、ここまで書いといてふと思ったんだが、そういうことにごちゃごちゃ言うユーザはやっぱり少数なんだろうな。大多数のユーザは流行りモノだけを聞いていて、4年後にまた聞きたいなんて思わないし、OSの再インストールもしない。OSクラッシュした人は運が悪かったねですまされる。文句を言うようなユーザは切り捨て御免でも業績には影響殆どなしで万々歳だ。これまで新しい音楽はそういう音楽オタクつうか天才がつくってきたんだが、これからはコンピュータ分析で売れ線の曲はいくらでも作れるから問題ナシと。だからこれからもレコード業界は安泰です。株買って下さい。
でも、そんなんで10年、20年後の音楽シーンはどうなってるんだろうね。ある意味楽しみだ。