日テレ、ネットで番組を有料配信・1年内に1万本以上 NIKKEINET
水面下で動いていたものがようやく発表できることに。
これまでのアーカイブをDVDなりVTRなりに焼いて売るとか、レンタルに回すとかのモデルがパッケージを介さずにテレビ局の懐に入ることになっただけ。
とうとうコンテンツ流通業界でも中抜きが始まったのかと感慨深いものがある。ただ、パッケージ化したものは30分番組でも4本とか入って大体3000円前後。それを考えると1時間ドラマ1本で400円程度というのはお得感を醸し出そうとしているのかもしれない。ただ、パッケージを所有するということと比較してストリーミングで1回しか観られないということでこの値段で値頃感を持つのかというと結構微妙なところだろう。
ここでAppleのiTMSを引き合いに出すと、音楽と映像コンテンツは違うとかいって石でも投げられそうなものだが、価格を下げて積極的にコンテンツを流通させようとしたAppleの戦略とは比較してもいいんじゃねぇの?今の第二日テレのコンテンツ価格は不正流通を恐れた結果の値付けだと思う。現在の値付けは敷居を上げておくことで、P2Pなんかで不正に流通させる輩の購入意欲をそぐことが狙いかと思うが、敷居を上げることは不正利用しない人達の購入意欲を削ぐことにもつながっているわけで、ホントにコンテンツをネットで流通させようという本気度はあんまり感じられないかも。
ただ、この第二日テレがほぼリアルタイムで番組を流すのだとしたら、リアルタイム視聴とか録画機を使っての視聴とかもしなくてもいいやという流れにもつながるわけで広告価値というのは当然下がる。そこまで見据えての価格設定かもしれないなぁとチト考えてみたりもする。
しかしまぁ、これまでの事業モデルと側面からとはいえバッティングするような新規事業はホント戦略たてるのが難しいね、という見本のようなものだわ、今回の第二日テレは。