秋葉原クロスフィールドが本日(じゃないけど)オープン
あーあ。これ、「今の」アキバじゃないよ。
これでアキバは大きく変わって行かざるを得ないのかなぁ。
元々、アキバは電気街→PC街→ヲタ街としてこの10年ぐらいの間に変貌を遂げてきているんだが、それは基本的に文化の先鋭化という方向での変化だったと思っている。しかし、ここにきてのクロスフィールドのオープンはアキバの文化の濃さを中和、いや下手したら殺そうとする試みじゃないのかと思っている。こういうことでアキバの文化の良さが削られるとしたら、いったい何のための再開発なのかと。
ただ、こういうのが一概に悪いともいえないわけで、街の顔の変遷も、新しいものを貪欲に取り込むアキバという街の性質からきたものなので、今後この新しい流れを旨く取り込んで、いよいよ文化、技術両面での(いい意味でも悪い意味でも)最先端都市になる可能性も否定できない。
そうなるとホント面白いなぁと思うんだが、今アキバではある種の民族浄化みたいなことも行われているため、為政者としては今のエクストリームな文化にはなんの期待もしていないものと思われて、少し残念な気がする。
とまぁアキバという街のみを見ると今後まだまだ楽しみではあるんだが、東京全体で見ていくと、こんなにオフィスビル建ててどうするんだって思う。
07年にはごっそり定年を迎える層が引退して、就業人口が減るとかいわれてんのに、これ以上床面積増やしたって過当競争に陥るだけじゃないかと。そうなると、新しいオフィスビルも賃料下げざるを得なくなるし、下げちゃったら今度は近隣のオフィスビルが壊滅的な打撃を受ける。煌びやかな高層ビルとそれを取り囲むスラムのような低層ビル、なんだが銀河鉄道999に出てくる未来の街みたいな風景だな。
しかも更なるオフィスビルの高層化は都心に人口を無闇に集中させることになるので、都市交通の面でもなんだか混乱が起きそうだなぁと。ただでさえ、JR、私鉄、地下鉄の朝の混雑は酷いし、日中の都心の車の多さには辟易するのにそれが加速されそうで凹む。一方でその微妙な周辺部ってのの落ち込みが加速されそうで、原野にいきなり大都市っていうアメリカ型の都市が今後形成されたりすんのかなぁと漠然と思ったりもするわけですよ。
要は今の東京って個々のデベロッパが好き勝手やってて、自分のとこさえよければいいという感じさえするんだな。まぁ、それはそれでいいんだけど(ホントはよくないけど)、これじゃ「東京」というものの意志が見えないんだよ。なんだか古くさい都市計画を推し進めようとしたりで、全然新しいビジョンみたいなものが見えない。それの最たるものが今回のアキバだったり、今後更にスゲー揉めそうな下北の再開発だったり。
こういうのを見ると、行政の限界っつうか、そういう頭の悪い人たちにこういう大事なことを任せてきた我々の限界みたいなものが見えてきて、なにかしら絶望感みたいなものを感じる。
そろそろ生暖かくヲチすることから、某かできることをやんなきゃいけないのかなぁ… めんどくさいけど。