真っ赤に染まった築山。
秋深し何を思う、という時期だが、今読んである、ベンジャミン・リベットの『マインド・タイム(脳と意識の時間)』によると、人間の意識は、意識を感じさせるニューロンが刺激を発する500ミリ秒前に、既に刺激が発せられている、という。
すなわち、人間は、何かを考えているのではなく、既に脳によって考えさせられている、ということのようだ。
こうなると、人間の意志など在ってなきがごときものとなり、人間なんて脳に占拠されたロボットのようなものである。
ただ、救いは、その脳の反応は、やっぱり思考や行動によって左右されるものであり、やっぱりそこには人間の意識が介在している。
だから、秋は、じっともお思いにふけり、ぐっすり寝るのが良いようだ。
寝るのがいいのは、脳は無意識の状態で、意識したこと、体感した事を整理しているようで、眠らなければ脳に情報は蓄積されないようであり、創造的活動は、無意識化で起こるという。
てなことで、何かやらねばと焦ってみても、勝手に脳が動きたくなるまで待っているしかない。果報は寝て待て、秋の夜長。
予算委員会で郵政公社社長の天下り問題が話題になっているが、社長人事はまず天下りの一つであることは認めた上で、彼が最適任者であったと括ればいいものを、鳩山さんも天下りではいというからごまかしになる。
詭弁を労するのは止めましょうよ鳩山さん、民主党。