そのひとのあたまのなかにはべつなせかいがあって
そのひとはいつもそこにいる
ときどきそこをでて
しょくじをしたりあいさつをする
そのひとのはははずっとよりそい
ずっとそのひとのことをかんがえてきた
いまもそのひとのことをじっとみつめ
やさしいかおはしんぱいしている
そのひとはまちではじろじろとみられる
いつもなにかぶつぶついっているからだ
とつぜんわらったりもするので
ともだちはいない
まいにちべつのせかいでひとりだけど
はははそのひとのためならなんでもするので
人はあつまるんだけど
ともだちはできない
ひとりひとりみんなちがう
そのひともほかのひととはちがう
でもおなじにんげん
どうしてそんなめでみるんだろう