紙風船
落ちてきたら
今度は
もっと高く
もっともっと高く
何度でも
打ち上げよう
美しい
願いごとのように
*************************************
フォークグループの赤い鳥が歌にした
無垢で美しい詩
でもこの詩の向こうで
作者は自分の願い事を
秘かに胸に仕舞い
あるいはもしかすればとっくに捨てたのかもしれない
そんな儚さを感じる
その中で人の願いごとが叶うことを祈る
人は絶望や悲しみを受け止める所に
強さがあるのかもしれない
紙風船
落ちてきたら
今度は
もっと高く
もっともっと高く
何度でも
打ち上げよう
美しい
願いごとのように
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フォークグループの赤い鳥が歌にした
無垢で美しい詩
でもこの詩の向こうで
作者は自分の願い事を
秘かに胸に仕舞い
あるいはもしかすればとっくに捨てたのかもしれない
そんな儚さを感じる
その中で人の願いごとが叶うことを祈る
人は絶望や悲しみを受け止める所に
強さがあるのかもしれない
背表紙にこう書かれてある。
(・・・詩が生まれるきっかけやモチーフ、創作に向かう態度、そして自伝的回想をも交えながら打ち明ける「詩作の秘密」
詩だけからは窺い知れない茶目っ気やユーモアも楽しい、興味つきないエッセイ集)
まさにその通り。
一篇だけ詩を書き出してみる。
季節
どうやって
落ちようかしら
こぼれ方にも いろいろある
森では木の実が
豆畑では 豆が
莢の中にいちれつに並んで
思案している
りきんでいる
せっせと ちからを蓄えている
こういう季節がわたしは好きだ
わたしの中にも
ひとつの思いが実りつつあって
やがて
一篇の詩が熟して落ちる
それにしても女性は年齢を重ねると共に、本当に芯から強くなっていくような気がする。
比して男性は丸く柔らかくなっていくと感じるのは、私だけだろうか・・・。