木のガラリ戸
ガラッと開ける
夜風が待ちわびて
入って来る
身じろぎせず
すくっと立ったまま
月が見下ろし
青みが深まる
下界に向かって
やおら豆を握りしめ
精一杯の距離まで
振り撒くのだ
鬼は~外
福は~内
願っているだけではだめだ
何が鬼なのか
何が福なのか
それさえわからぬ
事情になってきた
自分自身に寄る
寄るためにしっかり立つ
木のガラリ戸
ガラッと開ける
夜風が待ちわびて
入って来る
身じろぎせず
すくっと立ったまま
月が見下ろし
青みが深まる
下界に向かって
やおら豆を握りしめ
精一杯の距離まで
振り撒くのだ
鬼は~外
福は~内
願っているだけではだめだ
何が鬼なのか
何が福なのか
それさえわからぬ
事情になってきた
自分自身に寄る
寄るためにしっかり立つ