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ONLY DAILY ・・・ あおいあお

毎日が昨日になり、今日になり、明日になる。
誰のものでもない、自分の心を自分の言葉で。

見境

2010年09月10日 | PUSH OUT
追いかけるな

素振りなら
手を伸ばせば温かみにも触れるが
本心で逃げているなら
魚は深み深みへ
鳥は高み高みへ
進んでいく

追いかける者は
溺れるか
落下するか
いずれにしても足場を失う

戻ろう
背を返し
いた場所に戻ろう
息を整え
目を閉じれば
また別のものが見えてくるはず
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人の吐く息

2010年07月03日 | PUSH OUT
ふーっと息を
誰かが吐いている
安堵の息か
悩みの息か
ただの息か
測れはしない

その人だけが
わかっている
むずむずしないで
人のことより
自分のこと
考えたらどうか
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稜線

2010年05月18日 | PUSH OUT
山の稜線に沿って男は歩く

緩やかな上りと下り

急な上りと下り

つかの間の平地

霧に霞む山の稜線に沿って

男は歩いていく
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贈り物

2010年05月09日 | PUSH OUT
今日は
買う気分になれなかった

違った日に
違った気分で
出かけることにしよう

それがいい
それでいい
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広場の壁

2010年03月30日 | PUSH OUT
ぼくはずっとここ
人が通り過ぎたり休んだり
待ち合わせをしたり
時に倒れこむ人もいる

眉間のしわが深くなっている
もうどれほどここにいるだろう
その人は
行ったり来たり
円を描いたり
絶え間なく時間を追いかけ
やがて縦のしわが横になり
怒り顔が泣き顔に変わっている

待つことをやめるといいのだ
その足は
どこへでも向けることができる
踏み出すことができる

ぼくはずっとここ
動かず
ずっと見ている
ただ見ている
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やさしいうた

2010年02月19日 | PUSH OUT
ああ
こんなときやさしい歌をうたいたいとき
そんなとき
だれにあっても
やさしいきもちになれる
そんなとき
咲きつづけた花びらの末路ににた
あるいは
くもひとつないまだ青空のみえない
あさひののぼるとき
そんなとき
けれど
いつまでぼくはこうあれるんだろう
やさしい歌をうたえるのだろう
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1000kmの旅(その1)

2010年02月11日 | PUSH OUT
1000kmの旅

北へ1000km
南へ1000km
北なら岩手か秋田の中ほどあたりか
南なら鹿児島から海を越え屋久島までたどり着く

出発点は大阪駅中央改札
人と柱の多い殺風景な改札口前では
ロマンも薄れるが
それはそれでよし

さてと・・・・
イメージの1000kmの旅
誰か一緒に・・・・
イメージを届けよう
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透明

2010年01月31日 | PUSH OUT
透明な器に

透明な水

濁り始める箇所が

見つからない

だから

肌がひりひりする
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連休

2009年09月23日 | PUSH OUT
連休のたびに放映される車の大群を見て
家にいる人たちは
出かけなくてよかったと
口をそろえる

身動き取れぬ車内では
立ち込めるくたくたを振り払うように
ひと時のつかみ取った団欒を
勝ち誇ったように思い出す

家にいる人たちはテレビを見続け
車にいる人たちは前の車のテールランプを見続け
どちらも光に目をぱちくりさせて
この行く先を茫然と待つ

軍配など上がらない
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時計

2009年06月22日 | PUSH OUT
時計が時間を指し示す

時間はたぶん秒単位では動いてはいないはず

文句は言わないが

怖い気がしないでもない

時計が時間を決める

逃げ去ろうとする瞬間を捉えて

時計が時間を決める

それで動くなら

たまに無視していいんじゃないか
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大晦日~新年への月の替わり

2008年12月31日 | PUSH OUT
明日になれば新年
月が替わるだけ・・・と冷ややかに言う人もいるが
やはり、新年の月の替わりは違う。

来年一年全体で考えるから
なんとなく希望もあるような気がしてくる。
ぼんやりとはしている。
実際は何も変わらないのかもしれない。
それでも、ぼんやりとでも光らしいものが
向こうのほうに見えているよな感じがするものだ。

新しいことが何か起きるかもしれない。
そのためにはまず、自分が新しくなる必要がある。
自分が変わる必要がある。
これがまた難しいことなんだけど、
できなくたって、思うことが大事。

明日になれば、それからの月の替わりはすぐに日常になる。
今だけだ。新年への思いを膨らませることができるのは・・・。
だから大晦日は好きだ。
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時につれ

2008年12月08日 | PUSH OUT
ほんの少しでも
君は傘をさす
かなりでも
僕はささない

わずかな傾斜で
静止できない君
絶壁を
登ろうとする僕

壁のひび割れが
滲むように濃くなり
つれて降り込む雨が
だんだんに増えていく

平行な道に角度がつき
定められた距離が離れていく
誰のせいでもない
時間が人々を導く
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2008年09月17日 | PUSH OUT
 野に羽
 
 樹の連

 雲に花

 風の追

 空に舞


 私は飛べない
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2008年03月31日 | PUSH OUT
月の夜
あたりはしんと音をたて
しずまりかえっている

都会もまた
絶え間ない音の中
不気味に静まり返っている
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柔らかな表情

2007年06月02日 | PUSH OUT

  つまり
  伸びた硬い爪を切るように
  朝一番
  昨日の残り物や今日のメニューやらを
  ひとつひとつ片づけていく

  パチカチ
  パチカチと
  捨てていく

  まだ時間はあるといったって
  今日はもう12時間が経ち
  人生は半ばも過ぎた

  だから
  だからって君に当たり散らすわけではない
  柔らかい表情で
  妙に笑ったりして

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