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ONLY DAILY ・・・ あおいあお

毎日が昨日になり、今日になり、明日になる。
誰のものでもない、自分の心を自分の言葉で。

ひとりよがり

2024年03月13日 | PUSH OUT

僕が感じるほどに

君の心は動かない

君が気づくことに

僕は無関心だ

僕に見えるものを君は見ず

君に聞こえるものを僕は聞かない

 

そうなんだよ

誰もがみんなひとりよがり

それで気分を悪くする

 

ばかげた話だ

 

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額縁の記憶

2022年09月11日 | PUSH OUT

記憶が

額縁の中に納まって

一枚の絵になった

壁に掛け

時々近寄るぐらいが

ちょうどいい

もう現実ではないのだから

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試されるとき

2021年08月22日 | PUSH OUT

もう

まだ

試されるとき

波立つ水面の

空気の酸素なら上

水中の酸素なら下

人なら空気

沈むか

干上がるか

鍵はひとつ

上か下か

さあ

君よ

まだだろ

回すだけだ

 

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人はみずとも

2021年04月10日 | PUSH OUT

人は
見るだけで人を
殺したりもする

人は
見ずとも
殺したりもする

 

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忘れ物

2021年04月10日 | PUSH OUT

ある季節のない夜に

忘れ物をした

取り返せない忘れ物だ

胸を刺すざらつきが残っている

今君はどうしているのだろうか

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空に散る

2020年11月19日 | PUSH OUT

僕が
死んだら
僕を

絶滅した恐竜のように
骨を拾い集めて
再現するな

ピラミッドに眠る
ミイラのように
形を残すな

断片と化した僕の身体を
風の強い日に
空へ撒け

空に散り
風となり
願わくば鳥に

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砂浜の亀

2020年10月17日 | PUSH OUT

砂浜の亀

甲羅に引きこもり

目も耳も口も塞がる

海のへり

退化した足

大波にさらわれるまで

じっとしている

 

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虚数

2020年08月20日 | PUSH OUT

好き放題してきたと

巷に言われる

そんなはずあるわけない

好き放題なんて

誰もできるわけじゃない

見えてもそれは虚数

実態のない数字と同じ

世間は虚数が好きだ

何でも言える

実在しないのだから

いいや

虚数は虚数の居場所があるのだ

長屋の続く細い路地に

見事な薔薇が咲いている

誰もが知らなければ

薔薇は実在しない

でもそこに堂々とあるじゃないか

 

 

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今が そうでなければ

2020年07月17日 | PUSH OUT

今 目の前にあること が

一番大切なこと

今 目の前にいる人 が

一番大切な人

花が蕾であっても

咲いても 散っても

その時が一番美しい

そうでなければ

いつ生きるのだ

 

今を重ねて

今がある

急いでも

今を越えることはない

過ぎた今は化石

いつか

今の今が化石になる

その時は

横になり

できれば空だけを見ていたい

 

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今のところ

2020年03月28日 | PUSH OUT

今のところ

死を見たり聞いたりしても

それほど心は動かない

もう一歩二歩近づけば何か変わるかもしれないが

今のところ変化はない

思いあがって死など何ともないと誰に言ううことでもないが

願わくば不意にやってきて姿を現すまでもなく神隠しのように連れて行ってもらいたい

行く先は知らぬ方がよい

生きているうちにあれこれ考えてきたのであの世のことまで頭はまわらない

今のところ

まだ精いっぱいなのだ

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待合室1

2020年03月27日 | PUSH OUT

幾人もの人がそうであるように

くたびれた長椅子に座ると

張付けの刑

もうどこへも逃れることはできない

壁の向こうに医師と看護師

透かした一枚の画像

判決の宣告

時間が鉛玉のようにぽたりぽたりと落ちてくる

明日も生きるために来た

名前が呼ばれるまで

じっと待つ

 

 

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光る街

2020年03月25日 | PUSH OUT

ー光る街は嫌いだ

ぽつりと言葉を垂らす

黙っていると

ー光らない街がいい

そう続けた

身動きひとつない

目はずっと遠くを見ていた

僕は思っていた

光る街も光らない街も同じだと

彼よりずっと退廃的だった

 

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吐き出しても

2020年03月20日 | PUSH OUT

苦しみで破れそうになる時

胸の形は変わらなくても

しまってある心はパンパンに膨れている

吐き出す言葉の波は荒れていて

思いもしない土砂が混ざったりもする

 

散々吐いた後

きれいになったかといえば

疲れただけで

空虚さが

一枚積み重なっただけ

 

また張ってくる

胸の形は変わらなくても

しまってある心が

いくら吐いても

張ってくる

 

また吐き出す

その時がやってくる

ただできるだけ

土砂が混ざらないように

川が濁ってしまうから

 

苦しみ理解しあい

痛み分かち合い

同じ希望を共に持っていたとしても

人はまたそれぞれ

おのずと違う

 

 

 

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そのひとも

2020年03月04日 | PUSH OUT

そのひとのあたまのなかにはべつなせかいがあって

そのひとはいつもそこにいる

ときどきそこをでて

しょくじをしたりあいさつをする

 

そのひとのはははずっとよりそい

ずっとそのひとのことをかんがえてきた

いまもそのひとのことをじっとみつめ

やさしいかおはしんぱいしている

 

そのひとはまちではじろじろとみられる

いつもなにかぶつぶついっているからだ

とつぜんわらったりもするので

ともだちはいない

 

まいにちべつのせかいでひとりだけど

はははそのひとのためならなんでもするので

人はあつまるんだけど

ともだちはできない

 

ひとりひとりみんなちがう

そのひともほかのひととはちがう

でもおなじにんげん

どうしてそんなめでみるんだろう

 

 

 

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我儘

2019年11月28日 | PUSH OUT

我儘

頑固な利己主義で悪

素直な自分主義で良

周囲を引きずり悪

笑って済めば良

 

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