自分の道をゆく（かっこいいい）

高円寺の北口で、僕、見世物になる（笑）。

即興劇（と言うほどのものか？　ただの酔っ払いか）を始めると、周囲の好奇の目が気になり始める。
世の中、変な人を見たいんだ。安全な位置から、変な三人組を覗き込む。

ただし、ここで駆け出し女優さんと、現役テレビカメラマンは既に酔っ払っているからいいんだけど、僕シラフなのよね。

酔っ払いに巻き込まれるシラフの俺、が恐らく面白いのだろう。端っこのベンチや、喫煙所のパーティションの影から笑って見ていらっしゃる。

「私、こう言う所で演劇やってみたいのよ！」と駆け出し女優。

僕も興味がある。小屋で演劇を打つと、チケットを買った人しか来ないから、外でも打ちたいのだ。
そう言う人がいるなら、大歓迎。


女優、次回公演の台本を取り出し、芝居を始める。と、離れてゆく好奇の目。
厳しい、本当に厳しい。

小屋の中は、甘い世界だ。どんなダメな演劇をやっても「意識付け」であるチケット代を払ってしまっている。
どんなにつまらなくても腹が立たない限り我慢してみてしまう。

外は厳しい。一瞬で観客全員を失った（笑）。

勉強になる。マジで。

なんのために演劇を打つのか。俺は金が欲しい。