あとがきに「この本を読めばスピルバーグを招く事なく素晴らしい映画が作れる」と書いてあったので買いました。
よくよく読んだら「真似る事なく」だったんだけど。
みんな色々な思いで演劇をやっていると思うんです。僕はもともとハリウッド映画みたいな特撮バリバリの映画が撮りたかったんです。どこをどう間違ったか演劇にきましたが。ただ、その思いはまだ残っていて、誰も演劇でバリバリ視覚に訴えるものやらないから、何とかまだいける!と思っているわけです(まあ、ブロードウェイがそれをやりそうでビビってるんですけど)。
さて、演劇の演出ってどうなってるんでしょう。
僕は要所要所指定させていただければ、あとは役者さんの好き勝手でいいと思ってるんです。 まあ、これ嫌う方々も多いのですが、舞台で生きて欲しいのですね。あなたが舞台中央で喋ろうと、物陰で喋ろうと一切かまわない訳です。 セリフの言葉尻にも拘りません。 ※ただし、大幅にセリフを変えるのは良くないですね。人の演劇見てましたけど、作家が選んだ言葉の方が絶対良いんですよ。 セリフは歌と同様、心地よい流れに仕上がってますから。 ※感覚が随分違う役者さんにも出会ってきましたので、これは全部指定しなきゃダメかな?とか感じることもあります。年齢差が大きいとそう感じます。
僕が気になったのは、役者さんの所作ではなく、観客の目線の誘導です。
スポットライトを当てて他を暗くすればどうしてもそこに目が行きますよね。そういう観客の操作です。
映画はカメラの位置などで人物の印象を変えたりしているみたいですが、演劇はそうはいきませんよね。
演劇は、人間の動きやポーズ、表情なんかは指定しますが...その他はどうなっているのだろう。