大相撲

大相撲についての想い

日経スポーツ欄内舘委員コラム

2006-02-07 14:45:00 | Weblog
今朝の日経のスポーツ欄に内舘委員の、最近の四股名に対する苦言が載っていた。

ポイントは、
①一文字一文字、意味がある漢字を選ぶのはいいが、それらをつなげると意味をなさないのでいかがなものか
②外人が、地名の当て字の四股名が多い
③親方や部屋の一文字をとって四股名をつけるのはいいがやりすぎな例が目立つ
④もっとみやびな四股名が増えるべき

①については、たしかに山本が豊真将になったときはどうかと思った。音は変かもしれないけど、字は結構カッコいいのでは。

②については、把瑠都をイメージしてるのか。でも、故郷の山や川の名前をつけるのは日本人でも同じで、海外で漢字の地名(例 紐育、桑港、等)がなければ当て字にならざるを得ないので、これが駄目となると郷土愛を四股名では表現できないので気の毒では。

③は、まずは安治川部屋を意識してるのだろうなあ。それは理解。八角部屋も、北勝を「ほくと」と読ませる伝統にこだわりすぎ?でも立派な横綱だったと思うから多少大目にみてあげたい。自分の本名の「保志」を弟子につけるのはどうかというのはあるかもね。

それで、④でみやびな四股名ってことに帰結する、と。しかし、大相撲史上みやびな四股名とは? 雅山か...というベタなきり返しはともかく、誰なんだろう。逆鉾?その辺の例示なり定義づけがこの記事ではなかったのでわからなかった。昔って○○山とかばっかりだしな。じゃあ北関東出身でもないのに「栃」がついていいのかとか、山形でもないのに「出羽」かよとかって話にもなる。個人的には史上最も好きな力士の一人である益荒雄もある意味微妙な四股名ではある。普天王みたいにお経の言葉みたいなのがいいのか?曙はカッコいい四股名だと思ったがどうなのか?蒼国来とか時天空なんかもカッコいいと思うけどね。あ、いずれも外国出身だけど。突き詰めると、片山なんて最もみやびかも。だってどう考えても日本人だってわかるから。境川親方だって両国になる前は小林山で、これってどうなのかと思ったけどね。十文字なんてクリスチャンかと思えば本名だというし。結局、つらつら考えてもよくわからない。本人に関するもろもろの事が反映されながらも部屋の伝統とか絆が反映されて、それでいてとってつけた感がない漢字の並びで、全体的には強さとか大きさとかのイメージが出る、みたいなのがよいのか。武蔵丸なんかそうなのかな。(余談だし、本当に大きなお世話だけれど日本人に帰化して本名も武蔵丸というのはどうなのか、というのはあるが。)

いずれにしてもよくわからないことを主張しているコラムになっているのと、仮に現状がまずいという前提なら、それを変えるにはどうすべきかという具体的な打ち手の提言がないことから、どうにもひとつの読み物としてすんなり読めない。というか、本当にまずいと思うなら、横審委員なのだから新聞紙上で揶揄する前に協会の親方衆に提言したら? 少なくとも、お手本になるようないい四股名が何なのか、例をあげて教えてください。そうじゃないとみやびな本名をもった弟子をスカウトして本名でとらせるのが最も無難なソリューションになってしまいかねないよ。