大相撲

大相撲についての想い

初場所十三日目

2006-01-20 23:00:48 | Weblog
今日は天覧相撲。そうでなくても今日は国技館に見に行きたい重要な取り組みのある日。両陛下も実にいいときに来たものだ。今日国技館に行ってた観光できてた外人客はさぞ嬉しかっただろう。きっと帰国したら知り合いに、エンペラーを見たというに違いない。今日結びで横綱が負けたら、天皇の前で座布団は舞うのだろうか。しかし、自分が天皇だったら、貴賓席の解説は理事長じゃなくて北の富士さんあたりを指名したい。だって北の湖って木で鼻をくくったようなことしか言わないんだもん。シラクが来た去年の大阪でもほとんど理事長はシラクとしゃべらないで安藤忠雄と駄弁っていた。天覧相撲の土俵入りはたまにしか見られないから一度本番で見てみたい。

笑ったのが、序の口臥牙丸の優勝のインタビューで、アナウンサーが「今場所は前に出てましたね」と訊いて、通訳をうけた臥牙丸が日本語で「はい」と答えたところ、通訳のグルジア人の人が「前にでてました」と通訳したこと。しかし、外国出身の若い衆は「目標は」と訊かれて明確に「横綱」と答えるのに、日本人はなぜ控えめなのだろうか。部屋に帰って苛められるということもあるまいに。

一つ気になるのが、旭鷲山が11枚目でこれまで7敗してること。いつもの帳尻合わせの計算が少し狂ってきたか、衰えが来てるのか。さすがに今日は勝った。

そういう意味では、土佐の海も大丈夫か?

初場所十二日目

2006-01-20 22:25:01 | Weblog
結びの一番、白鵬の勝ち。横綱が両差しのまま腕も返さず褌もつかまず、別人のように漫然と寄って出るところ、白鵬が極めかけながらの小手投げであっさり土俵際逆転し、横綱は俵を割った。小手投げの具合、極まり具合、終わってから肘を痛そうにさする横綱の姿、いずれも、白鵬が往年の魁皇、横綱がなんども魁皇に肘をぶっ壊された玉乃島の姿にだぶって見えた。やはり横綱はかなり普通じゃない。この終盤に来てそれがより一層鮮明。この調子だと休場してない残りの両大関にも負けるな。

初場所十一日目

2006-01-20 01:04:42 | Weblog
この日はほとんど結果的に意外だった取り組みはなく順調に進行。

しかし、優勝争いがもつれそうな雰囲気になってきて、千秋楽まで優勝の他にも三役、三賞、入幕、十両昇進といったあたりが楽しみな展開になってきたのでチケットを買い求めようと思ったが、もはや千秋楽は桝席どころか椅子席も売り切れだという。いつもの東京場所でも週末は枡席AやBが売り切れることはあったが、椅子席が全て売切れなんていうのはこの数年、まったく記憶がない。おそらく、平日だって開始時刻さえ遅ければ今の状態だったら売り切れるのではないか。日本人の格闘技好き、昨年の稽古総見公開やふれあい感謝祭の集客力、そして今場所の土俵の充実ぶりからすれば、決して不思議ではないが、やはりライブとしてのレベルが高くなってくれば足を運ぼうという意思のある観客がこれだけいるというのは安心する。おそらく今の主力の顔ぶれは数年このままかそれ以上にふくらむだろうから、これを機会に協会は大相撲の人気がsustainableになるような打ち手を根本から考え直してほしい。もちろん桝席の広さや開始時刻の見直しもそう。横綱・大関昇進基準が厳しすぎるのもそう。メディア戦略もそう。もう高見盛のような飛び道具に依存するのはやめて、相撲競技の魅力や力士の格好よさなど、本来の姿をいかに大衆に理解してもらえるかを考えるべきだ。横綱審議委員会もそういう提言をもっとしてほしい。