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転生の宴

アヴァロンの鍵対戦会「一番槍選手権」を主催するNishiのブログ。最近はDIVAとDBACのプレイが多めです。

みなも第7回大会レポート(その1: 成るかずっと俺のターン編)

2008-02-14 00:34:27 | 大会
昨日は午後から吉祥寺入り。
レベル上げはジグラが終わり、
エミュレータではAFEGAの「ツインアクション」が某ゲームのキャラ変えではないか、
の疑惑を堪能してきました。

そんな訳で日曜に行われたみなもの大会の、
今回は決勝戦の様子をお送りします。
約35分に渡る長丁場において、
勝負の決め手となったのは意外なカードでした。

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決勝戦(セト、MIRA、クー、アイシャ《カルム》)

決勝戦は時間無制限で行なわれる。
入城しない限り勝利を得られない為、
時間制限のある予選とは全く違った戦略が必要となってくるのが特徴だ。

今回の注目は吉祥寺大会の主催者でもある「大和からの刺客」セト。
ジグラやシーウエポンを駆使して大量の白支援を溜め込む「ガチ守り」のスタイルは、
千葉の大会では余り見られないタイプのデッキであり、
審判の石像などの「回避手段」の無いこの環境では猛威を奮う可能性が非常に高い。
果たしてセトが「ずっと俺のターン」を実現するのか、
それとも千葉勢の秘策が炸裂するのか、
注目の一戦だ。

<<<試合開始>>>

マップは試練の塔(朝)、南東スタート。
ワープゾーンの位置がショートカットに使いづらく、
先回り戦術を取りやすいマップで、
祠待ち戦術を得意とするセトにとってはラッキーな展開。
そのセトは早くもジグラで歩き、
祠にレックスセーバーを配置。
手札も白こそ無いものの黄2青1緑2とし、
「ずっと俺のターン」のお膳立てを揃えることに成功する。
ちなみに鍵取りに行ったのはMIRAとクーだが、
タッチの差でMIRAが勝利。
アイシャは無難に祠横という開幕となった。

さてホルダーになったMIRAのデッキは、
以前から大会でしばしば使っていた「ファントムゼリー」デッキ。
ファントムゼリーの能力で支援を何度も手札に戻し、
連戦に耐えようというのが狙いだ。
しかし「マーメイドが無いので手札を回せないのが辛い」と試合前から語っていた通り、
MIRAは早くも事故に見舞われる。
祠まで着いた上にセトの祠待ちに対抗する手段を揃えることが出来ず、
MIRAは祠から遠ざかりながらジラコバルト配置+手札赤緑で立ち往生してしまう。
早くも波乱の予感である。

これに対して攻め込んだのは、
何と「便利なポケット」を唱えつつ戦闘1番を取ったクーと、
前ターンに見事な祠待ちを決めたセト。
まずクーの侵略はシータンク+熱帯魚の唇。
これでMIRAの支援がフェレットなら勝ちなのだが――MIRAの支援はクマゴロウ。
続く2番手セトの侵略はレックスセーバー。
これで鍵を取れれば一気に流れを掴めるのは確実なのだが、
支援無しで飛び込んだセトに対し、MIRAは冷静にハコリスで対処。
「ずっと俺のターン」はお預けとなった。

さて1ターンの猶予を得たMIRAだが、
移動の苦しさは相変わらず。
何とか祠横まで寄せたもののあと1歩が届かず、
今度はリーン+黄白で立ち往生してしまう。

この隙に乗じて3人全員が攻め込むが、
1番を取ったのは前ターンは祠横で静観を決めていたカルム。
その侵略――クマゴロウ+心眼――に対し、
MIRAのソリューションは、無し。

幸運にも鍵を奪うことに成功したカルム。
しかし祠には依然セトのレックスセーバーが鎮座していた。
これに対してカルムはブルホーン+縛りの呪いで攻め込むが、
セトは支援トットーで必死の抵抗を試みる。
結果は――避け発動。
そして吹き飛ばされたカルムは、
何と前ターンに戦闘に絡めなかったクーとセトの真横に落下したのだった。

先にカルムに触れた方がホルダーになれる、
という大事なチェイサーターン。
早押し勝負を制したのは――「遂に俺のターン」セト。
ここで彼女に鍵が渡ったことで、
「ずっと俺のターン」が発動する可能性が非常に高くなった。
ちなみに早押し勝負に元から絡めていなかったMIRAはここでライフアウト。
試合の流れから1歩後退だ。

試合開始から10分経過したところで、
遂に「俺のターン」を得ることに成功したセト。
勿論そのまま1つ目の祠に到達し、
白3枚を残した上に魔法剣客を配置してターンエンド。
他チェイサーの動き次第では「ずっと俺のターン」も十分射程内だ。

マップが昼に変わる中、
セトの驀進を阻止せんと攻め込んだのは、
先ほど痛恨の避けを食らったカルムと、
ここまでまだ鍵に触れていないクー。
まず1番手カルムの侵略はラフリア(冬)。
対するセトは心眼を使うが、
カルムの使った支援は、何と弱体化の霧。
これでは魔法剣客は倒せないのだ。

カルムの「らしくない」ミスで戦闘が回ってきたクー。
メインモニタに現れた侵略を見て、
ギャラリーの間から歓声が飛び交った。
何とクーの主力モンスターの一人、
バルキリー燕…の妹、バルキリー雀――試合開始から使っていた便利なポケットで引いたものだ――だったのだ。
これに対してセトは支援を使わずに凌ごうとするが、
ここでもクーはまたしてもギャラリーを沸かせる――使った支援は、何と光の盾。
「熱帯魚の唇で引いた」というこの確率反射支援、
何と3度ギャラリーを沸かせるのだった――そう、31%の反射が見事に決まったのだ。
セトの「ずっと俺のターン」を阻止したのは、
やはり「本八幡のミラクルメーカー」クーだった。

さて漸く鍵を取ったクーだが、
次の祠にはMIRAのファントムゼリーが、
手札白2で待ち構えていた。
これに対しクーはサイロン+目くらましで攻め込む。
対するMIRAの支援は黒の称号。
ところがこの26%即死が何とサイロンを討ち取ってしまい、
クーはライフアウト。
今度はクーが「ミラクル」を食らう番だった。

久々に鍵を手に入れたMIRAは、
手札を黄青赤白として祠1つ目。
試合開始から15分経過にして、
漸く試合が流れ始める気配が現れた。

この「浮遊要塞」に攻め込んだのは、
先程痛恨の即死を食らったクーと、
ここで鍵を取れなければライフアウトというカルム。
そのクーの侵略はキラーレディー+支援フェレット。
黒の称号で2度の「ミラクル」を、
というMIRAの願いは叶わなかった。
結局戦闘が回って来なかったカルムと、
そもそも戦闘に絡めなかったセトはここでライフアウト。
今一つ波に乗れないカルムにとっては痛い後退だ。

さて今度こそ祠を取りたいクーだが、
誰も祠待ちをしていなかったこともあって次の祠は空。
クーは堅実に1つ目の祠を獲得し、
魔法剣客配置+手札黄青で逆転を狙う。

この「ミラクルメーカー」にセトとMIRAが駆け込むが、
1番を取ったのはセト。
エレフォート+魔鏡で支援フェレットの魔法剣客を討ち取り、
再び「俺のターン」を手に入れる。

20分経過の表示の中、
2つ目の祠を手に入れたいセト。
しかし目的の祠にはカルムのMr.ジェントルが、
手札白1で待ち構えていた。
これに対しセトはレックスセーバーで攻め込み、
両者の支援が同時に公開される――どちらも黒の称号。
Mr.ジェントルの耐久値も上がって確率勝負となったこの戦闘は、
セトに軍配が上がった。

マップが夕方に変わり、
遂に入城に王手をかけたセト。
手札が無いとはいえ耐久値19のレックスセーバーは、
アタッカーや支援が揃っていないと対処しづらい相手だ。
それでもカルムはアーマジロ+支援カブトスできっちり-4/+3のオーバーキルを決め、
久しぶりに鍵を手中に収めることに成功する。

ここまで今一つ波に乗れずにいるカルムだが、
残るクーとMIRAが祠待ちをしなかったこともあり、
そのまま祠に到達し、
手札に白を残してケンタウルスヘルを配置。
試合開始から25分にして漸く1つ目の祠を獲得した。

タイミング的にクーとMIRAとの早押し勝負となるのは確実なチェイサーターン。
この勝負を制したのはクーで、
サラマンダー+支援心眼でカルムの支援弱体化の霧をねじ伏せて鍵を奪う。
そして敗れたMIRAはここで2度目のライフアウトを喫し、
非常に苦しい展開となってしまった。

さて再び鍵を手に入れたクーだが、
次の祠横では既に入城にリーチをかけたセトが待ち構えており、
そして更に次の祠にはそのセトのエレフォートが。
誰もが「ずっと俺のターン」セトの優勝を確信する中、
クーは2つ目の祠を獲得。
サイロン+黄1白2で「ミラクル」に賭ける。

ここでセトが鍵を取ればそれこそ「最後は俺のターン」となる訳だが、
この実質耐久値21の「壁」に対処するには余程手札が揃っていない限り対抗できない。
これに対して素早い攻め手を手に入れなかったセトは、
MIRAとカルムに先を越されてしまう。
そのMIRAの侵略は、キラーレディー+支援覚醒。
クーの支援熱帯魚の唇を貫通するには、十分だった。

しかしセトの目はまだ黒いままだ。
手札を黄1青3赤1白1とし、
十分過ぎるほどの迎撃態勢でMIRAを待ち構えている。
ここでもMIRAは移動面でトラブルを抱えてしまい、
ネオン+白2で立ち往生してしまう。

残り30分の表示の中、
勝負を賭けてセトとカルムが攻め込むが、
1番を取ったのはセト。
セトの侵略シーウエポン+支援セイレーンに対し、
MIRAが使ったのは、覚醒。

ちなみにこの時点でのMIRAのもう一つの支援は勇者の精神。
実はそちらを使えば守り切ることが出来た(侵略側の攻撃値16+5=21に対し、防衛側の耐久値は10+12=22となる)のだが、
やはりここで心が折れてしまったか。

こうしてセトが鍵を手に入れ、
遂に「最後も俺のターン」を決めることに成功したのだった――、
といいたいところだがまだ続きがあった。
MIRAへの侵略を諦めたクーがひっそりと祠待ちをしていたのだった。
手札は白2、そして防衛モンスターは――何と通常のデッキ構築では全く見向きもされない「ねんねんね」。
これに対しセトは堂々と祠へ攻め込む。
どちらも祠獲得数は2つ、
戦闘を制した方が優勝を獲得することとなる。

セトの侵略は、「魔法剣客」。
その支援は、「護符術」。
対するクーの支援は「便利なポケット」で手に入れた「刹那の見切り」で、
勝負は確率に委ねられた――、
といいたいところだが実はこの時点で勝負は決まっていた。

ねんねんねの能力はこうだ:
[戦闘時]発動: 対戦モンスターの基本攻撃値が14以下の場合、攻撃を避ける

これを見落としていたセトはまんまとこの避けに引掛かり、
あと1歩の所で優勝を逃すこととなってしまった。
デッキに入ることの少ないモンスターならではの「盲点」である。

そして最後のターン。
クーは自身の勝利を祝うかの様に、
便利なポケット詠唱→引いてきた転生の宴で便利なポケットサーチ→再度便利なポケット詠唱→伝説の海賊旗捨て、
と繋げて3つ目の祠を獲得、
同時に優勝の2文字をも手に入れた。
「ずっと俺のターン」を阻んだのは、
「本八幡のミラクルメーカー」だった。

<<<試合終了>>>