・演技について
風間くん
「今回さ、浅田家!の中でさ、結構長い時間の変化を描くじゃない。」
ニノ
「うん、うん。」
<浅田家!の紹介映像>
風間くん
「撮影の中では(演じる年齢が19歳から40歳ということで)飛ぶこともあるだろうし、
今日は、何歳から何歳に行くんだ、認識しながらやるものなの?」
ニノ
「全然してない。」
風間くん
「やっぱり、現場の空気や雰囲気だったりというものを感じながら?」
ニノ
「そうそうそうそう。」
ナレーション
「これまで40本以上の映画やドラマで多彩な役を演じてきた二宮さん。
しかし、ひとつの作品で何歳も重ねていくという役はほとんどなかったんです。」
ニノ
「オレはそもそも、(自分の年齢が)19歳とか20歳とか、
そこらへんの若い年齢を演る(やる)ってことには、そもそも反対なの。」
風間くん
「うん、うん。」
ニノ
「人生観とかを描くんだったら、絶対的に(俳優が)代わったほうがいいと思う。」
風間くん
「なるほどねー。」
ニノ
「(人生の)全盛期がどこだったんだろうっていうのが、
1人でやるとなかなかわかりづらいっていうか。
だから、キャラクターはそんなに輝かないの。」
風間くん
「すっごい面白い話だね。」
ナレーション
「劇中の人物とそれを演じる役者は年齢が近いほうが輝くはず。
そんな考えを大切にしてきた二宮さん。
しかし、浅田家!には、そのこだわりをあえて封印して出演。」
ニノ
「今回、じゃあ、なんで、1人でやるかってなったかっていうと、
浅田政志って人が、ここがピークじゃなくて、こっからもどんどんどんどん上がってって、
その世界では巨匠になっていく、っていう大前提があるわけよ。
その人の人生のどこがっていうことよりも、
その人が、こう、歩いて行ったその先で、起こったなにかっていうものに着眼できたし、
それをするってなったから、1人でやりましょうと。」
ナレーション
「物語の本質を考え挑戦した映画だったんです。
二宮さんと風間さんは、ともに1983年6月17日生まれ、
まったくの同い年として成長していった2人。
ジャニーズ事務所に入ったのも、それぞれ中学時代で、
芸能界でのキャリアもほぼ同じ。
そんな2人の新人時代、10代だったころの貴重な映像が日本テレビに残っていました。」
<Gyu!と抱きしめたい! 1998年5月映像>
風間くん
「これしかないんだよたぶん。」
ニノ
「風間ぽんとこんなに23年くらいやってて、この1本しかないって、え?
やらなすぎでしょ。」
風間くん
「でも、2人で仕事って、してないかもしれないよ。
だって、作品も一緒にやったことないし。」
ニノ
「え?そうだっけ?ないか。」
風間くん
「ないよ、たぶん。」
ナレーション
「実はこの2人、俳優として共演したことはないんです。」
風間くん
「2人で、なにか作品をやりましょう、ってことになったら、どんなのが面白いと思いますか?」
ニノ
「そうだなー、金八先生かな。」
風間くん
「それは、誰がどっちで、誰がなにをやるのっていう話になってくる?」
ニノ
「(笑)半沢直樹とかやりたいな。」
風間くん
「間違いなくオレが倍返しされる側だろ。オレが泣き崩れる側。」
ニノ
「やりたい。でも、やりたいんだよー。」
風間くん
「絶対に、絶対に半沢よ、ニノは。
オレ、まくしたてるセリフとか、すげー聞きたいもん。」
ニノ
「いや、オレだってさー、今回、なんかちょっと端役で声かからないかなってずっと思ってたんだよ、
半沢やるってなったときに。」
風間くん
「とはいえ、ちょっと二宮さん、半沢直樹の話やめましょうか(他局なので。)」
ニノ
「なんでですか。」
風間くん
「ちょっといろいろありまして。」
風間くん
「二宮さんから見ての風間俊介っていうのはどんな人ですか?」
ニノ
「いや、それはやっぱり素晴らしい人だと僕は思いますよ。」
風間くん
「トーンが、トーンがちょっと。」
ニノ
「いや、だって、もうどれぐらいですかZIP?もう10・・・。」
風間くん
「やってないです。2年です。」
ニノ
「2年でこーんなおなじみ感出す人います?そんないないと思いますよ。」
風間くん
「(笑)それ、桝さんにも言われるんだよなー。」
<2018/10/1 初登場VTR>
ニノ
「できてるから、最初から。」
風間くん
「ありがたい。」
ニノ
「1年目の1日目なんて、眠たい、とかさ、そんなことがあったんですね、
おいしい、すごい、また来週も頑張ります、ぐらいでいいわけ。
この5ワードでいいよ。」
風間くん
「うん。」
ニノ
「むしろ。この5ワードを使ってないもんね、風間くんに関しては。」
風間くん
「いや、すごい。ホントに、この人の見る目っていうか、なんていうか分析能力(すごい)。
この仕事してなかったら、なにになってるんだろうね?
たらればってさ、想像したりすることってあんの?」
ニノ
「いや、あるよ、めちゃくちゃある。
でも、リアルに考えて、この仕事をしてなかったら、
なにしてたんだろうなー、実家の工場継いでたのかなー。」
ナレーション
「二宮さんは、1999年16歳のときに嵐としてデビュー。
のちに国民的グループとなるメンバー5人の歴史はここから始まりました。」
風間くん
「ほかの4人が違う人だったら、おそらく今続けてなかったかもとかも思う?」
ニノ
「ま、滅多に思わないけど、この4人じゃなかったらね、
もし、5年で終わってたかもしれないし、
たらればを考えれば考えるほど、今ある事実っていうのがめちゃくちゃいとおしくなってくるよね。」
風間くん
「うん。」
ニノ
「絶対的にあの4人に信頼があって、こんなにまあまあ変わっている自分が、それでも楽しく何年も仕事ができたって、あの人たちの力がないと成立しなかったんだろうな、
4人がいてくれてよかったなっていうのがあるし。
オレの嵐の記憶って全部4人なの。」
風間くん
「メンバーしかみない景色だよね。」
ニノ
「そうそうそう。
だから、その4人がずーっと楽しく興味あるものには興味があって、
おいしいものにはおいしがって、つらい時はつらそうにしてて、
苦しい時には苦しそうにしている、っていう、それでも頑張っている。
あの4人がよけりゃあ、もうそれでいいんだよね、すべてが。
だって、それが嵐なんだから、オレの中では。」
モニター下の箱から、カメラ。
普段は写真を撮らないニノが、風間くんを撮影。
取れた写真は、風間くんの鼻から下のショット。
風間くん
「違うんだな。びっくりした。なんでそんなさ、ナチュラルにバレないようにできるの?」
*****
風間くん
「僕テレビの声じゃなかったですね。友達としゃべる声で、しゃべってしまいましたけど。
ホントに、あの、二宮和也という人は、
独自の目線というものがいつもあって、
なので、今、僕ここに座っていろんなコメントさせてもらってますけど、
ニノだったらどうしただろう?って思う時もあるんですね。
なので、もっともっと話を聞きたかったです。
映画素晴らしかったので、皆さんぜひ見てください、浅田家!です。」