神々しいばかりに
白く
大きな
泰山木の
花
どこかシンボリックで
ミステリアス
神さまの花みたい
英語では
Magnolia grandiflora
マグノリア・グランディフローラ
…なんて豪華
モクレン科の植物の
総称でもある
「マグノリア」
神秘的で
美しい
その響きが
この花に似合う
実家の木は巨大になり、
花は
大きな木の
はるか高みで
空に向かって咲いていて
よく見えず
堪能できなくて
頼んでみたら
父が、
4メートルの高枝バサミで
一番下に咲く花を
どうにか切ってくれた
ほんとうに、
なんて
大きい…!
計ってみたら
直径25.5センチ
たっぷりとして
白磁のように滑らかな
肉厚の花びら
アール・デコ調の
飾り柱みたいな
豪華な蕊が
真っ白い花びらのなかに
とても大切そうに
包まれていて
咲きすすむうちに
雄しべが
少しずつ抜け落ちて
盃のような花びらに盛られていく
根元のピンクがきれいな
雄しべ
さくっとして
甘そうな
お菓子みたい
咲きたて ↓
雪のように真っ白なのは
ほんの数日
あっという間に
琥珀になり
ブロンズになってゆくのも
どこか厳かで
ふり仰ぐと
しん、とした心地になる
あまりにも美しく
あまりにもはかない
花
マグノリア
レモンの香りを甘くしたような
その芳香は
深く、上品で
魅惑的
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