Sujak do 〜SujaのDNA〜

興味深く感じたことや読んだ書籍について書いたりしていきます。天然石については、一休み。

10年後の私の生存率は84%

2020-04-16 11:07:58 | 乳がんについて
新型コロナウイルス感染者の対応に関わっている医療従事者の方々の勇気ある姿勢に心から感謝します
そして無事に全うできる事を心から祈っています


こんにちは
Sujaです

国立がん研究センターが
がんと診断された患者の5年生存率が64.1%だったと発表しましたね

がんの中でも生存率の高いのは
男性は前立腺99.1%
女性は乳房92.3%
でした

昨年の11月に
乳がんの手術をした私ですが
退院の前日に、これからの治療法の選択を主治医から求められました

先生は私に10年後の生存率を教えて下さいました

手術のみなら72%
+ホルモン剤と放射線治療なら79%
+HP点滴なら84%
+抗ガン剤なら87%

(HP点滴は、がん細胞の繁殖に関わるHER2タンパクをやっつける薬)

すごく悩みました

抗ガン剤をするのとしないのとでは3%の差しかないのか…

先生は出来るだけ生存率の高い
抗ガン剤を加えた治療をしたいとの事でしたが

3%のために苦しい治療をするのは
時間がもったいない気持ちになったのです

パートナーのマナくんも私の気持ちを尊重してくれて

抗ガン剤をしない治療を選択しました

そうは言っても
私の主治医は一枚上手なのか
「HP点滴は抗ガン剤と一緒にしないといけないから、最初2回だけ抗ガン剤するよ」
と、90代の患者向けの弱い抗ガン剤を2回経験しました

90代向けとはいえ
それなりに倦怠感があって起きれなかったり
口が渇いたりしました

髪の毛は、大量に抜けませんが
まつ毛が抜けてツルツルになりました
今は、ようやく短いまつ毛が生え揃ってきていますが…

私は、10年後
生きている事を信じて疑わない
少なくとも
がんでは死なないと思っています
なぜそう思えるのか
自分でも不思議ですが
そこには
なんの根拠もない自信が
私に希望を与えてくれるのです
そんな私の性格に感謝



その後の経過とお店について

2020-04-02 11:32:21 | 乳がんについて
こんにちは
Sujaです


術後、25回の放射線治療を去年末に終えました。
今は3週間に1度の化学療法と毎日薬を飲んでいます。

化学療法と言っても抗ガン剤ではなく
私の場合
ガン細胞の繁殖に関わるHER2タンパクが過剰発現しているので
そいつをやっつける薬を点滴しています
この治療は1年間します

年明けとともに
新型コロナウィルスが
世界中で広まってしまい
大変深刻な状況になってしまいました

私自身も
昨年の放射線治療の影響で
軽い肺炎と診断されているので

何事にも慎重に行動せざるを得ない日々を過ごしています

お店は一旦閉めて
療養に専念する事にしました

とは言え
ブログでは引き続き
いろいろ伝えていけたらと思っていますので
宜しくお願いします




初めての、乳ガン手術のお話②

2020-02-21 17:09:40 | 乳がんについて

こんにちは
Sujaです

前回の投稿から2ヶ月余り経ってしまいましたが
続きをどうぞ

病室に戻ると
まだ朦朧としている中
痛み止めと吐き気止めの注射を打たれました
それがことの外痛かったのを覚えています

しばらく安静に寝ていた私ですが
午後2時頃、ふと目が覚めると
お腹が空いて何か食べたい衝動にかられました
前日の夕方6時以降から食べていないので
お腹も減る

看護師さんにバナナを食べていいか聞いたところ
夕食までは食べてはダメとのこと

バナナくらいお腹に入れても…
と、思いながらも夕食まで待つことにしました

しかし、この時食べなくて正解でした

しばらくすると、胃が気持ち悪くなり

吐いてしまいます

なんと
青い液体が出てきました

手術時に使った消毒液だそうですが

見た時はかなりの衝撃でした

吐き気止めの注射を再び打たれたのですが

嘔吐は
これで終わらず

青い液体を
計5回吐きました

空腹でバナナを懇願していた私ですが
結局、夕食に出た五分粥も食べられない状態で就寝したのでした

嘔吐の原因は
麻酔の影響だそうです

若い頃によく味わった
二日酔いに似た症状で
非常に嫌なものでした

今は
お酒を飲まないので
あの嫌な思いをする事は、もう無いと思っていたら
こんなカタチで再び経験するとは…

翌日の朝食もやはり食べられず

昼食からようやく食べられるようになったのです

術後の経過は
切った箇所は、思っていたより痛くなくて安心しましたが、
あの嘔吐がかなりトラウマになりました

初めての、乳がん手術のお話①

2019-12-14 16:03:44 | 乳がんについて


こんにちわ
Sujaです

先月の5日
あれほど不安だった乳ガンの手術を無事終え

その後の治療も
体調の波を体験しながら
なんとかペースをつかんできた今日この頃

約1ヶ月のご無沙汰です

やはり
手術当日まで
手術台に乗るまで
ビビっていた私でした

11月5日(火)am9:00
乳房部分切除術+センチネルリンパ節生検
という手術名で手術が始まるわけですが

その前に

消毒のため
イソジンのソープで手術する箇所を自分で洗うのです
イソジンの茶色い液体と独特の匂いが益々緊張感を煽ります

その後
点滴を打たれます
意外と太い針で刺されるので
思いのほか痛いです

そして手術室まで自分の足で歩いて行きます

ガラス張りの手術室が何部屋かあり
私が手術される部屋の前で
私の主治医である執刀医の先生と麻酔科医や看護師のチームが私を待っていました
執刀医の先生以外は女性というチームです

私を含めて輪になり
チームの人たちが自分の名を名乗り
「これから手術を行います。よろしくお願いします」
と宣言されました

なんだか
私もこの手術のチームの一員なんだと感じ、少し感動しました

手術台には自分で乗り、横たわります
正に、まな板の上の鯉という気持ち
ここまで来れば、さすがに冷静になっている私がいます

麻酔を待ってる間
持参したビートルズのCDをかけて頂き
ビートルズの曲を聴きながら
チームの人達と和やかに会話が弾みました

ポール・マッカートニーが来日した際は必ず、ライブを観に行く話や

麻酔科医の先生には高校生の息子さんがいて
バンドを組んでライブハウスで演奏している話など

心穏やかな雰囲気の中

酸素マスクを付け

麻酔をかけられました

視界が徐々に狭くなり

霞んでいく中

「こんな感じになるのかぁ」

この言葉を最後に意識がなくなりました…


…名前を呼ばれ、目を開けると

麻酔の先生が
「手術無事に終わりましたよ」
と、教えて下さいました

えっ!
今まで話してたのに?
と言うのが最初に感じたことでした

なんと
あっけない
しかし、実際の所要時間は1時間半だったと後で聞かされました

まだ麻酔が効いていて
朦朧としている中

ビートルズがまだ流れていました
「ビートルズまだ流れてる」
「ずっと流してましたよ」
手術中、私が意識の無い時もビートルズの曲を流してくれていた事に、とても感動しました

手術台が動いているのが分かりました

手術室から出ると

パートナーのマナくんの顔が見えて

「ずっと手術室の前で待っててくれてましたよ」
と、麻酔の先生
有難いことです

手術台から病室のベッドに移され

麻酔の先生との別れ際
まだ息子さんの話しの続きをしている気分の私は
「息子さんにヨロシク」と伝え
病室へと運ばれて行きました

初めての手術は
痛みも苦しみも無いまま終わりました
麻酔で意識が無いので
当然の事でしょうが

麻酔で意識が薄れていく時
「こんな感じになるのかぁ」と言ったのは
実は
「死ぬ時ってこんな感じになるのかぁ」
と言いたかったのでした

私が、あるがままを受け入れるまでのお話④

2019-11-02 11:45:01 | 乳がんについて

こんにちわ
Sujaです

この連休明けにいよいよ手術となる訳なんですが

正直なところ

まだ腹が決まらずにいるところがあります

きっと

当日、手術台に乗るまでそうなのかもしれませんが…

なかなか往生際が悪い人間です(笑)

そう言えば
13年前に、胸のシコリを見つけて
検査に行った際には(今回とは別の病院で結果は良性でした)

診察前に質問用紙に
『ガンの場合、告知を受けるか?否か?』
という質問あり
どちらかに○をした記憶があるのですが

今はそういうのないんですね

ガンという病気は今や
不治の病ではないということや
ガンになる人の多さ

もし
余命幾許もないとなれば
当事者の人生を
どのように最期まで生きていくかの選択肢を考えられる
人間としての尊厳
ということなのでしょう

そもそも
本人だけがガンと知らず
周囲の家族が知っているという状況は
あまりにも無理があるし
本人も家族も可哀想ですよね
誰も幸せな結末を迎えられないです


『乳ガン』
と教えて頂いてから

最初は、ごく身近な人にしか伝えていなくて
それも、深妙な面もちで
途中、涙ぐみながらの
とても重たい報告を
ありがたい事に周囲の近親者たちは
それはそれは、重たく聞いてくれました

徐々に
その他の関係者たちにも報告していくのですが

昨日は
馴染みのガソリンスタンドのお姉さんにまで報告していました(笑)

しかも
「今度手術するんですよ〜乳ガンになっちゃって(笑)」
と、盲腸レベルの口調になっていた自分が可笑しくなりました

人間って
辛い事をいろんな人に話していくと
重い気持ちが軽減されて
口調まで軽くなるんですね